茂木健一郎さん(@kenichiromogi)の連続ツイート第2094回「同性婚を認めることこそが生物的に見た保守である」

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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート第2094回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、「同性婚」について。

2018-08-01 05:55:44
茂木健一郎 @kenichiromogi

「同性婚」など、多様なライフスタイルは法制度や社会的な仕組みで容認、支援したら良いと思う。当たり前のことだと思うのだが、反対される方がいらっしゃることが、ロジックとして理解できない。何らかの偏見や認知的誤謬の中にいらっしゃるのだと推察する。

2018-08-01 05:57:14
茂木健一郎 @kenichiromogi

生物は多様で奥深いもので、異性どうしで結婚して子どもを設けるのが唯一の生き方だというような命題は成立しない。実際にはいろいろな生き方を模索して、それが複雑なかたちでその生物の環境に対する適応を支えて、世代は持続していく。

2018-08-01 05:58:22
茂木健一郎 @kenichiromogi

特に、人間のように高度に発達した文化、文明を持つ生物においては、異性どうして結婚して子どもをつくるというモード以外のさまざまなモードで、さまざまな方が有形無形の貢献をして発展が図られる。そのためには、個々人の多様な感性、生活スタイルを容認、応援するのがいちばん良い。

2018-08-01 05:59:41
茂木健一郎 @kenichiromogi

同性婚を社会的に容認することは、最大多数の最大幸福につながる。同性婚をされる方々が幸福になるのはもちろんだが、異性婚をされる方々は今まで通りだから幸福は増えこそすれ、減りようがない。同性婚を許容しないと、社会の一部の方々に忍耐を強いることになって、その分幸福は減る。

2018-08-01 06:01:42
茂木健一郎 @kenichiromogi

ある特定の生き方だけを「正しい」と決めつけ、そうではない志向を持つ方にそれを強制することは、多様性をうばって文化や文明の発展を阻害するだけでなく、強制された方々のストレスが周りまわって社会のさまざまな場所に悪影響を与えるという意味で、最悪の選択。同性婚を許容しない理由はない。

2018-08-01 06:03:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

日本の場合、宗教的な理由で同性婚に反対するというよりは、単に、家族とはこうである、結婚とはこうであるといった概念における思い込み、偏見、認知的失敗に基づく反対論であるように見られる。その分、きちんと認識して考えれば賛成に転ずることは可能だしそうすべきだろう。

2018-08-01 06:05:54
茂木健一郎 @kenichiromogi

同性婚を認めないことが、「保守」であるという考え方も、同意できない。そもそも生物の適応戦略が多様であることを認識できれば、同性婚を含む多様な生活スタイルを認めることこそが生物的な「保守」であることは明らかだろう。同性婚反対は「保守」というよりは単純な認知的失敗のように思われる。

2018-08-01 06:09:57
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、第2094回「同性婚を認めることこそが生物的に見た保守である」をテーマに、7つのツイートをお届けしました。

2018-08-01 06:10:55