1988年6月27日（月）の旅日記（93日目・シベリア鉄道ゴーリキー→モスクワ）

桃岩荘人 @namihei1224

0630起床。身辺整理。閉鎖都市ゴーリキーに停車。古都でもある。今日は他にも古都を通るルートなので期待。0850朝食。1.9p。教授といっしょに食べる約束してたのに来ないので気にしていたら、部屋にいた。1040まで教授と通路で話し込む。写真は19880701発行歩き方。 pic.twitter.com/dW3ioQk3xu

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レーニンやカフカス、キエフの話。チェルノブイリはもう大丈夫だって。部屋へ戻り、中国2か月の旅を終えてミュンヘンに戻る幼馴染3人組と最後のひとときを過ごす。最初は面食らったが、5日間いい間合いで、ビールをおごってもらい、家族の写真を見せあい、ずっとべったりでなく。ダンケシェーン。 pic.twitter.com/h5ZKtlzpuf

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西ドイツに行ったら、おすすめのビールも教えてもらった。ミュンヘンはアウグスティーナ。そしてバイエルンの誇るシュナイダーのwhite beer、wheat beer。ヴァイスブルシュトという白いソーセージとパンで飲むんだそうだ。西ベルリンならシュータイズSchultheiss。

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シベリア鉄道5日間の車窓の光景で書き忘れたことを思い出す。ノヴォシビリスクを過ぎ、オビ川を過ぎたあたりで見た地平線。

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この先の行程、まだ悩む。ヘルシンキに行くか、ワルシャワに抜けるか。周囲がノルウェー、北欧はいいぞというもんだから、困っちゃう。でもそれはまず中央ヨーロッパをみてから言う事じゃないのか？北京を見ずにチベットに行くに似てないかと考え、やはりまず欧州の中心に・・・などと迷う。

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運行、どうやら一時間は遅れているようだ。ヨゼフたちとミュンヘンでの再会を約して別れる。オーフヴィーダーゼーエン！NZ人のペーターに、ヘルシンキに行く旨、伝える。黄金色の屋根が見えた。黄金の輪のひとつだろう。ウラジーミル駅。さあ、もうすぐモスクワだ！

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1300、時刻表より1時間15分遅れでモスクワ着。意外にあっけない到着。天気良し。 pic.twitter.com/XqBDo17hP4

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駅の外へ出てみると、おおモスクワ！ pic.twitter.com/xAXdfzrG2x

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シベリア鉄道 初級講座（ツイッター版）『シベリア鉄道 三度目の正直』発売！ @sibe_tetsu

@namihei1224 後ろの集団は日本人ですか？

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@sibe_tetsu いや中国人でした。

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一人感動している俺をよそに、ペーター他3人はレニングラスキ（レニングラード方面行きの駅）へ歩いていく。 pic.twitter.com/iAdSR47yCl

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ソ連の大都市では、このように方面別に駅名がついてる。といってもシベリア行きのヤロスラブリ駅とは対面の位置にあり、すぐ。19880701初版歩き方より pic.twitter.com/cV4z0BkSxQ

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おお、街の光景、何もかもが珍しい。アイス食ってる、ジュース飲んでる。きょろきょろしながらついつい受動的に彼らについていく。レニングラスキ駅で30kでザックを預け、インツリへ。なんと1400までランチタイム。しかたなく並んで待つ。

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ジュース飲む。何とかベリージャムを水で薄めた味。美味いとは言えまい。アイス食いたいなあ。1400ようやく開いた窓口で、ロシア語がわかる中国人客が「ここは当日分のみ、明日以降の切符はプロスペクト・マルクサ駅だ」という。「明天票」とか中国語で話す。

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英語の通じないペーターたちに事情を説明したところ、他の2人は今日にもレニングラードに行くということで、ペーターと2人、メトロに乗ってプロスペクト・マルクサへ。

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有名な地下鉄。どこまで乗っても5k。蜘蛛の巣のように張り巡らされていて、わかりやすく、便利なのはもちろん、凄い内装！地下宮殿の名に本当にふさわしい。巨大シャンデリア、彫刻、壁画・・・19880701初版歩き方より pic.twitter.com/j8YP7yfJIb

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エスカレーターもまたすごい。めちゃくちゃ速い、とても中国人、乗れないだろう。俺でさえ最初は怖かった。次にめちゃくちゃ長い。つまり深いのだ。次に車両。これもスピード抜群、加速もすごい。 pic.twitter.com/V7VaHNn9GV

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言い忘れたが改札口には検札係がいず、自動！直接５ｋを入れていく。もし入れずに進もうとすると、ガシャとすごい勢いで扉が閉じる。何にしても恐ろしいものばかり。東京を知っていながらこう思うのに、ロシアの田舎者はさぞかしビビるだろう。 pic.twitter.com/dFgXcOyngF

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車内は別にたいしたことない。広告はもちろんなく、あっさり、簡素。駅構内とはうらはらに、むしろかなりボロッちい車両だ。新しいとは言えない。

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ようやくプロスペクト・マルクサ駅に到着。何人もの人に聞くが、いずれも俺が赤本を駆使して、ロシア語で。ペーターの英語はほとんど役に立たない。地上へ出てみると、あっ！赤の広場じゃないか！ついにきたモスクワって感じ。後でクレムリンに行こう。19880701初版歩き方より。 pic.twitter.com/GPZdinJW4E

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まずはインツリへ。ここでなく、別のところに行けとあっさり言われ、歩いて15分、いったんは通り過ぎながらもようやく見つけて並ぶ。建物の2階。いくつもの窓口をたらい回され、1700ようやく明後日のヘルシンキ行きのチケットを予約購入。40.44ｐ。 pic.twitter.com/fjFMFq2X4C

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ああ、なんでこんなに時間食うことしてるんだあ😭手持ちのベルリン行きをさっさとブッキングして街見た方がよっぽどよかったのではと一瞬思ったが、ベルリン行きの旅客が次々と来て、なかなか予約とれないとこぼしているのを聞く。人間万事塞翁が馬と。

桃岩荘人 @namihei1224

しかし29日の分、パスポートとビザを見せただけであっさりと買えたのには、ペーターと2人して驚く。つまりはこれ、駅で寝るのを暗に認めているんやな。しかし非能率的処理であった。たった2日しかないモスクワの貴重な時間をこんなにも費やして、もったいない。

桃岩荘人 @namihei1224

とりあえず赤の広場を見に行く。ポケットには１ｐしかなく、切手もアイスも買えない。とっかえたいな～売りたいな～というオーラが出ていたのか、具合よく、目の前にヤミ屋さん現る。駅でみかけなかったから、いつ、どこに現れてくれるのか、心配していた。本当にいるのかなとさえ思っていた。 pic.twitter.com/pYmL7c9ya8

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桃岩荘人 @namihei1224

靴を25pで売り、時計とペンのセットを5p、ライター5p、使い古しのシャーペンと替え芯、サインペンをセットで7pで売る。計42p。よっしゃ！一気にリッチマンだ！よく計算すると儲かったわけではないが、ま、よしとしよう。 pic.twitter.com/4gLayLPsp7

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