クトゥルフ神話TRPG　現代シナリオ「金沢県」

木下＠ゲムマ2022春大阪　ウ03でした @asianpank

昼飯食いながら暇潰しにネットに転がってるクトゥルフのシナリオ読んでたら、「舞台は岐阜県と金沢県の県境」とか出てきてマジかよってなったし、打ち間違いの見落としかなと思ったらもう一回同じ文章が出てきて、もう頭を抱えるしかなかった。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

それはさておき現代クトゥルフシナリオで「金沢県」ってのを思いついた。探索者の友人が入手した中古の現代日本地図。その地図は石川県が金沢県となっていた。廃藩置県直後のわずか2年だけ存在しただけの“金沢県”が何故記されているのか？

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

この地図を面白がった友人は、地図を手に石川県へと旅行に出かけ、そのまま行方不明になる。心配する探索者たちのもとへ、消息不明になった友人から「今、金沢県にいる」と電話がかかってきて……。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

探索者の行動的には「古書店を調べる」「地図を売った客を調べる」「地図の版元を調べる」「石川県の友人が電話をかけている場所に実際に行ってみる」あたり？

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

時間切れでシナリオが終了すると、「脱出するのはもう諦めた」と差出人の住所が金沢県金沢市になったハガキが探索者のもとへと届き、そのまま二度と友人とは会うことができない。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

あるいは「あれからもう10年が経った。友人は律義に毎年年賀状をこちらに送っている。向こうで結婚した恋人との間に子供も生まれたそうで、今年の年賀状には親子3人の写真がついていた。彼らの幸せそうな顔を見ると、もうこちらに帰ってこいとも言えない」で締めるとか？

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

それならそれで仕方ないエンドになる。もっとホラーっぽく締めるなら、北陸新幹線の乗客がまるごと消失するニュースが流れるなど、この現象に巻き込まれる人間も加速度的に増えていることを匂わせてエンディング。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

友人の扱いも「金沢県のある世界から脱出できない」のか「金沢県というエリアそのものから脱出できない」のかで色々と変わる。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

世界から脱出できないだと「そういう異世界に転生みたいなもん」で諦めもつくが、エリアから脱出できないだと、明らかにもっとヤベい代物になる。外部の記憶もだんだん薄れていくくらいならまだマシで、金沢県に食われて存在そのものが消失するとかもいけそう。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

いっそのこと、金沢県の地図をもった友人と一緒に探索者たちも石川県へ旅行に行って、そこで金沢県のある異世界に迷い込んでしまうとか？　下手に外部にいるよりも、内部でトラブルに巻き込ませた方が探索者のモチベは高い。脱出できないと自分が不利益被るからね。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

さて問題はなぜ金沢県がピンポイントで異界化したかなんだが……石川県の某市に非常にユニークな博物館があるので、そこの収蔵物に現実を改変できるようなヤバい収蔵物があったことにしよう。自分がこのネタをシナリオ化する時にネタかぶらようにするため、どこの博物館なのかはまだ秘密。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

金沢エリアに閉じ込めるタイプの話なら、自然や建物なんかは存在しているんだけど人間は存在せずにしよう。この世界を維持し続けるための燃料（人間の魂）が足りないため、探索者たちは新たな餌食としておびき寄せられた。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

金沢県の地図はエサとなる人間をこの世界に招き入れるためのキーアイテム。現在は試験的に少部数をまいているだけで、黒幕はこれからだんだんとばらまく範囲を広げていく予定。あと探索者以外にも、この地図で金沢県行きになったNPCがいる。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

エリアに人間がいないのは、余計なNPCを出さずにすむのと、他の人間に頼らず自分たちだけで事件を解決しなければならないと、探索者たちに覚悟を決めさせるためというメタな都合もある。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

金沢県内をウロウロするうちに、探索者たちよりも先にここへ迷い込んだNPCと遭遇。事情を聞くと、彼らも同じく金沢県の地図を持っていた。本当はもっと大人数がいたんだけど、少しずつ仲間が消失して今は残り1人になってしまったのだという。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

やっと人間に出会えて良かったと安堵していると、その人間も探索者たちの目の前で消失。ただ消失したNPCの残したヒントから、ある博物館が怪しいと判明し、そこへ向かうことになる……みたいな展開か。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

金沢県では電話も通じるしテレビも見れる、ネットもつながるけれど、つながった先は石川県のある普通の世界。そして外部（石川県）の人間は金沢県には通話はできてもそれ以外の干渉はできない……みたいな感じにすれば、わりと正気度を削りにいけそう。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

あとは金沢県に滞在している間は、毎日自動的に正気度が段々減っていくとかにすればタイムリミットも設定できる。探索者たちは、正気度が0になるまでに脱出しなければならないわけだ。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

しかし「金沢県の地図」って何かSCPっぽいな。あちこちの書店に金沢県表記になった地図がどこからともなく出現して混ざっている系だ。あと地図の封じ込めが上手くいっていたら、今度は同じ現象がネットとか他媒体にも出現したりするヤツ。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

目の前でNPCがサラァ……していくのは黒沢清の映画『回路』から。もっといえば藤子・F・不二雄『町がいた！』『ヒョンヒョロ』『みどりの守り神』とか映画『28日後……』。そして無人世界からの脱出行といえば、キングの『ランゴリアーズ』の影響もデカい。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

過去作『ジュウサンジジュップン』も似たようなギミックだったあたり、さすがに世界から人間が消えうせるような話が好きすぎじゃね？　さすがに直近で出した本と雰囲気かぶりすぎなので、間にもう1冊別のシナリオ入れた方がいい気がする。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

まぁ好みの問題はさておいても、余計なNPCを削れのというのはキーパー向けのテクニックでもあるのだ。NPCが少なくなればなるほど、同人誌のデータも減りページ数が圧縮されるし、余計な枝道にはまってメインの話がブレるようなことも減る。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

なんか「興味を引く導入」「次にどこを調べればいいかを誘導する導線」「探索者のモチベ」「正気度を削るショックシーン」「シナリオを終結させるためやらなければならないこと」「事故った時のためのバッドエンド」「事件の真相」とシナリオ上の必要要素は大体思そろってしまった。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

ただコレを同人誌でやるんだったら、最低1回は石川県に行っておかないとマズい気がする……下手な描写をすると石川県出身者に怒られそうだし、何より問題の博物館に行って現地の様子を見ておきたい。まぁ無理して現実とリンクさせず、場所も別の土地にするという手もあるが。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

しかし、タダのうろおぼえ勘違いだったはずの「金沢県」が、オーゼイユ街やキサラギ駅みたいなトンデモない魔所（デストラップ）になってしまったんだぜ。いっそのことｄ20クトゥルフ版の、場所として顕現するハスターと混ぜてしまうか？