- toshi3636_1
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大学生と話しているときに時々そうなるのだが、卒業を控えて、就職も決まっていないし(就職活動をしていないし)、進学なども考えていない(決まっていない)という人がいる。そんな時、ぼくは、「いいね!」と言う。「仮説を持つと、いいね!」
2018-08-07 06:38:10世間では、なぜか、「組織」に属することが「進路」だと思っている(間違った)常識があって、だから、就職でも、進学でも、とにかく何らかの「組織」と「形式的」に関わることが唯一の「進路」だとみなす傾向が強い。だからどちらでもない学生さんはトワイライト・ゾーンの中にいる。
2018-08-07 06:39:15ところが、その曖昧なトワイライトゾーンの中に、自ら構造をつくることはできるわけで、それが「仮説」である。つまり、自分は次にこれをやるのだという具体的な「仮説」があれば、人生は全く問題ないのであって、むしろ問題なのは、そのような「仮説」を自発的に持ってはいけないという常識の方だ。
2018-08-07 06:40:50「仮説」は、自分が興味が持ったことを自ら学ぶことでもいい。例えば源氏物語を原文で全部読もうというのでも、Pythonでプログラムすることでもいい。あるいはコーヒー豆のロースティングの方法を研究することでもいい。とにかく具体的な「仮説」を持てばいい。
2018-08-07 06:42:31「仮説」という名称が大切なのは、不確実な未来に向けて、とりあえず今持っているもくろみ、計画であるということが明らかになるからである。必要ならば変えればいい。仮説は何度変えてもいい。十回変えても、百回変えてもいい。たくさんの異なる仮説があってもいい。
2018-08-07 06:43:42もちろん、経済的になんとか成立させなければいけないという苦労は常に存在するのであって、多くの場合、バイトをしながら仮説を追求するということになるだろう。しかし、肝心なのは、仮説を持つ自由は、就職だとか進学だとか、外形的な組織所属と全く無関係に、自分で持つことができるということ。
2018-08-07 06:44:48つまり、どこかの企業に就職するとか、進学するとか、そのような、あまりものを深く考えない「世間」が納得するような「進路」と全く同じ権利と輝く具体性を持って、自分の活動計画を決めることは可能だし、そうするべきだし、そのような仮説力を持った人こそが、これからの時代活躍するということ。
2018-08-07 06:46:234年生の夏くらいになって、就職も進学も決まっていなくて、「将来どうするの?」と聞かれて、「そうですね」と曖昧な微笑みを浮かべる。その曖昧な微笑みを強制しているのは、無思考の世間。そんなものは、輝く具体的な「仮説」で吹き飛ばしてしまえばいい。無思考の世間の方が間違っているのだ。
2018-08-07 06:48:04