中国国鉄の安全検査

平安急行 @heian_ex

中国の国鉄や地下鉄で保安検査が導入されたのって、何か契機があったんやろか。少なくとも北京五輪の時にはまだ始まってなかったような。 「車内に危険品を持ち込むとこうなります!!」って車内で何かが爆発して色んなもの(察して)が周囲に飛散してる生々しい「写真」が掲示してあったりもするが。

新空调硬座普快卧 @YZ22_334251

中国国鉄の安全検査は北京五輪よりもっと前、1990年代には始まっていますね。地下鉄は確かにそれよりは遅かった（広州のようにいまだに安全検査を導入していないところもある）

新空调硬座普快卧 @YZ22_334251

中国国鉄が旅客手回り品のX線検査を20世紀末に始めたのは、当初は、テロ対策ではなく、当時頻発していた危険品の持ち込みを取り締まるため。物流が悪く規範意識が低い時代にあっては、花火の材料や可燃性肥料が旅客列車に持ち込まれてしまうことが多かったのです。いまはこのようなことは減りました。

新空调硬座普快卧 @YZ22_334251

中国で鉄道の荷物X線検査が導入できたのは、当時は列車本数が少なかったという事情もあると思います。そこから輸送量は数倍増したが、一度始めたものを止めにくいのはどの国も同じで、結果、大量輸送の鉄道で荷物検査を行うという状況が爆誕したわけです。多分に沿革的なものとも言えると思います。

新空调硬座普快卧 @YZ22_334251

中国の経験を鑑みるに、安全検査を始めると乗車手続きにかかる時間のバラツキを吸収するために旅客が早めに駅に来るようになるので、検査通過〜発車時刻になるまで待つ客を大きな待合室で収容しなければなりません。日本の駅はこの構造になっていないので、現状では安全検査は難しそうですね。

新空调硬座普快卧 @YZ22_334251

利便性の面で言うと、中国国鉄のネット予約は指定変更の期限が発車30分前になっており、鉄道側も乗車リードタイムをそれぐらいと見積もっていることがわかります。安全検査の行列で指定列車に遅れた場合でも、無料で指定変更を行っており、待ち時間による不確実性を鉄道の負担で吸収している状態です。

新空调硬座普快卧 @YZ22_334251

地下鉄については、中国の業界団体幹部に聞く話しでは、都市鉄道事業者として安全検査は本来やりたくないものという認識はあるものの、テロ対策上の地元政府の要求でだいたい行われているということです。安全検査が行われていない広州は都市鉄道側の都合が通っている珍しい例なのでしょう。

新空调硬座普快卧 @YZ22_334251

まあ、実際の旅行場面においては、繁忙期でない限り安全検査は10分で通過できるので、駅に30分前までに着いていればまず問題はないです… 北京が政治の季節になると検査が厳格化するので、その時期は早めに駅に行く必要があります。

新空调硬座普快卧 @YZ22_334251

私は安全検査の無いような小駅から列車に乗るのが大好きですね 出札がある駅でも、ことさら僻地に行くと稀に安全検査が無いことがあります。

新空调硬座普快卧 @YZ22_334251

人民鉄路乗車歴のある方はご承知ですが、中国の鉄道では日本よりも高い頻度で危険品持ち込み禁止の宣伝を見かけます。客車列車のほとんどのドアには「严禁携带易燃易爆危险品上车！」（可燃性爆発性危険品持ち込み厳禁！）のステッカーが貼られ、車内放送でも「誤って持ち込んだ場合はすぐ知らせよ」。

新空调硬座普快卧 @YZ22_334251

そういえば先月中国国鉄の安全報告が出てましたが、昨年は鉄道有責の旅客死亡がゼロだったとのこと。この積み重ねが大切ですね。鉄道死亡事故の多くは踏切事故で、これは日本とも共通します。

K @Kazuhiro800

@YZ22_334251 広州の地下鉄って手荷物検査ありませんでしたっけ？

新空调硬座普快卧 @YZ22_334251

@Kazuhiro800 直近の事情はわからないので、もしかしたら始まったのでしょうか。調べてみます。ありがとうございます。

好吃拉面不好找 @ramenhardtofind

@YZ22_334251 地下鉄の安全検査、実は中央政府の交通部（国土交通省似）が下された条例で規定されており、事業者にとっては大きな負担である。例えば南京地下鉄去年の安検経費は２億元、もともと低運賃で赤字の業者に対して負担があまりにも大きいので、市政府が全額負担した。広州地下鉄も今年真剣に安検を始めた。

ぷよ太郎 @puyotaroh

@YZ22_334251 こんにちは。RTで回ってきた呟きを一連で拝読しましたが、なるほどやはり中国の高速鉄道駅は空港的な様相を呈しているのですね。ただ、その由来が列車本数の少ない時代の危険物混載チェックというのは初めて知りました。となると、今後の旅客の増加に今の体制が耐えきれるのか、ちょっと気になります。

けろっと @kerotto

その通りで、昔は毎年春節の帰省列車が爆発する事故(大量に持ち込まれた花火に引火)があり、駅には「血の教訓」と題した生々しい写真が貼られていたほど。 twitter.com/yz22_334251/st…

けろっと @kerotto

新幹線殺傷事件で中国のような安全検査を…という声が出てますが日本の実情からすると難しいですよ。現実的には各列車に訓練された保安要員を乗車させることじゃないですかね。

mihokohk @mihokohk

先週6月5日、杭州地下鉄4号線にいた安全員。車内を巡回、たまたま席近くの手すりにもたれた瞬間。@kerotto さんツイ返信に写真をあげられないので、こちらから。全路線に安全員を載せるのと、安全検査の設備を入れるのとどちらが現実的でしょうかね。監視カメラ映像を車内のどこかで見せるのも手？ pic.twitter.com/IUWEGavKdz

拡大

けろっと @kerotto

@mihokohk 新幹線の過密スケジュールと駅の大きさを考えたらセキュリティチェックは難しいと思います。すぐにできることとしてはやはり保安員を乗車させることかと。

mihokohk @mihokohk

@kerotto ウィキによれば、東海道新幹線だけでも、1日当り列車本数:365本（1日当り輸送人員:約45.2万人）とのこと。同一人物が何往復かすることも可能かとは思いますが、人手足りるのかしら。

けろっと @kerotto

@mihokohk 安全検査にしても保安員配置にしても費用のかかる問題ですからどう対応するのかはJRが決めることだと思いますが、前回の放火自殺同様に例外的なこととして「何もしない」という可能性はありますね。。

新空调硬座普快卧 @YZ22_334251

@puyotaroh ありがとうございます。ご指摘通り、現状は効率性を相当犠牲にしている状態です。社会の安定を至上命題とする現体制の志向とも相まって、現状の保安検査システムを見直す議論はあまり起こっていません。今後も待ち時間やコストなどの不効用を発生させながら、あくまで現状が維持されるものと思います。

新空调硬座普快卧 @YZ22_334251

@puyotaroh 長距離バスも同じ理屈で保安検査が導入されており、中国にはもはや飛び乗れる長距離交通手段が存在しません。保安検査の無い乗り物という比較対象が存在しないために、利用者も保安検査が当たり前と思っている、不満に思わないのも、鉄道の保安検査を継続できる背景になっています。