アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、F-エフ-8話脚本:二人を繋げる合言葉
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カイジが好きで始めた、カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの歴史を追うシリーズの続きやります。 今回は、F-エフ-8話脚本。 前回は、同作7話脚本。 ブログ:makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2018/07/… 上記ブログのtogetter版: togetter.com/li/1242614 他: togetter.com/id/makimogpfb
2018-07-08 14:11:04高屋敷氏脚本F-エフ-8a アニメ・F-エフ-は、六田登氏の漫画のアニメ化作品。 破天荒だが天才的な運転技術を持つ青年・赤木軍馬が、レーサーとなって数々の熱い勝負を繰り広げていく。 監督は真下耕一氏で、高屋敷氏はシリーズ構成・全話脚本を務める。 今回のコンテ/演出は澤井幸次氏。
2018-07-08 14:13:15高屋敷氏脚本F-エフ-8b 詳細は、ブログに書きました: F-エフ-8話脚本:二人を繋げる合言葉 - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2018/07/… #はてなブログ F-エフ-に関する記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…
2018-07-08 14:15:40高屋敷氏脚本F-エフ-8c 今回の話: FJ1600の練習走行のため、軍馬達は筑波サーキットへ。軍馬はそこで、岸田という青年に出会い、そして、聖(後のライバル)と再会する。 聖に触発され、他人のバイクでサーキットを走った軍馬は怒られ、左足を負傷。練習走行が始まるも、怪我でクラッチが切れなくなる。
2018-07-08 14:16:20高屋敷氏脚本F-エフ-8d B・A級ライセンスを取得し、ついにサーキットを走れることになった軍馬は上機嫌。 それを見ながら、ヒロシ(同じアパートの住人)は、軍馬なら、レース事故で死んだ、純子(ヒロインの1人)の恋人である龍二が最期に見ていた、「何か」を見せてくれるかもしれない…と話す
2018-07-08 14:19:01高屋敷氏脚本F-エフ-8e 6話(togetter.com/li/1240321)に続き、死者の影がちらつく重さが出ている。あしたのジョー2脚本での力石(丈のライバル)の死や、めぞん一刻脚本での、惣一郎(ヒロイン・響子の夫)の死についての扱いが思い出される。 pic.twitter.com/js8i4gdgLM
2018-07-08 14:20:47高屋敷氏脚本F-エフ-8f 筑波サーキットに到着し、タモツが手続きに出ている間、軍馬は、岸田というインテリ青年に出会う(専攻は心理学)。軍馬を熟練レーサーと勘違いした岸田は、軍馬を慕う。 なんとなく、ど根性ガエル(高屋敷氏演出参加)の、ひろしとゴロー(ひろしの後輩)の関係を彷彿とさせる。 pic.twitter.com/Tyiwdff5kd
2018-07-08 14:23:36高屋敷氏脚本F-エフ-8g 軍馬は、岸田に食事をおごってもらうことに。高屋敷氏の特徴として、山ほど出てくる飯テロが、ここでも出ており、原作より強調されている。 ミラクル☆ガールズ・DAYS・コボちゃん・カイジ脚本と比較。 pic.twitter.com/K6Mc5beAS9
2018-07-08 14:25:09高屋敷氏脚本F-エフ-8h そこへ、聖と砂井(上位ランカー)がやってくる。 岸田は二人を見て舞い上がるが、軍馬は、「サーキットじゃな、お前より速い奴はゴマンといるんだぜ」と聖に言う。これは、1話(togetter.com/li/1229188)で聖が軍馬に言った言葉。そしてこの展開はアニオリ。うまい改変だと思う。 pic.twitter.com/00TynZzPNo
2018-07-08 14:27:49高屋敷氏脚本F-エフ-8i 更にアニオリ会話は続き、聖と軍馬は、互いをよく覚えていることになっている。これまで、アニオリで聖をちょくちょく登場させておいたことが効いている。また、「サーキットじゃな、お前より速いやつは…」は今後もアニメで重要な台詞になってくるようなので、覚えておきたい。
2018-07-08 14:29:35高屋敷氏脚本F-エフ-8j 軍馬はついでに、砂井を挑発。機嫌を損ねた砂井は軍馬を殴り、軍馬も応戦しようとする。 そこへ聖が割って入り、「吠えるのはエンジンだけにしておくんだな」と軍馬を牽制。 やたらと尖る軍馬と、紳士的な聖に、ジョー1や2(高屋敷氏脚本参加)の、丈と力石・ホセが重なる。 pic.twitter.com/7vO19MWF0W
2018-07-08 14:33:48高屋敷氏脚本F-エフ-8k 聖にイラつく軍馬は、空き缶を蹴る。カイジ2期1話脚本にて、(普通の)パチンコに負けて空き缶を蹴るカイジと被ってくる。今回のは原作通りだが、カイジ2期の方はアニオリ。もしかしたら、カイジ2期の方は、今回のここがベースになっている可能性も? pic.twitter.com/4nUPvtWnxM
2018-07-08 14:36:12高屋敷氏脚本F-エフ-8l 軍馬は、一刻も早くコースを覚えようと焦り、他人のバイクを強引に拝借してサーキットを走る。それを見てざわめくモブが、結構存在感がある。高屋敷氏の演出・脚本作ともに、モブは優秀。カイジ2期脚本でも、モブは優秀だった。 pic.twitter.com/tCbbNCnk2F
2018-07-08 14:37:28高屋敷氏脚本F-エフ-8m バイクの持ち主は、わざわざ新潟から来たのに…と軍馬に怒る。「新潟から来た」はアニオリ台詞で、モブに存在感を与えようとする、高屋敷氏の意図が見える。 このとき、軍馬はバイクの下敷きになるも、駆けつけたタモツや純子らに呆れられる。 pic.twitter.com/TN1T2hVDOu
2018-07-08 14:40:30高屋敷氏脚本F-エフ-8n そうこうするうち、FJ1600の練習走行が開始されるが、軍馬は、バイクの下敷きになった際に左足を負傷したことに気付く。 軍馬は、足が痛くてクラッチを切れず、ローギアのまま走らざるを得なくなってしまう…という所で次回へ。 pic.twitter.com/XYVueG9NVJ
2018-07-08 14:42:31高屋敷氏脚本F-エフ-8まとめ1 今回の肝は、聖と軍馬の再会。1話(togetter.com/li/1229188)の出会いから大分経っているものの、これまでの回で、聖を何度となくアニオリで登場させていたことが効き、二人が互いを意識していたことがわかるようになっている。
2018-07-08 14:44:59高屋敷氏脚本F-エフ-8まとめ2 そして、「サーキットじゃな、お前より速いやつはゴマンといるんだぜ」という台詞。アニメでは、聖と軍馬をつなぐ言葉として意味を持ち始めている。この言葉は、終盤で、更に重い意味を持つようになるようだ。 高屋敷氏の、シリーズ構成力の高さが出ている。
2018-07-08 14:47:03高屋敷氏脚本F-エフ-8まとめ3 一つの台詞や言葉が、シリーズ全体で重要な意味を持つよう構成されているのは、高屋敷氏の他のシリーズ構成作品でも見られる。例えば、カイジ1期では「前へ」が、シリーズ全体で強調されており、船・足・心が「前へ」進んで行く構成になっているのが印象的。
2018-07-08 14:49:04高屋敷氏脚本F-エフ-8まとめ4 カイジ1~2期の根幹に流れる言葉として、「未来は僕らの手の中」があるのにも注目したい。1期開始時、「未来は僕らの手の中」の色紙が意味深に傾くが、2期ラストシーンでは、その色紙が、しっかりと映る。2期最終話のサブタイトルも、「未来は僕らの…」である。 pic.twitter.com/zyXFo8B4yi
2018-07-08 14:49:59高屋敷氏脚本F-エフ-8まとめ5 そう思うと、F-エフ-における、「サーキットじゃな、お前より速いやつはゴマンといるんだぜ」も、カイジにおける「未来は僕らの手の中」のような「重要な役割」を担っているのではないだろうか。 こういった、しっかりとしたテーマ設計があるのには、毎回驚かされる。
2018-07-08 14:50:48高屋敷氏脚本F-エフ-8まとめ6 原作ものアニメでも、いや、原作ものアニメだからこそ、アニメ独自のテーマというのは重要になって来ると思う。高屋敷氏は、原作に沿いながら、独自テーマを上乗せするのが巧み。めぞん一刻最終シリ構でも、「男の成長」を、原作とは違ったアプローチで強調していて驚いた
2018-07-08 14:53:03高屋敷氏脚本F-エフ-8まとめ7 高屋敷氏最終シリーズ構成の、めぞん一刻最終回についての、私のまとめはこちら: togetter.com/li/1132407
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