喪な魔女が少年淫魔を呼び出したら誘惑してきたから「お前ごときにたぶらかされるはずないだろ」と拒むけど結局どはまりしちゃう話

タイトル通りだよ。
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帽子男 @alkali_acid

喪な魔女が使い魔として少年淫魔を呼び出したら、当然のように誘惑してきて「私がお前ごとき未熟ものにたぶらかされるはずないだろ」とすげなく拒むんだけど結局はどはまりしちゃうやつ下さい。

2018-05-04 10:48:36
keeka @keekaitz

帽子さん( @alkali_acid )家の魔女と淫魔少年描かせて頂きました🌷淫魔少年嬉しくなったら身体ふよ〜って浮いちゃう系だったらかわいい…。 pic.twitter.com/jLb1y0FpES

2018-06-09 01:35:48
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帽子男 @alkali_acid

「ご主人様。帰り道にきれいな野茨の花が咲いていたので摘んできました」 「要らん要らん」 「冠にしてさしあげましょう」 「磔にでもするつもりかあっちへ行け」 「ほら。とてもお似合いになりますよ」 「勝手なことを」

2018-05-04 10:50:43
帽子男 @alkali_acid

「せっかく淫魔の僕を呼び出したのに、何もなさらないのはもったいないじゃないですか」 「私は空が飛べてお使いできる妖魅であれば何でもよかったのだ。お前を引き当てたのはたまたまだ」 「ええ。そんな。僕だって精気を吸わないといけないのに」 「その辺で男でも捕まえていればいいだろう」

2018-05-04 10:54:26
帽子男 @alkali_acid

「僕は女の人がいいんですけど」 「じゃあそうしろ」 「わーい💛」 「私じゃない!」 マジカルビンタで弾き飛ばす魔女。頬を腫らしながらふてくされる少年淫魔。

2018-05-04 10:55:56
帽子男 @alkali_acid

そのうちぐったりしてくる淫魔。 「おい…ずいぶん顔色が悪いぞ」 「お腹が空いちゃって」 「お使いの合間に食事はとっていいといったぞ」 「でも…今は僕はご主人様の使い魔だから…ほかの女の人とはできません」 「…くっ…勝手にしろ」

2018-05-04 10:58:31
帽子男 @alkali_acid

だんだん透けてくる淫魔。 「このままだと本当に消えてしまうぞ」 「えへ…へ…困りましたね…」 「強情なやつ…私はこんなことで情でほだされたりは」 「あー…お腹減ったなあ…手に接吻させていただくだけでも…いいんだけどなあ…」 「…」 「…」 「本当にそれだけだろうな」 「はい💛」

2018-05-04 11:00:20
帽子男 @alkali_acid

少年淫魔の唇が、魔女の手の甲に触れると痺れるような快さが腕を走りのぼる。 とっさに身を引く魔女。 「…何をする」 「…精気をいただく代わりに歓びを与えるのは僕達の本性です」 「血を吸うかわりにかゆみを与える蚊みたいなやつだ」

2018-05-04 11:03:24
帽子男 @alkali_acid

それからお使いのたびにちょっとずつ手への口づけを許すようになる魔女。 淫魔はつど唇で触れる場所を変えてくる。指の股とか先とか、手首の近くとか。 はじめは左手だけだったが、敏感になりすぎて、魔法薬を調合しているとき瓶を取り落としそうになってからは、右手と交代交代で。

2018-05-04 11:05:24
帽子男 @alkali_acid

一応防御の呪文やら秘薬やらを使っておかしな変化が起きないようにしているはずなのだが、淫魔の力は易々と沁みとおってくるらしい。 「もうおわりだ。お前にいつまでも接吻をさせておくと私の両手が使えなくなる」 「では足先でも」 「は!犬のように這って足に口づけする?淫魔に誇りはないのか?」

2018-05-04 11:07:50
帽子男 @alkali_acid

「僕はご主人様の使い魔ですから💛」 「…そうか」 なんだかんだ使い魔としてはよく働くので手放しずらく、結局今度は足への口づけを許す魔女。初めは指先、次は足の甲。だんだんと上にのぼってくる。 「ご主人様。もうすこし裳裾をからげてくださいますか」 「たわけ。図に乗るな」

2018-05-04 11:09:24
帽子男 @alkali_acid

「ではまた手に」 「ならん。お前の策に乗るものか。同じ場所にずっと口づけしているとそこがどんどん感じやすくなるのはお見通しだ」 「ええ…そうだ、頬はいかがですか?」 「頬だと?」 「はい💛」 「…むむ…まあいいだろう」

2018-05-04 11:12:56
帽子男 @alkali_acid

そうは言いつつもだんだんと裾を掴んで高く持ち上げるようになる魔女。膝に唇が触れるようになると、薄々まずいとは思いつつも、なんとなく流れで許してしまう。 「これ以上はだめだ」 「でも…」 「だめだと言ったらだめだ」

2018-05-04 11:11:03
帽子男 @alkali_acid

お使いの行きと帰りに頬に接吻していく少年淫魔。 だんだんそこが火照るようになってくる。魔女は魔法薬の化粧をして魔力をはじく心づもりだが、なかなかうまくいかない。 「やつめ薬の材料を集めるのはうまいからな…これは領主の奥方のための毒薬と…こちらは司教の侍従が贖った疣とり薬…」

2018-05-04 11:15:10
帽子男 @alkali_acid

頬もそのうち限界を迎える。唇が触れるよりも先に熱くなり、かすめるだけで背筋に寒けにも似た喜びが走る。 「おしまいだ」 「ええ?もうですか?」 「そうだ。お前もそろそろ故郷へ帰れ。私はもっと扱いやすい使い魔を飼う」 「では次は額はどうですか?」 「額だと?…物好きなやつだ」

2018-05-04 11:17:13
帽子男 @alkali_acid

額が終わると瞼、瞼が終わると鼻の頭、目尻、耳の付け根。耳の上、耳の下、耳の裏当たり、髪の生え際、つむじ、髪の先端。 「どうして…血のかよわぬ髪まで…あやつが口づけすると快いのだ。ええい腹の立つ」 あまり身だしなみにかまわなかった魔女だが、なんとなく淫魔の口づけをきっかけに変わる。

2018-05-04 11:19:27
帽子男 @alkali_acid

盛んに沐浴をするようになり、香草で全身に薫りをつけ、手足の先には顔料で魔よけの絵を描く。少年淫魔はちょっと顔をしかめるが 「おしゃれをなさるご主人様も素敵です」 とへいきな顔になってまた接吻する。 「ずぶといやつだ…」 魔女はあきれるがされるがままにしておく。

2018-05-04 11:21:45
帽子男 @alkali_acid

とはいえさすがに寝床には魔法陣を描き、五隅に護符を置いて淫魔が入れないようにしている。 「黒焦げになりたくなければ私の術を試そうとするなよ」 「添い寝させていただくだけで精気がもらえるのに」 「図に乗るな」

2018-05-04 11:24:11
帽子男 @alkali_acid

とうとう口づけするところがなくなる。 「今度こそ本当におしまいだな」 「あ、でもご主人様にいただいた精気がまだ残っていますから、それを費やし尽くすまではおそばに」 「物好きなちびだ…」 夜更け。まばゆい閃光と悲鳴で目が覚める魔女。 「なんだ」 魔法陣に淫魔が突撃したらしい。

2018-05-04 11:26:46
帽子男 @alkali_acid

「やめろといっただろ」 「ごめんなさい…お腹減って眠れなくなっちゃって…」 「だったら送り返してやる…使い魔の身分から解き放つ」 「うう…」 「なんだ」 「添い寝させていただくだけでも…」 「冗談も休み休み言え」 「うう…」 「…一晩だけだぞ」

2018-05-04 11:28:02
帽子男 @alkali_acid

淫魔は寝息から精気を吸うとのことで念入りに歯磨きしてうがいし、香木の欠片を咥えて眠る魔女。 「用心深いなあご主人様は…あ、寝顔かわいい…口づけしたいな…でも怒られちゃうから…」

2018-05-04 11:29:27
帽子男 @alkali_acid

しかし少年淫魔はとある発見をした。魔女の寝床には大きな布人形がある。どうやら抱き着きぐせがあるらしい。巧みに人形をどかして自分がその位置に収まると、ぎゅっとくっつくことに成功。 「…わー精気が流れこんでくる…えへ…接吻しちゃだめだけど…ご主人様がぎゅってするのはいいよね」

2018-05-04 11:31:30
帽子男 @alkali_acid

寝起きに体が火照る魔女。 「やはり甘い顔をすべきではなかったな」 「ご主人様。今夜も一緒に寝ていいですか」 「ならん」 「ええ…」 「図に乗るな」 「そんなあ…」 「それより薬を届けてこい。山むこうの施療師のところだ」

2018-05-04 11:33:19
帽子男 @alkali_acid

施療師は初老の男。やぶにらみだが愛想はいい。 「おお。淫魔ちゃんかい。俺もあと二十若ければあんたに相手してもらうんだが」 「僕はご主人様からしか精気はいただきません」 「忠義だねえ…さて治療だ」 患者を血吸い玉で瀉血したり、体をもみほぐしたり。 「そんなのでよくなるの?」 「いや」

2018-05-04 11:35:44
帽子男 @alkali_acid

「お前さんと同じさ。ただ気持ちがよくなるだけよ。だがそれでいいってのが俺の客だ」 「ふーん」 「お前のご主人様もあちこちそうとう凝ってなさるだろ。たまには俺がこう…あんましてやりてえもんだ」 「だめえ!」 「おおこわ…」 「ねえ…あんまってどうやるの?」 「うん?ああそれなら」

2018-05-04 11:37:18