「教える」より「驚く」

最高の指導のあり方は、お母さんの赤ちゃんへの接し方のように思う。
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shinshinohara @ShinShinohara

私は、赤ちゃんに対するお母さんの接し方が、最高の指導の形だと考えている。言葉を話せない赤ちゃんに、ハイハイの仕方や立ち方、歩き方を教えることはできない。見守るしかない。赤ちゃんは試行錯誤の中で、ある日、寝返りを打てるようになり、ハイハイし、立ち、歩くようになる。

2018-06-25 22:01:09
shinshinohara @ShinShinohara

その時、親ができることは驚くだけ。子どもは親を驚かせることができて嬉しそう。ようし、もっとできることを増やして驚かせよう、と、子どもは目論むようになるようだ。赤ちゃんの頃から、子どもは自分の成長で親を驚かせるのが大好き。

2018-06-25 22:03:27
shinshinohara @ShinShinohara

しかし子どもが言葉を話せるようになると、親はついつい「口先介入」を始める。「そうじゃないでしょ、こうした方がいいでしょ」、言葉が通じるものだから、言葉で教えようとしてしまう。しかしその事によって、子どもが大好きなことを奪ってしまう。親を驚かせることだ。

2018-06-25 22:06:31
shinshinohara @ShinShinohara

「教える」と、親はもう知っているということを子どもに伝えてしまう。すると、子どもは親が驚かないということを知ってしまう。「こんなこともできるようになったよ!」と驚かせたいのに、親はそれをすでにできて当たり前だと思っており、しかもその先のことも当然視していることに気づく。

2018-06-25 22:09:11
shinshinohara @ShinShinohara

親は親切心で、早くもっとできるようにと教えているのだが、そのために、子どもはずっとずっとできることが増えても、親はたいして驚いてくれないことに気づいてしまう。すると、ひどくつまらなくなってしまう。しかも、手のひらの中の孫悟空のような気分で、面白くない。

2018-06-25 22:11:17
shinshinohara @ShinShinohara

だから、「教えない」方がよいと思う。何もかも教えないわけではないが、必ず、子どもが自力で見つけるか、打開しなければいけない、「教えない」部分を残すようにする。すると親も、「え、教えてないのに良くできたもんだな」と、素直に驚ける。すると、子どもはしてやったりと嬉しくなる。

2018-06-25 22:13:21
shinshinohara @ShinShinohara

子どもの成長に「驚く」ことができるよう、「教えない」部分を残すようにしたい。子どもが自力でそれを発見したことに驚けるように。そうして、「親をビックリさせたい!」という、子どもの楽しみを奪わないようにしたい。

2018-06-25 22:15:38