「はやぶさ2」リュウグウ近傍到着宣言&質疑応答

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大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

はやぶさ2、「リュウグウに着いたんじゃね?」という話がちらほら出ていますが、ISAS展示室のメディアセンターでは特に情報は出ていません。10:30からの状況説明で何か話があるかもしれません。

2018-06-27 10:17:39
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

なんというか、普段のJAXA記者会見と比べるとメディアがみんな楽しそう。仕事で来ているとはいえ、ワクワクしてるのが表情に漏れてるね。報道記事っぽく言うと「興奮を隠せない様子」

2018-06-27 10:44:41
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リュウグウ到着を確認しました。化学推進スラスタが予定通り噴射されたこと。距離が20.7kmになったこと、相対速度が1cm/s以下であること、はやぶさ2が正常であることを確認しました。以上4つをもって到着を確認。

2018-06-27 10:50:02
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到着したことのデータが届いて確認できたのは9:54分

2018-06-27 10:52:06
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Q到着時の様子は? A探査機との距離のデータが一定になっていることを確認して拍手が起きた。

2018-06-27 10:54:05
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Q率直な思いは A半分はほっとしたが、これからがいよいよ本番という緊張感が出てきた。

2018-06-27 10:55:11
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

Q時間軸確認 A運用は7時前から開始。コマンド送信は7:10。ある時間に噴射しろというタイムライン。まずX軸+に9:30、0.7cm/s噴射、予定通り。9:35にZ軸+(接近を減速)2.8cm/s噴射。その16分後、ドップラー効果で速度測定。9:54、津田PMが到着を宣言。拍手が起きたのは到着宣言後。

2018-06-27 10:58:16
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Q今とこれからの運用は Aモードが変わる。小惑星近傍運用。今日はそのための設定作業、明日以降の運用への準備作業。 Q準備とは A探査機にコマンドを送る

2018-06-27 10:59:39
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

Q現在20km、新しい画像や知見はあるか A昨日おととい、画像は取得しているのでお見せする。まだサイエンス解析はしていないので、画像撮れたよという程度。

2018-06-27 11:00:37
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Q今後の予定は A明日から近傍運用。8月なかばに着陸位置を決める Q手順は A7月には高度を下げたり重力を測定したりして、そういったデータを総合して検討

2018-06-27 11:01:42
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

Q川口先生もいたようだが何か話したか A姿勢制御系の人と話していた。うまくいっているか気にしていたようだが、うまくいって喜んでいた。

2018-06-27 11:02:23
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

Q LIDAR計測結果は A接近した距離はLIDARで測っている Q推定していた距離とあっていたか A km単位であっていた

2018-06-27 11:03:42
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Q距離や相対速度は事前に決めていたか Aホームポジションは20kmと決めていた。プラスマイナス数kmは誤差範囲。相対速度は1cm/s以下。リュウグウの重力と太陽光圧で変化するので、ときどき制御する。

2018-06-27 11:05:14
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

Q到着したというだけで、わかることはあるか A我々が持っているデータはほとんど写真だけ。本格的観測はこれから。写真だけでは構造は見えてこないが、たくさんの岩塊が表面に見える。イトカワはラブルパイルだったが、リュウグウも同じかはまだ言えない。密度など計測しないと。

2018-06-27 11:06:33
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

A続き C型小惑星のことがよくわかる。もうすぐアステロイドデーだが、とても期待されている。

2018-06-27 11:07:07
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Qリュウグウは事前のレーダー観測ができなかったが、はやぶさ2により軌道が正確に測れるか Aその通り。

2018-06-27 11:08:23
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Q地上でわからないことは行ってみるとわかると言って良いか Aその通り。軌道も地球からでは正確にわからない。

2018-06-27 11:09:08
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

Qホームポジション20kmというのは赤道付近からの距離か Aその通り。中心付近を狙って測っており、表面からの距離が20km

2018-06-27 11:10:00
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

Q MASCOTチームなどから反応は A各チームにへメーリングリストで状況を送っている。まだ見ていないがはたくさんの反応があるだろう

2018-06-27 11:10:50
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

Q 管制室に「到着したら寝られるか」という張り紙があったが A 交替でやってはいるが、非常に神経を使って運用している。ふだんは臼田で1日8時間の運用だが、今回は海外局も使っており、24時間ではないが1日2回運用などもしている。TCMが終わっても楽にはならない。

2018-06-27 11:12:18
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

Q 今回、ほとんどトラブルがなかった。原因は A 第一に、はやぶさの経験があったから。大小さまざまなトラブルを分析して、探査機そのものもずいぶん変わっている。はやぶさは到着前からRW故障していたが、今回はない。運用も津田PMをはじめ慎重にやってきた。

2018-06-27 11:13:54
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

Q 一般の人へ A かなりサイエンスの成果が上がりそうという感じがしている。やってみないとわからないが、いろんな機器を積んでいるのでかなりいろんなことがわかる。リュウグウは幾何学的な形状が、ああいうのがいくつもあることがわかっている。

2018-06-27 11:15:05
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

続き)そういう同じようなものがたくさんある小惑星へ行くのは初めて。 Q新しいものとは、インパクターとか Aそれもある。またKa帯通信により4倍の通信速度が得られる。探査技術向上にも努めていきたい。

2018-06-27 11:16:14
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

Q 国際協力の予定 A サイエンス、300人ぐらい。ヨーロッパが多く、次いでアメリカ、あとアジアなど。毎年1,2回は会合を開いていたが、最近は5月に1回、次は8月に1回集まって着陸地点を話し合う。これからいよいよ面白いサイエンス議論が出てくる。

2018-06-27 11:18:07