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博元 裕央 @hiromotoyuuou
【予告】明日15:30から、アニゴジ並びにアニゴジ小説の二次創作作品をtwitter小説として小分けにしてツイートしていく予定です。 #gigan3 というハッシュタグでやる予定です。ハッシュタグから大体想像できる内容だと思います。【CM】 #プロジェクト・メカゴジラ #アニゴジ2 #ガイガン
博元 裕央 @hiromotoyuuou
【告知】只今から、アニゴジ並びにアニゴジ小説の二次創作作品をtwitter小説として小分けにしてツイートしていきます。 #gigan3 というハッシュタグで行います。ハッシュタグから大体想像できる内容だと思います。【開始】 #プロジェクト・メカゴジラ #アニゴジ2 #ガイガン
博元 裕央 @hiromotoyuuou
『GODZILLA 決戦機動増殖都市』 『GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ』二次創作小説 【GIGAN 祈りに応える者】 #gigan3
博元 裕央 @hiromotoyuuou
眼が覚めた時から、私は小さな者達と一緒にいた。 眠る前の事は思い出せない。さて、果たして私に、私の同族に、果たして眠る前等あったのだろうか。それも定かではない。 01 #gigan3
博元 裕央 @hiromotoyuuou
何しろ、目覚めたその時には、それが霊長だ、殺し尽くせと夢が語っていた、小さな者共が、何やら私を弄繰り回していた。 優美な者もいた。屈強な者もいた。そのどちらでもない者もいた。 何れにせよ些細な違いだ。 02 #gigan3
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そいつらが、夢の代わりに私に別の意味を押し付けた。 お前と同じ他の怪獣と、戦え、と。 成る程、見ればこの小さな者たちは、夢が殺し尽くせと語った割りには、個々には実にひ弱だ。 03 #gigan3
博元 裕央 @hiromotoyuuou
頭に取り付けられた機械から流れ込んでくる情報では、この小さな者達は、それでも機械を操り、私の同類共を殺してはいるらしい。 しかし、だな。 あれは無理だな。それは、泣きたくなるのは分かる。私に縋りたくなるのも分かるが、無理なものは無理だ。 04 #gigan3
博元 裕央 @hiromotoyuuou
注ぎ込まれてくる敵のイメージを見て私はそう思った。 私ではない私の記憶が囁いた。それが眠る前の私なのか、あるいは、ここではない何処かの平行世界の私なのかは分からないが。 あれには勝てん、と。 05 #gigan3
博元 裕央 @hiromotoyuuou
私では。私程度の存在ではどうしようもない。 分かってはいたが、さりとて注ぎこまれる命令には逆らえず、そして、体のどこかが覚えているようなおぼろげな何時とも知れぬ記憶のままに、私は奴に挑んだ。 死ぬかと思った。 06 #gigan3
博元 裕央 @hiromotoyuuou
死ななかっただけともいうが。そして私は作り変えられ、何度も何度も奴に挑み、死にかけ、敗れ。 しかしどうやら、私は小さな者共の目的をある程度果たしてはいるようだった。 別に、どうでもよかった。霊長を殺し尽くせだろうが、霊長を守る為に戦えだろうが、命令に従うのは同じ事だ。 07 #gigan3
博元 裕央 @hiromotoyuuou
そして、ここではない何処かでも、私はいつも命令に従い続けてきた様に思えた。 何も変わらないと、思っていた。 だが。 08 #gigan3
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何時しか、小さな者は、私と共に戦っていた。私と呼応し、私を助け、共に生き、共に死に、共にその死を乗り越え戦い続けていた。 これを最後に、屈強なる者達に指揮権を完全に委ねる。その戦いの時、小さな者の内優美なる者の一人は、血を吐くように叫んだ。 09 #gigan3
博元 裕央 @hiromotoyuuou
彼等が信じる献身の教え。身を何度も砕かれては蘇る私に、それを重ねながら。 「ガイガァアアアアアアンッ、起動ォオオオオオオッ!!」 と、叫んだ。この優美な船乗りがそこにどれ程の祈りを重ねたのかは私は知らぬ。 だが。 10 #gigan3
博元 裕央 @hiromotoyuuou
私と共に戦い、私と同じように死に、そして、私のように作り直されることも出来ない、平凡な小さな者の、一際幼い、一際哀れな者が、小さく呟いた。 医官どの、ガイガンは、どうなりましたか?ガイガンはゴジラに勝ちましたか?と。 11 #gigan3
博元 裕央 @hiromotoyuuou
幼い哀れな者を見送る、心切り裂かれた平凡な小さき者が、呟いた。 勝ったぞ。俺達のガイガンがゴジラに勝ったんだ、と。 ソレと同じ祈りを、私は何度も捧げられた。 12 #gigan3
博元 裕央 @hiromotoyuuou
怖ろしかった。 私は、それに値する存在ではない。過去も、何処とも知れぬ記憶でも、今も、私は唯の走狗だった。期待されるのは怖ろしかった。 だが。 生まれて初めてだった。生まれて、初めてだった。こんな祈りを捧げられたのは。誰かに愛されたのは。13 #gigan3
博元 裕央 @hiromotoyuuou
あらゆる過去において、私がこれほど愛された事は無かった。あの小さく幼い者達。彼等の夢に映る私が、たかの知れた兵器ではなく、最後の希望だったのは。 希望である事は怖ろしく、しかし、希望を私に見る、小さく幼い者達の瞳は、余りにも眩かった。 14 #gigan3
博元 裕央 @hiromotoyuuou
だから。生まれて初めてだった。負けてはならぬと思ったのは。 だから、生まれて初めてだった。ゴジラよ、お前は間違っていると思ったのは。 15 #gigan3
博元 裕央 @hiromotoyuuou
お前は天地の怒りを小さくも傲慢な支配者に思い知らせる黒い鉄槌だ。 お前は断じて罰し裁き哀れなる者達を滅ぼし尽くす支配者ではない。 お前は孤高のまつろわぬ神であり、世界を支配する神ではない。 私はたとえ粉微塵に成ろうとも、それだけはお前に思い知らせなければならない。 16 #gigan3
博元 裕央 @hiromotoyuuou
等と思ったのは、思い上がりだったか。 砕け散っていく私を、幼き者達が助けようとして散っていく。 小さき者達が、私を思い、泣き、怒り、吼え、戦い、守り、散っていく。 嗚呼! 17 #gigan3
博元 裕央 @hiromotoyuuou
最早途切れ途切れの思考の中で、何故、私は泣く事しか出来ないのか。 私は太陽にも流星にもなれないのか。 私を覆い支配した屈強なる者達の蠢く鋼は、大地をも断つ、人の罪そのものだ。駄目だ、これでは止められぬ。これではゴジラは。 18 #gigan3
博元 裕央 @hiromotoyuuou
・・・・幾星霜の時が流れた。 消え去った筈の私は、大地の底で眠っていた。 私を嘗て支配していた、蠢く鋼、文明の化身が、ゴジラに消し飛ばされるのを感じた。 そして。 19 #gigan3
博元 裕央 @hiromotoyuuou
小さき者が、泣き叫んでいるのが聞こえた。 駄目だ。 それは駄目だ。 天から、懐かしくも怖ろしき黄金が迫り来る気配すらある。 このまま、全てが滅んで終わるのは、駄目だ。 20 #gigan3
博元 裕央 @hiromotoyuuou
消え去った筈の私だが。消え去りきってはいなかった。万の公転を生き延びた私は、蠢く鋼やゴジラと同じように進化し、今や蠢く鋼をも、今度こそ制御できていた。 故に私は立ち上がり、飛んだ。 泣き叫ぶ、幼き気配を残した小さき者の前に、舞い降りた。 21 #gigan3
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泣き濡れる彼に、私は訴えた。 流星の如き船に乗りて現れた、旧く新しい地球人の防人よ。 ハルオ・サカキよ。 今こそ、私ガイガンと共に。 二重の光と成りて戦うべし。 誓って共に勝たん。 22 #gigan3
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