福島原発事故が明らかにした「汚い爆弾」の脅威について

福島原発事故は核爆弾ではなく通常爆発によって放射性物質を飛散させることを目的とした「汚い爆弾」の脅威を改めて示したのではないか。広範囲に及ぶ放射能汚染がもたらす国家への被害を考えればテロリストにとってこんなに効率的な兵器はない。今後はますます「汚い爆弾」の脅威が注目されていくだろう。それと同時に、原発自体のテロへの備えも重要である。
13
fj197099 @fj197099

語られている所では語られていることだが、今回の福島原発事故による放射能汚染の広がりは、改めて「汚い爆弾」を用いたテロの脅威を示しているように思う。「汚い爆弾」とは核爆弾ではないため核爆発を起こしはしないが、しかし通常爆発によって放射性物質を広範囲に撒き散らす性格の爆弾である。

2011-04-14 20:45:53
fj197099 @fj197099

もちろん、こんなものを正規の国家が使用するはずもなく、これはテロ用の兵器である。対象範囲を高濃度に放射能汚染させて国家に多大な被害を与えようとするのだ。核兵器は製造するのが異様に難しいが、「汚い爆弾」は放射性物質さえあれば比較的簡単に作れる。何と言ってもただの爆弾なのである。

2011-04-14 20:48:07
fj197099 @fj197099

それでいて意図的に放射性物質をばら撒こうとするものであり、国家の受ける被害は甚大だ。放射性物質の量にもよるが例えばこの種の爆弾が銀座、新橋、新宿、渋谷などで爆発した事例を考えてみると良い。それだけで日本は東京という一都市を丸ごと失うだろう。テロリストにはかくも魅力的な兵器である。

2011-04-14 20:51:28
fj197099 @fj197099

米国から現在、海兵隊所属の「化学・生物兵器事態対応部隊(CBIRF=シーバーフ)」という部隊が救援に来ているが、これも救援目的なのは間違いないがもう一方では「汚い爆弾」が米国内で使用された場合に備えた実地的訓練目的という性格もあるのだろうと思う。米国にとっても人事ではないのだ。

2011-04-14 20:54:44
fj197099 @fj197099

「汚い爆弾」はこれまでも相当に注目されてきたが、今後は更にその脅威が強調されることになると思う。地下鉄サリン事件と同じで、日本人は余り知らないがあの事件で都市型大規模テロへの関心が世界的に強まったのだ。日本は今、原発のことばかり考えているが、「汚い爆弾」への備えも疎かにできない。

2011-04-14 20:57:30
fj197099 @fj197099

ところでその原発についても今は自然災害への備えしか注目されていないが、人為的にも案外簡単に「想定外」の事態を引き起こせるということが世界的に分かってしまったのではないかと思う。つまりはテロということだ。非常電源を切って冷却装置を妨害するだけで破滅的な事態を原子炉で引き起こせる。

2011-04-14 20:59:45
fj197099 @fj197099

福島原発事故はテロに成功した場合の成果がこれほど大きいものであることを世界中のテロリストに対して発信した。マーフィの法則によれば起こり得る最悪の事態はいつか必ず起こる。地震・津波といった自然災害のみならず今後の原発はテロに対する備えも厳重にする必要がある。「想定外」は許されまい。

2011-04-14 21:01:59