1988年6月15日（水）の旅日記（81日目・琿春→图们）

桃岩荘人 @namihei1224

0530お母さんはもう起きて働いていた。0600トイレに行き、戻ってきたらみんな起きていて、俺の布団も片付いていた。夜早く朝早い。田舎の生活。枕の上に、俺の貴重品袋。

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昨夜、お金見せながら、いろいろお金の話しつつ、松哲が中国では盗難は很少と言っていたのを思い出す。が、今朝のこの一件、全く思いがけないことだった。もっと用心して気をつけないと。お互いに気まずくなってしまうだろう。布団片付けてくれる時、どう思ったろうか。

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0630朝飯。昨晩とほぼ同じ菜。一品だけ新しい。ビールも朝から飲む。今日は天気が悪い。小雨が降っている。ビール飲み干さんと、銀飯がでてこないから仕方ない。ゆっくりと食事を終え、0800お父さんはお母さんを連れて延吉へ。お母さんを病院に連れていくようだ。

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お礼にプレゼントをする。お父さんにはアキヤからもらった早稲田のライター、松哲には雲南で買ったナイフ、仙女とお母さんにはペン。アメなので仕方なくアメ食いつつ、手紙書くなど。 pic.twitter.com/qVpIwEJqLJ

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日本の地址書いてくれというので書こうとしたら、3/27成田での2人の写真の裏に書かされ、そのままとられてしまった。持ってきた短波ラジオを聴く。昨夜は北朝鮮のTVを視聴しそこねた。ラジオのつまみを少しずつ移動させていく。 pic.twitter.com/V59P34IiIj

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ソ連の、英語の、南朝鮮の、、、あ、日本語だ。ラジオ日本だろうか。NHKは聴けなかった。

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靴下を洗おうとしたら、仙女に洗わせると言ってきかず、仙女も俺の手から奪って洗い、オンドルで乾かしてくれる。1100頃までトランプしたり、昼寝したりして、雨が止むのを待ち、時をやり過ごす。お腹の調子、いまいち。

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1100昼食。朝と同じ。さすがにビールは断った。飯が冷えているので、生水に浸して食う。そして仙女を留守番に残し、2人で家を出る。一時強かった雨の隙をついて。昨晩の老人にアエラと北京周報を持って挨拶に行く。

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「長く生きれば、又会えるでしょう」と言った。こういう老人に話を聴くことこそ、俺の仕事、俺のしたいことじゃないか。本当にもう一度会いたい。仙女に「我祈念你们的愛永遠不朽」と書いたメモを渡す。トラクターぶっこわれて動かないので、小雨の中チャリ2人乗りで泥道を走る。合羽持ってきて正解。

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1215バスが来て乗る。途中乗車だから当然立ち乗り。雨で道悪く、とろい。すごく疲れる。朝早かったのもあり、ほとんど口きかず、立ち寝。1340ようやく图们着。 pic.twitter.com/s2t1PCHhU4

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とりあえず今日延吉に行くのはあきらめ、再び图们賓館にイン。シャワー付の部屋は空いていなかった。サッカーチームが沉阳から他数チーム来ているようだ。実業団チームなのか、アシックスにプーマ、アディダス、そしてFIFAのマークも見える。 pic.twitter.com/yK4wvtMuyA

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ま、日本は負けたし、中国はオリンピック出場国だし文句は言えないね。再び３階の３人部屋へ。松哲は俺のこと知っているし、留学生だと言った時、見破られそうになったが、しのぐ。部屋で一休みして、🚋の切符を買いに行く。途中松哲がタバコ🚬買いたいというのでホテルの売店に行くとFECオンリー。 pic.twitter.com/1XmPsomBmh

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俺が買ってやるというと、何やら言いだし、20RMBと20FECを交換させられた。これから切符を取ってもらうこともあり、わけわからんまま、ま、いっかってことで站へ。確かに友人いるにはいたが切符🎫は買えず。 pic.twitter.com/2aBE96pYFq

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結局、1430になって、中国人でないことがばれ、切符🎫買うにはパスポートを見せろとなり、明朝0730に出直してこいと言われる。こうなることは実は予期できた。松哲も少しは悪いと思ったのか、自分の店で髪を洗ってやるという。

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まあ最悪の事態にはならずに済んだ。明朝支払いはFECだと言われたが、俺の勘ではいつもの愛想作戦でいけば、まずRMB払いで勘弁してくれるだろう。歩いて松哲の小さな店へ。妹がいた。仙女と同い年。妹に洗ってもらい、松哲にドライヤーで乾かしてもらった。すっきり、久々。

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妹の爪が痛かったが、松哲の手さばきはまあまあだった。やはり壁には少年隊が4組もいた。俺の髪もかなり伸びたなあ。まだおでこ丸見えだけど。雨がかなり小止みになった中、1510松哲と別れる。松哲の日本の友人の名刺もらう。別れはあっさりしていた。これでよかったのか。

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友情に金が入ると本当につらいもんだ。いろいろ考えた。郵便局でウニコにハガキ出し、百貨大楼で靴下をみる。買わず。 pic.twitter.com/THRupLT5Wt

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1530宿に戻り、部屋を変えてもらう。だってベッドに他人が寝てるんだもんな。ほっとして星座ガイド、読む。春と夏。1730相部屋にせかされ、夕飯。門外のレストランで冷麺とトマト、炒肉干豆付。うまい。トマトに糖じゃなく塩くれと言ったら驚いていた。5.6RMB。

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1830戻って「取材学」読みつつ、寝る。疲れた。2100頃入ってきた服務員の声に起き、日本語勉強している彼女と少し話す。オバチャンと話していて、相部屋に俺が中国語少ししゃべれることがばれた。五月蠅いからしらんぷりしてたのに。日記少し書き、0000寝る。 pic.twitter.com/68bVm7yJRX

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公共バスのない町というのはいいね。站前だというのに、静か。一瞬日本にいる気になった。2100まで寝てたせいか、0200くらいまで寝付けず。