【横山光輝「三国志」講座174「贅沢の蜜漬」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第174話「贅沢の蜜漬」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第10巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座174「贅沢の蜜漬」01】 第174話です。 孫権母に気に入られた玄徳。岩を十字に斬ってしまう逸話もありましたが、その日から玄徳は毎日宴会攻めです。この連日の宴会は、決して玄徳を歓迎するからではなく、孫権母が心変わりするのを待つための時間稼ぎです。

2018-07-31 12:32:45
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【横山光輝「三国志」講座174「贅沢の蜜漬」02】 酒の上での失敗だの、とにかく玄徳の落ち度を見つけ、世間に通る理由をつけて死罪にしようというたくらみのある宴会です。もし、張飛だったら、あっという間に…。しかしながら、玄徳は特に目立った落ち度はなかった模様です。

2018-07-31 12:34:09
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【横山光輝「三国志」講座174「贅沢の蜜漬」03】 喬国老は、重臣達のこの動きを心配し、母公を動かし、婚礼の日を早めさせます。こうして、華燭の典、つまり結婚式ですか、が急いであげられたのです。披露宴は夜まで続き、宴が終わると、玄徳は赤い提灯に導かれて、夫人のねやへと向かいます。

2018-07-31 12:36:19
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【横山光輝「三国志」講座174「贅沢の蜜漬」04】 弓腰姫と玄徳の出会いのシーンはまるっと割愛、ロマンスのかけらも見当たりませんが、ともかく、二人は結婚したわけです。この様子を母公は喜んで見つめ、孫権はにがにがしく見守ります。孫権にしてみたら、作戦大失敗といったところでしょうか。

2018-07-31 12:38:42
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【横山光輝「三国志」講座174「贅沢の蜜漬」05】 さて、新婚初夜、玄徳ウキウキでしょうが、部屋に案内されたとたん、うっと、声が。なんと、武器を持った女性たちが寝室の前で陣取っているではないですか。おもわず、自分をどうするつもりだ、と後ずさりする玄徳。よもやここで暗殺されるとは…。

2018-07-31 12:40:34
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【横山光輝「三国志」講座174「贅沢の蜜漬」06】 腰元たちは笑いながら、奥方様は武芸好きで、腰元達にはいつもこのようないでたちをさせているのです、と説明。玄徳は、いかに好きとはいえ、ねやにまで武器があったり、武装した女兵士がいては落ち着かぬ、と弱り顔です。

2018-07-31 12:42:02
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【横山光輝「三国志」講座174「贅沢の蜜漬」07】 それでは奥方様にお伺いを立ててまいります、と腰元は、花嫁のところに。花嫁は別室で控えていましたが、玄徳が武器や腰元のいでたちが落ち着かぬと言ってると報告すると、ならば、夫君の言うとおりにしなさいと言います。

2018-07-31 12:43:44
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【横山光輝「三国志」講座174「贅沢の蜜漬」08】 くっくっくと、笑う花嫁に、腰元が何がおかしいのか尋ねます。だって、かんがえてごらんなさい、と姫。玄徳は殺し合いの中で暮らしている人なのに、それが武器を見て落ち着かぬとはおかしいではないか、と。ちょっとズレてるところがありますね。

2018-07-31 12:45:15
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【横山光輝「三国志」講座174「贅沢の蜜漬」09】 さて、場所は変わって、周瑜がいる柴桑。玄徳と孫夫人が結婚したという報告を受けて驚く周瑜。玄徳は50歳、姫君は17歳、そんな歳の釣り合わない結婚が認められるとは、と目算が外れたご様子。

2018-07-31 12:47:11
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【横山光輝「三国志」講座174「贅沢の蜜漬」10】 自分の策が裏目に出てしまったと言い、これでは荊州は永遠に呉の領土とならん、と周瑜。しかし、諦めるのはまだ早い、方法はまだ残されている、と何か思いついたようで、孫権にあて手紙を書きます。

2018-07-31 12:48:46
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【横山光輝「三国志」講座174「贅沢の蜜漬」11】 本当は周瑜自身が行きたいところですが、まだ金瘡の傷が癒えていないため、行くに行けず、さらなる計略を書き記し、孫権に早馬で届けさせます。はたして孫権、手紙をよんで、張昭にも見せます。

2018-07-31 12:50:55
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【横山光輝「三国志」講座174「贅沢の蜜漬」12】 周瑜の策とは、玄徳を呉にとどめ、酒と女で堕落させ、家来たちが玄徳を見限ってさるのを待て、というものでした。張昭は、いいところに目をつけたと評価します。貧乏暮らしが長かった玄徳は人間の富貴栄耀の味を知らぬゆえ、この策は成功しやすいと。

2018-07-31 12:53:42
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【横山光輝「三国志」講座174「贅沢の蜜漬」13】 美女を集め、甘い音楽とみだらな香料、酒と女と美食、あらゆる悪魔の喜びそうな者を与え、荊州へ帰ることを忘れさせれば、すぐれた将は玄徳に愛想を尽かし自然に去っていくだろうと。孫権は、玄徳の骨も腐るほど贅沢の味を覚えさせてやろうと乗り気に。

2018-07-31 12:55:53
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【横山光輝「三国志」講座174「贅沢の蜜漬」14】 まずは楽園を増築しろ、と命じる孫権。玄徳のために、呉の東府に一大楽園が気づかれます。園には四季の花木を植え、池には宴遊船をつなぎ、絢爛豪華な楼宮には美女が溢れます。古の酒池肉林の世界ですね。作るのにも時間がかかったろうに…。

2018-07-31 12:59:09
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【横山光輝「三国志」講座174「贅沢の蜜漬」15】 弓腰姫は、兄(孫権)はやはり心では妹がかわいいんですね、こんなにもまでしてくださるなんて、と呑気なことを言ってます。玄徳にとっては夢のような世界。いつしか玄徳は過ぎゆく月日を忘れていきます。

2018-07-31 13:01:30
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【横山光輝「三国志」講座174「贅沢の蜜漬」16】 はたして玄徳は、周瑜、孫権らの目論見どおり、堕落しきってしまうのでしょうか。続きはまた次回となります。 今回はここまで。

2018-07-31 13:02:39