1988年5月27日（金）の旅日記（62日目）

桃岩荘人 @namihei1224

朝0640起床。旅程が狂い、投げやりな気持ちで港へ。天津行き船の切符🎫。予想通り、いやそれ以上の長蛇の列。そう、中国人たち、列を作らされている🤣とてもこの後ろに並ぶんじゃ、買えそうにない。でも倍払って買うのは馬鹿らしい。どうしよう。

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旅行社の手数料を払いたくないし。自分で買うに越したことはない。あまり使いたくない手だが、パスポート作戦発動。最近常套手段になってきたな。「我是日本人」で、何人かに当たる。やがて中に入れてくれ、一人外人窓口へ。

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0700を回り、窓口が開いたが、外人用は0800からだという。とんでもねえ、何が「等一下」だよ～😭。次の作戦発動。泣き落とし。時間がないんだ。俺の分も買ってくれないかと、列の前の方にいる人に20RMB渡して、3等を買ってもらう。 pic.twitter.com/IwvA7SiLcs

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本当に4等はないみたいだ。売り始めて4,5分で売り切れるはずないだろうし。5等よりは3等がいい。上輔。まいいや。少しでも安い方が。19.3RMB。OKOK大OK！予想以上の作戦大成功！40RMBは覚悟していたのに。早く来てよかった。これで20RMB浮いた！浮き浮き気分。

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晴れやかな気持ちで凱旋。本当に雨上がりの大連の空は真っ青だ！飯食う。0.8元の定食。粥におしんこ、マントウ2個に菓子1個。十分満足。朝日って影長かったんだね。忘れてた。小中学生の頃を思い出す。その足で、駅前旅客接待駅へ宿を探しに行く。

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昨日朝0800に来いと言われてたから。昨日は10元の宿あると言ってたのに、今日になって難しい、17～18元が最安だという。いい部屋泊まるより、中国人とのドミの方がましだと、天津路も詰まったところの大連旅遊社へ。行ってみると、11.2RMB6人部屋あり。すぐチェックイン。 pic.twitter.com/jdOzxePWfP

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大連旅遊社、ここも親切そうだ。部屋に入らず、造船へ戻り、王さんに話し、アウトしたいと伝えると、「OK、2泊だと思ってたのに、でも鍵とお金は明日来てくれ」という。その時、自分がフロント係だから何とか安くするというつもりか。旅順の帰りに寄ることにして、去る。 pic.twitter.com/F0DxUEld6B

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今もフロントにいるのに、もう1人いるからかな。部屋に戻り手紙を書く。切符と宿が確保され、これで29日の夜までは確定できたので、落ち着いて手紙を書く気分になった。王さん部屋に入ってきたので、さっきの話の確認。もう一度宿代を聞くが答えず。したくないのに、疑わざるをえない。

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ま、ここはだまされたと思って、成り行きに任せるのが一番だろう。ゆっくり支度して1100アウト。大連旅遊社へ。1115イン。6人部屋。期待していた外国人一人もいない。奇異の目を向けられる。もう慣れっこ。むしろこの方が一人より落ち着いて過ごせそう。うるさいけど。 pic.twitter.com/sUPWXMRnsE

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どーやらここも外人料金。RMB支払OKなのは良心的だけど。同宿のやつら、みんな5元とか6元とか言っている。1130外へ飛び出る。天津街は面白い繁華街だ。大連一かも。本当に並じゃない。人体写真。「人体秘奥展覧」とか「性病研究」とか、吐き気のするあらわな写真が貼り出されている。

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避けて通る若い女の子もいるが、たいていの人は寄って見ていく。中に入るのも列を作るほど。他に報刊亭などにある、小説雑誌の中身と無関係の外人の水着の表紙、日本画家の女体画集（限定販売、高い！）などと合わせて、やはり禁じられているわいせつな品々の代わりとなっているのは明らかだ。

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こうして欲求の抑制が過ぎると、屈折した状況になるという一つのいい例じゃないか。ゴルフで欧人女性がボール拾って、胸が見えそうになってるのも立派な表紙となって衆人の目を引いているのだ。

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まだイラン・パキのよに男色がはびこってないだけましかもしれんが、胎児のホルマリン漬けなどを見たがるのは、性的欲求不満から来ていると思う。郵便局へ。げっ日本とは逆に、最近値上がりしたみたい。切手が1.1元→1.6元、0.9元→1.3元。

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日文学生と話す。旅順は行っちゃダメ、罰金とられるよ、すぐあなたなんか外人ってわかっちゃうよ、と言われる。へーんだ。彼らも宿のおばちゃんたちも、旅順行きの汽車🚌駅を教えてくれず、ジュース売りに聞いて知る。秋林の横。旅順に入るには3路（南北中）あり、そのうち最も安い南路1.3元買う。 pic.twitter.com/vBroPfrgFQ

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予售处にて明朝0720発の旅順行き汽車（バス）切符を購入。これだけ早けりゃ公安来ないだろう。当日でも買えるようだが、先に買っておくにこしたことはない。隣の秋林公司、旧三越に入る。外見も立派だが、中は、東方紅から改装されたてか、相当すばらしい。 pic.twitter.com/WyH8T8fs5S

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ほとんと日本のデパート。服務員もけつ向けてお茶飲んだりしていない。麩菓子に大福0.1元を買う。これでほぼ大連港出港までの準備は完了。1255、🚌2路乗る。俺もらしくなったもんだ。バスの席とりはお手のもの。1320星海公園着。日和はいいし、海は真っ青。 pic.twitter.com/EF4TsDPyzN

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焼き芋0.4元で腹ごしらえして、磯で観察。イソギンチャクと遊ぶ。あまりきれいとはいえないが、いろんな生き物がいっぱい。岩をつたって砂浜へ。写真屋がここにも立ち並ぶ。 pic.twitter.com/Izlkl6RR0F

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あれっ、これもしかして。そうだ「夏の雪」だ。楊樹とかいう木で、種を綿のようなものに包んで風で飛ばす。歩き方に書いてあったな。本当に雪みたいだ。子どもたちが遊んでいる。大人たちはいやがっている。雪より性質が悪そう。耳や鼻、商品に入り込んでくるからね。でもきれいだ。青空と海と夏の雪。 pic.twitter.com/q034zkC0Sa

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どこに行ってもビリヤード。大連では特に目立つな。昔日本人が「星ヶ浦」と呼んだ砂浜（小石浜？）で寝っころがる。風の涼しさが最高！かなりの時間をここで過ごす。ウィンドサーフィン、ボート、家族連れ、アベック。日曜でもシーズンでもないのに人がいるのが中国だ。 pic.twitter.com/w2wUNv9CfB

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大連、星海公園の海藻を押し花風にして日本に送ってみた。磯の香りが届くか。 pic.twitter.com/qmQ0ZIH5En

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誰か女の子にでも葉書書こうかとアドレス帳見たけど、気持ち良すぎて手紙も日記も書けず、昼寝。1700ようやく公園を去る。半袖ポロシャツでは寒すぎる風になったから。旅順からのバスから公安らしき男2人降りるのを見る。ちょい不安。ふらつく。天津包子4個0.33元。そんなにうまくない。 pic.twitter.com/hSpIH4Smo7

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大麻花0.6元、大きすぎるね。食いきれず残す。天津街もいいが、一本北の新盛飲食街が面白い。食べたいけど、金が。高いんだもん。ここ大連は。だいたい普通の店に入って他の街なら２元の品が３か3.5元。一皿7とか10元とかざら。カニ🦀とかエビ🍤だけど。帰る。1905洗濯終了。 pic.twitter.com/hcZSa8aSDq

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なんかドミの方が落ち着く。ぎりぎりしかない金の使う計画を立てたりしてから、1940散歩へ。やっぱ飲食街で飯と豆腐海鮮鍋1.2元食う。たいしたものじゃないが、まあ、うまい。なーんと中国製の味の素大匙一杯いれるんだぜ。しかし懐が寒いなあ。

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2100宿に帰り、ザックを無料で預かってもらうことにし、日記書いている途中で2200消灯され、しかたなく、寝る。

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鄭州🚂5/23青島🚢5/25大連🚌旅順（未開放区）🛳️5/29天津そして北京へ。黄海と渤海を越え、旅を始めて2か月、ついに首都に到達せんとす。 pic.twitter.com/kZr6GvcYOM

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