日本陸軍の作戦給養について 給養装備の概略と携行糧秣、携帯口糧について

日本陸軍の作戦給養について、教範をもとにつぶやいてみました。
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あずLOVE@晴れの国で戦史研究! @nakachandaisuki

日本陸軍における給養装備について。軍は補給のため拘束されることがないと同時に、いかなる状況の下においても確実に給養できることの2つの要件を具備しなければならない。このため、糧秣の一部は各人馬に携帯させ、特に必要な糧秣に限っては軍隊の直後に携行し、その他は後方に跟随させた。

2018-06-05 21:48:23
あずLOVE@晴れの国で戦史研究! @nakachandaisuki

これらの給養装備は「各人馬の給養装備」「各部隊の給養装備」「師団の給養装備」の3つにわけることができる。 「各人馬の給養装備」は携帯糧秣のことであり、その装備を大にすると給養は容易となるが、同時に各人馬への負担量を増加するという不利が伴う。このため、品種を主要給養品に限定した。

2018-06-05 21:50:47
あずLOVE@晴れの国で戦史研究! @nakachandaisuki

「各部隊の給養装備」は大行李に積載する糧秣のことであり、これは日々の給養実施を確実にするために必要な給養品を携行し、この他にも必要な炊具等も携行している。 「師団の給養装備」は輜重に積載する糧秣のことであり、通常各部隊の大行李糧秣補充に必要な給養品を携行させていた。

2018-06-05 21:53:13
あずLOVE@晴れの国で戦史研究! @nakachandaisuki

出征している人馬の糧食品種には「携行糧秣」「携帯口糧」の二種類があり、さらに「携帯口糧」には「甲」「乙」の二種類があった。 「携行糧秣」は大行李糧秣のことであり「携帯口糧」は携帯糧秣のことである。

2018-06-05 22:09:54
あずLOVE@晴れの国で戦史研究! @nakachandaisuki

「携行糧秣」の一人一日あたり精米580グラム、乾パンもしくは圧搾口糧は230グラム、肉類は缶詰肉なら50グラム、乾燥肉なら30グラム。乾物野菜は40グラム、粉醤油15グラム、粉味噌30グラム、砂糖10グラム、栄養食45グラムとなっていた。

2018-06-05 22:12:30
あずLOVE@晴れの国で戦史研究! @nakachandaisuki

「携帯口糧」の各自携帯量は、甲は精米870グラム、缶詰肉150グラムもしくは乾燥肉60グラム、粉味噌30グラム、食塩5グラム、砂糖10グラム、携帯燃料80グラムであった。また乙は精米が乾パンまたは圧搾口量690グラムに変わり、他は甲と同じであった。

2018-06-05 22:15:40
あずLOVE@晴れの国で戦史研究! @nakachandaisuki

なお、粉味噌は乾燥肉を携帯する場合に限り携帯し、栄養食および携帯燃料は所要におうじて携帯させていた。

2018-06-05 22:16:51