2018-07-03のまとめ
【日経平均】-26.39 (-0.12%) 21785.54 pic.twitter.com/9hvOe77yV8 sekai-kabuka.com
2018-07-03 22:56:00[PDF] 景気ウォッチング 2018年6月~日銀短観の業況「予測」が当たらない理由 / kyotobank.co.jp/houjin/report/…
2018-07-03 23:04:46最近の日銀短観の業況判断DI(2018年3月調査) pic.twitter.com/Xok6edGVq7
2018-07-03 23:04:462018年3月の全産業・全規模の現況DIは17%、6月の予測DIは12%であるから、3か月間で▲5%ポイント低下することになる。
2018-07-03 23:04:47日本経済は緩やかな拡大を続けてきたため、現況DIの17%に違和感はないが、予測DIの12%を受け入れるということは、3か月先に景気が悪化することを認めることになる。
2018-07-03 23:04:47「予測による変化幅」と「実績の変化幅」および「両差の差」 pic.twitter.com/NP9kNfEklg
2018-07-03 23:04:48二列目の「実績の変化幅」aは、前期から当期までの実際の変化幅(%ポイント)の時系列である。2016年3月と同年6月はマイナスであったが、16年9月から18年3月までの7四半期は僅かながらもプラスであった。
2018-07-03 23:04:48このことは、2016年9月以降の日本経済は、3か月後に業況が悪化すると毎回予測されていたが、業況が実際に悪化することはなく、僅かずつではあるが業況が好転し続けたことを示している。要するに、日銀短観の「予測」は7四半期にわたって全く当たらなかったことになる。
2018-07-03 23:04:49「予測による変化幅」と「実績の変化幅」および「両差の差」 pic.twitter.com/cT4TGwiz4c
2018-07-03 23:04:49第2点は、「予測による変化幅」と「実績の変化幅」の差として計算される「両者の差」も、「実績の変化幅」と緩やかな逆相関(負の相関)の関係にあり、「両者の差」がプラス(マイナス)のときには多くの期間で「実績の変化幅」がマイナス(プラス)であった、ということである。
2018-07-03 23:04:49実績DIと予測DIは多くの期間で大体同じ方向に変化してきたということと、2009年以降はほとんどの期間で予測DIが実績DIを下回っている、ということである。この図を見て、「予測による変化幅」(日銀方式)を予測に使うことが適切でないのであれば、
2018-07-03 23:04:51予測DIにある翌期の予測から当期の予測を差し引いた『変化幅』で代用できないか」と考える人がいたとしたら、それは的確な指摘である。ちなみに、予測DIの変化幅と実績DIの変化幅のプラス符号あるいはマイナス符号が一致している期間は73%もある。
2018-07-03 23:04:52「予測による変化幅」、「実績の変化幅」、「両者の差」(=「予測を超える変化幅」の逆)の関係(イメージ図) pic.twitter.com/v7rsKwjZ34
2018-07-03 23:04:52「実績の変化幅」、「予測による変化幅」、「予測を超える変化幅」 pic.twitter.com/nG983UO8TK
2018-07-03 23:04:52「予測による変化幅」は多くの期間でマイナスになっていて、プラスは全期間の2割しかない。「実績の変化幅」がプラスであった期間は6割もあり、業況改善が徐々に進んできたことと比較しても2割というのは少な過ぎる。
2018-07-03 23:04:53第3点は、上記の点とも関係するが、ここ数年はそれなりに業況が良くなり続けているにも拘わらず、「予測による変化幅」のマイナス幅が大きなままである、ということである。「実績の変化幅」は2014年12月以降何度かプラスに転じたが、「予測による変化幅」はマイナスを続けた。
2018-07-03 23:04:54このことは、景況感は相応に改善を続けてきたが、企業は3か月先の業況を毎回悪化すると過度に慎重に予測し、しかもその過度に慎重な予測は翌期の実績で上方修正されるという不可解な現象が毎回繰り返されてきたことを意味している。
2018-07-03 23:04:54業種別にみた「予測による変化幅」と実際の業況(2015年以降平均) pic.twitter.com/pmjtWADrGU
2018-07-03 23:04:54第3点は、ここ数年は業況の良い業種ほど「予測による変化幅」のマイナス幅が大きいという「珍現象」が続いていることである。建設、運輸の場合には、景気回復によって仕事量は増えているが、人繰りが逼迫しているため先行きの収益に自信が持てないことが関係しているのかもしれない。
2018-07-03 23:04:55不動産の場合には恒常的に過当競争状態にあることが影響している可能性がある。通信の場合には企業を巡る環境変化が激しいため先行きを楽観視できないことが考えられる。しかし、そうであるなら、このような「珍現象」は一時的なものではなく、今後も続く可能性がある
2018-07-03 23:04:55「予測を超える変化幅」と「実績の変化幅」の間にも緩やかな正の相関があり、「予測を超える変化幅」がプラス(マイナス)のときに「実績の変化幅」もプラス(マイナス)という関係が見て取れる。
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