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激臭猛毒の屁をする能力がバレたおかげでパーティから追放されました

「ひとり絶滅収容所」と呼ばれた 激臭猛毒の屁で故郷を滅ぼしかけた主人公。 その「能力」のことはひた隠しにしていたが ある日それがバレ、パーティから追放される。 続きを読む
エルフ ログ ファンタジー ダンジョン 帽子男 おなら 下ネタ
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モルモット @alkali_acid
激臭猛毒の屁をする能力を隠し持っているのがばれてパーティから追放される主人公 「お前のことは最高のタンクだと思ってたが、もう前衛は任せられねえ」 「ああ…無理だ…お前と一緒にやっていくのは」 「待ってくれ!待っ…」
モルモット @alkali_acid
「く…せめて後衛職なら…仲間にケツを向けずに戦えるポジションなら…俺は…俺はなんでタンクなんか…」 懊悩する主人公。 「いや…俺は…無意識のうちに…いつか仲間に嗅がせたいと思っていたのかもしれんな…故郷でひとり絶滅収容所と呼ばれた…あのスメルを…」
モルモット @alkali_acid
主人公はソロに撃ち込む。もとよりこの方が自らの持ち味…持ち臭を存分に生かせるのだ。 「戦術(タクティクス)神風(ディヴァインウィンド)!!」 掛け声とともに腰部の鎧を外し、すばやく洋袴をおろすと、敵モンスターの無群の中心で炸裂させる。魔獣や妖虫、邪樹の類であれば一瞬で。
モルモット @alkali_acid
屍鬼や幽霊すら、何かを「感じ」遠ざかっていく。 「…むなしいものだな…一人だけで勝ち得た勝利というものは」 洋袴をあげ、腰当をつけなおしながら、どこか悲しい笑みを浮かべる。
モルモット @alkali_acid
最近は冒険者ギルドに行ってもあしらいがよくない。 「おい…」 「あいつだよ…」 「ひとり絶滅収容所って…」 「故郷で寝てるあいだに一発…」 「村が滅びかけたって…」 ギルドの受付嬢もよそよそしい。 「すいません、もう少し距離をとっていただけますか」 「あ、ああ」
モルモット @alkali_acid
「そもそも、まだ冒険者を続けられてるんですか?なんで?パーティから追放にあった時点で引退してどこか迷惑のかからない田舎にひっこもうと思わないんですか」 「いや…冒険者は俺の天職…」 「皆迷惑してるんですが…」
モルモット @alkali_acid
「いや…だが成果は上げて…迷宮に大量沸きした魔物の掃討とかは俺が誰よりも…」 「はー、タクティクスディヴァインウィンドでしたっけ?あの技、迷宮が汚染されるからやめて欲しいって、ほかのパーティから苦情が…」 「くっ…」 「いいですか。地下で一番怖いのは魔物より落盤、それにガスです」
モルモット @alkali_acid
「そ、それは基本だが」 「あなたは!自分で!そのガスを!!作りだしてるんですよ!それが滞留したり沈着したら…もうやだ!!こんな話したくない!」 受付嬢が逃げていく。代わってギルドの管理職のおばさん。 「あんたねえ…ひとり絶滅収容所だか知らないけど、性的嫌がらせするんじゃないよ」
モルモット @alkali_acid
「そ…いや…俺はただ…今回の報酬と…次のクエストを…」 「あーはいはい。ほらこれがあんたの金貨だ。次のクエストだけどね。悪いけどあのタクティクスディヴァインウィンドって技を使ったら除名だからね」 「…!」 「人道上の問題がね。言われてるから」 「…くっ…ぅ…」
モルモット @alkali_acid
みずからの呪いでありまた最強の武器でもあるタクティクスディヴァインウィンドを封印することにした主人公。下町のゴブリンの薬屋に向かう。 「ひひっひ…屁を封じる薬ですと…そんなものがありますかいな。出物腫れ物所嫌わずと言いましてな」 「頼む…そこを何とか…」 「ふーむ」
モルモット @alkali_acid
薬屋はあれこれ店の奥をひっかきまわして丸薬を持ってくる。 「これは"吸毒の実"と言いましてな」 「ふむ」 「飲んだもののはらわたにとどまり、毒素を吸い取るのです。かつてドワーフとの会食に臨むエルフの王が毒殺に備え秘術を駆使して作ったとされます」 「よさそうじゃないか」
モルモット @alkali_acid
「確かに…優れた力を発揮しました。だが王は何を食べても死なないと分かると、思い上がり、アビスドラゴンの生き血を発酵させた酒だの、霜の巨人の肝臓肉ステーキだのを貪り喰い」 「うむ」 「最後には吸毒の実の限界を超え、腹は破れ、あふれ出した毒はエルフの都をおおい
モルモット @alkali_acid
「なんと…」 「永遠に住めぬ瘴気の廃墟に変えてしまったとか」 「…そ…それは食べ物が悪いと思う」 「しかり…ですが…あなたに同じ運命が降りかからぬと…わたしは保証しかねますな…ひとり絶滅収容所殿」 「…だ、大丈夫だ…大丈夫…いくらだ」 「金貨百枚」 「たかっ…だがしょうがない」
モルモット @alkali_acid
こうして主人公は吸毒の実を飲み、その日からタクティクスディヴァインウィンドはぴたりと止まった。だが世間の評価は簡単には覆らず「こいてなくてもこきそう」という眼差しから、誰も彼とパーティを組んでくれなかった。
モルモット @alkali_acid
「くそ…なぜだ…俺はもう…俺はひとり絶滅収容所じゃないのに!!」 ソロで戦い続ける主人公。だがタンクとして生きてきた彼は、タクティクスディヴァインウィンドなくしては、とどめを刺す能力がない。以前にもまして精彩を欠いた戦いぶりでギルド内ランキングも爆下げ。もはや底辺の地位だった。
モルモット @alkali_acid
ある日のクエストでは、命すら危ういところだった。 「フンゴー!!」 岩トロルの棍棒が、主人公のカイトシールドにめりこむ。耐えきれずふっとび、地面に転がる甲冑姿に、ずしんずしんと足音を立てて巨躯の鬼が近づく。 「グフフ」 嘲笑い。
モルモット @alkali_acid
岩トロルは汚いケツを丸出しにすると、這いつくばるタンクに思いきりガスを放った侮辱の印だ。 「くさ…だが…この程度…もし俺に…タクティクスディヴァインウィンドがあれば…いや、もう俺はひとり絶滅収容所じゃない…俺は…生まれ変わったんだ…うおおお!!」 立ち上がる主人公。
モルモット @alkali_acid
無情にも岩トロルの棍棒がまたホームランを決めてくる。 「ぐああああ!…畜生…畜生…負け…負けるか…」 また吹っ飛ぶ。もう身を起こすことさえままならない。限界だった。 「ここで…死ぬのか…俺を追放した仲間を…見返せもせず…どうせなら最後に思いきりぶっぱなして…死にたかっ…」
モルモット @alkali_acid
岩トロルがとどめの一撃を与えようと武器を振りあげた刹那、どこからともなく跳んできた矢が醜い頭を貫いた。 「だいじょうぶですか!」 駆け寄ってきたのはエルフのアーチャーだ。かわいい。 「エルフ…珍しい…どうして…ここに」 「それは…それより手当が先です。皆、手を貸して」
モルモット @alkali_acid
ほかのパーティメンバーが次々集まって来る。巨乳、貧乳、長身、小柄、金髪、赤毛、白肌、黒肌、色々あるが、全員美女美少女、しかもエルフである。 「…ま、まぶしい…」 「今、回復魔法を」 それぞれクレリックやウィザード、シーフなどのようだ。
モルモット @alkali_acid
怪我が治癒した主人公は、エルフ娘たちを見回す。 「エルフの女人だけのパーティ??」 「はい…私達は"さまよえるエルフ"の一党。迷宮を探検する冒険者になりたいと、はるばる海のかなたから参りました」 「我々の言葉がおじょうずだ…」 「さまよえるエルフは…言葉を学ぶのに長けております故」
モルモット @alkali_acid
なるほどとうなずく主人公 「とにかく助かった…」 頭領らしいアーチャーが尋ねる。 「もしかして…あなたは前衛の戦士でいらっしゃいますか」 「ああ、タンクだが」 「あの…恩に着せるようですが…よろしければ…私どもに力を貸していただけませんか…?」 「え?」
モルモット @alkali_acid
「ご存じの通り、エルフは手先の器用さや動きのすばやさ、魔法を得意としますが、肉弾の戦いは大の不得手…それに、あなたはこの迷宮の経験が豊富なごようす…味方になっていただければありがたいのですが」 「だが…だが俺は…いや…こんな俺でよければ喜んで手を貸そう…」
モルモット @alkali_acid
ぼっちから一転してエルフ娘の一団を連れて戻ってきた主人公に、街のものたちはざわつく。 「まじかよ…」 「あんな美女美少女ばかり…」 「え…かわいそう」 「誰か教えてやれよ」 ギルドで登録を済ませる、さまよえるエルフの一団のもとに、人間の冒険者が近づく。以前の主人公のパーティだ。
モルモット @alkali_acid
「ちょっといいか…」 「はい?」 「あのな…こんな話は…お嬢さんがたにするのも難なんだが…あんたらの新入り…そのタンクはな…」 「なんでしょう?」 「えっと…あー…その…なんていうかなー」 「すいません。忙しいのでこれで」 「まった!そいつのあだ名は、ひとり絶滅収容所というんだ!
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コメント

けむのひと @qemur 2018-06-24 12:07:17
たしかにこれはひどい(褒め言葉
SAKURA87@多摩丙丁督 @Sakura87_net 2018-06-24 13:00:32
「屁が臭いから」という理由でのけ者にするのは完全なる屁イトやな!!!!!!!
新聞紙 @houttuynia_7 2018-06-24 13:19:36
かすかに放屁の音が聞こえる、は反則でしょww
アル @htGOIW 2018-06-24 13:20:27
「最臭兵器」を思わせる名作
ほむほむ @hoihoi30004 2018-06-24 14:05:40
「二度目の人生を異世界で」の替わりに、これをアニメ化しよう
ma08s@フォロー外からごめんなさい @bygzam_ma08s 2018-06-24 14:13:09
岩トロル「状況、ガス! 繰り返す、状況、ガス! 防護隊の出動を要せい……だめだ、もう、まにあわ……」「先の要請は……取り消し……。誰も近づくな……。最後に……故郷(くに)のあの娘に……オレの代わりに……口付けを……」
梅餅 @TyepTake1 2018-06-24 14:26:35
最後まで読んでしまった
はげはげちゃびん @hagehagechabin 2018-06-24 14:39:54
涙が出そうな物語だった(激臭で)>RT
アロー@士郎実装待機 @full_focearrow 2018-06-24 15:33:07
こんなとき、どういう顔をすればいいかわからないの(迫真)
鹿 @a_hind 2018-06-24 15:41:27
この人の物語はいつもアレなんだけどぐいぐい引き込まれる。 臭いきついけど食べてみるといけるくさや的な・・・
TD-M18もっこㄘん @Mokko_Chin 2018-06-24 17:18:37
最高のタンクではなく、最凶のガスタンクだった訳だな。
ザワー@波乗り用 @zawaif_2 2018-06-24 17:48:54
迷宮が汚染されるってどんなレベルだよwww
@bingyu_nyu 2018-06-24 17:49:13
職場で屁が臭いことを問題提起された俺には辛いまとめ
Rftvihij @thhjgfdeedggc 2018-06-24 17:52:38
bingyu_nyu やーい、ひとり絶滅収容所ー
博元 裕央 @hiromotoyuuou 2018-06-24 17:53:16
ついつい最後まで読んでしまった……戦術神風って、覚悟のススメのアレ並の屁なのか……癖というか臭みはあるけどなかなか面白い話だった。
謡遥 @singsonghalca 2018-06-24 17:58:15
すかしっ屁ひとつしただけで悶死しそうなほど繊細 ってワードがすごすぎて
わらし @O5meoisi 2018-06-24 22:24:00
なんでオナラだけでこんなおもろい物語になるんや……
フルバ @furubakou1 2018-06-25 02:30:00
そりゃパーティから追放されるわ
久遠⚡ @Ewigkeit_594 2018-06-25 02:48:21
これからは臭い屁の事をタクティクスディヴァインウィンドって呼ぶわ
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