Epidemiology7月号掲載【福島医大の大平らによるレター(命名:大平論文2)とそれへの反論レター】(2018.7.25作成)

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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

Epidemiology7月号に掲載されている、福島医大の大平らによるレター(命名:大平論文2) Associations Between Childhood Thyroid Cancer and External Radiation Dose After the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Accident journals.lww.com/epidem/fulltex…

2018-07-25 08:01:25
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

「福島第一原子力発電所事故後の小児甲状腺がんと外部被ばく線量の関連性」 福島県の59市町村を、1巡目の受診者の基本調査の個人外部被ばく線量が1mSv以上だった人たちの割合で5等分し、さらに個人線量が存在する人たちを5等分し、甲状腺がんのオッズ比を求めた結果、地域差も個人差も見られなかった。

2018-07-25 08:01:26
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

アブストラクト: (最初のパラグラフの要旨) 前論文では、1巡目では基本調査の外部被ばく線量で福島県を3地域に分けて地域差がなかったと示したが、地域分けが3地域のみだったので、被ばく線量が異なる市町村が同じ地域に入っていたかもしれない。

2018-07-25 08:01:26
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(2つめのパラグラフの要旨。1巡目の説明は割愛) 1巡目の受診者300473人中、129321人で基本調査による個人外部被ばく線量推計値が存在するが、福島県59市町村を、個人被ばく線量が1 mSv以上だった住民の割合でランク付けしてグループAからEに5等分。(続)

2018-07-25 08:01:26
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)さらに個人外部被ばく線量が存在する129321人(うち、甲状腺がん56例)を被ばく線量でQ1〜Q5に5等分。年齢、性別、事故から検査までの期間で調整し、ロジスティック回帰モデルを用い、甲状腺がんのオッズ比と95%信頼区間を計算した。

2018-07-25 08:02:40
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

パラグラフ3(大雑把ながら、ほぼ全訳) 外部被ばく線量による甲状腺がんのオッズ比と95%信頼区間は、Figure 1に示されている。 pic.twitter.com/CuTzZts2LI

2018-07-25 08:08:34
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

グループEを対照群とすると、年齢・性別調整されたオッズ比と95%信頼区間は、グループAで0.95(0.48-1.88)、グループBで1.44(0.75-2.75)、グループCで1.05(0.53-2.09)、グループDで1.08(0.58-2.01)だった(p=0.69)。

2018-07-25 08:08:35
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

個人外部被ばく線量が存在する129321人(うち、甲状腺がん56例)を被ばく線量でQ1からQ5のグループに5等分(最大被ばく線量の中央値は、Q1からQ5まで順番に1.9mSv、1.3mSv、0.7mSv、0.3mSv、0.2mSv)し、Q5(0.2mSv群)を対照群としてオッズ比を出したところ、

2018-07-25 08:08:35
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)Q1からQ4まで順番に、0.59(0.24-1.47)、0.73(0.33-1.60)、0.93(0.45-1.93)、0.55(0.24-1.26)だった(p=0.52)。

2018-07-25 08:14:44
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

パラグラフ4(全訳) 原発事故後4年間の小児甲状腺がんの有病率は、外部被ばく線量の地域差および個人差との関連が見られなかった。チェルノブイリの子どもの甲状腺がんと密接な関係のある内部被ばくの評価はできなかったが、福島の子どもたちのヨウ素131の内部被ばくは、ずっと少なかった。

2018-07-25 08:14:45
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

内部被ばく線量の最大値は双葉町、飯舘村といわき市の住民に影響すると予測され、不確かさはあるが、ほとんどが30 mSv未満と推計されている。この3市町村でのオッズ比は、グループEを対照群とすると、1.16(0.60-2.25)だった。

2018-07-25 08:14:45
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

しかし、放射線関連の甲状腺がんすべてを検出するには調査期間が短すぎるかもしれないため、結論が出される前に、検査を数年間継続すべきである。(終わり)

2018-07-25 08:14:45
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

補足: このグループAからEの地域分け、1 mSv以上の住民の割合は、グループAが66%以上、グループBが55.4%以上66%未満、グループCが5.7%以上55.4%未満、グループDが0.67%以上5.7%未満、グループEが0.67%。 30キロ圏内の市町村が、グループCに入っちゃってますが。 pic.twitter.com/IJp7LhEO4O

2018-07-25 08:18:56
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

参考文献のひとつに出て来る表(nature.com/articles/srep1…)では、相双地区とかで、1mSv未満の割合が比較的大きい。1mSv以上の割合で区切って5等分することにより、もっと高い線量の地域が隠れてしまってないんんだろうか?? pic.twitter.com/IToHt9QunB

2018-07-25 08:21:51
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

内部被ばく線量は双葉町、飯舘村といわき市で最大で、それでも30mSv未満ってのは、この表からきてるのかな?(引用論文:ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/P…pic.twitter.com/qywJXmrXP6

2018-07-25 08:25:59
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

大平論文2の地域区分、大平論文1に負けず劣らずのような・・。 いかにも影響が出ないような地域区分を見つけたってことでしょうか? 解析が複雑化してきていて、内部データにアクセスがないとわけ分からなくなってきてる感じ。

2018-07-25 08:31:56
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

あと、2014年3月(2013年度)で終わるはずの1巡目をずるずると続け、2巡目の1年目である2014年度にも1巡目が並行して実施されていたことを忘れてはいけない。「事故後4年間」とか言ってるけど、本来は3年間であるべきだし、1巡目未受診の人でも、4年目のデータは2巡目に入るべきだったと思う。

2018-07-25 08:36:09
レイジ @sinwanohate

津田先生が福島の小児甲状腺癌の多発を報告したEpidemiology誌に、山下氏、神谷氏、緑川氏らが名を連ねる福島健康調査グループが書いた「編集者への手紙」。外部被曝量の推計から地域分けして線量と甲状腺癌に相関なし、といういつものロジック。 journals.lww.com/epidem/Fulltex…

2018-07-28 22:50:38
レイジ @sinwanohate

最後の一文「follow-up surveys should be conducted for several years before any conclusions can be drawn, as the timeframe may be too short to detect all radiation-related thyroid cancers.」放射線が原因か結論を出すにはあと数年調査が必要。だったら健康調査は不要ともう二度と言うな。

2018-07-28 22:56:08
レイジ @sinwanohate

これまで、「放射線が原因とは考えにくい」みたいなこと毎回言ってたから、それに比べたら主張、後退してるんじゃないか?

2018-07-28 22:58:30
レイジ @sinwanohate

もう一つ。このレター、自分たちの論文はいくつも引用してるのに、津田先生の論文はおろか、Tsudaのつの字も出てこない。異様。

2018-07-28 23:00:22
Jun Makino @jun_makino

journals.lww.com/epidem/Fulltex… Associations Between Childhood Thyroid Cancer and External Radiation Dose After the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Accident

2018-07-30 11:22:44