生きられる宗教 メモ

今度の公開講座用のメモ
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その1

KONDO Mitsuhiro 近藤光博 @mittsko

唯一絶対神への信仰や 永劫の輪廻への確信… もしこれらをもつなら、己を虚しうしきることも可能、なんなら容易である 真なる永遠相のもとにあるわが身の儚さたるや、言葉にするのもアホらしいほどだ(´・ω・`)

2018-08-09 22:33:50
KONDO Mitsuhiro 近藤光博 @mittsko

前者の「信仰」については、疑いや迷いのなかでそれをどう「もつ」のか、その問いに対する沢山の思索と実践がある 一方、後者の「確信」についてはどうだろうか(´・ω・`) それはどうやって「もつ」ことができるのか 慣習によって? 修行によって? あるいはその他のなにかによって?

2018-08-09 23:54:29
KONDO Mitsuhiro 近藤光博 @mittsko

例えば、チベット仏教には永劫の輪廻転生の実相を観ずるための修行プログラムがあるらしい 文字どおり「永劫の」苦しみとしての輪廻⇒その脱却可能性⇒大いなる解放としての法=仏=神… 印度系諸宗教の修行者はこの道すじを実際に生きて歩もうとする

2018-08-10 00:12:08
KONDO Mitsuhiro 近藤光博 @mittsko

己の人生の卑小さを、あっけらかんと知ること… どんな達成も、どんな失敗も、どんな栄華も、どんな悲惨も 実現する《永遠》の相のもとでは全く問題にならない、そのことをただふつうの知識として得ること…

2018-08-11 00:28:08

その2

KONDO Mitsuhiro 近藤光博 @mittsko

さてしかし、生真面目な求道者はすぐ忘れてしまうのだが… 自己否定、自己無化だけが《永遠》との出逢い方なのではない 《永遠》がそのまま自分を満たしてくれ、自らの一部としてくれることがある 《永遠》はそのとき、恐ろしい相貌をまとわない

2018-08-10 00:57:43
KONDO Mitsuhiro 近藤光博 @mittsko

そこで《永遠》は自己を肯定し拡大さえしてくれる 自己はすっかり嬉しくなって調子に乗って走りはじめる 多くの諦観者が真っ当にも、それは迷妄だ、《永遠》の半面にすぎないのだから、そのままでは不幸しかないぞ、と注意をうながすけれど その声はふつう顧みられない

2018-08-10 13:10:49
KONDO Mitsuhiro 近藤光博 @mittsko

問題は、自己の否定無化と肯定拡大との組み合わせ方だ 否定無化がいつも先行し揺るがないベースとなっておりつつ、同時に 肯定拡大の途がいつも豊かに開かれている… 自己の暴走を食い止めつつ自己の崩壊を制御する… 《永遠》とのそんな出逢い方の構成が一番よさそうだが 事例数はむしろ少ない

2018-08-10 13:27:27
KONDO Mitsuhiro 近藤光博 @mittsko

実現する《永遠》の相のもと、己の人生などまさに芥子粒以下であるけれど それがそのまま、大いなる配慮のなかに、己には決して知られることのない配備のなかに置かれているのであって そこで《永遠》はいわば究極の笑みの相貌をもつ… そのことの安心(あんじん)

2018-08-11 00:31:43

その3

KONDO Mitsuhiro 近藤光博 @mittsko

唯一絶対神と永劫輪廻… 自己の否定無化と肯定拡大… この辺りを比較考証するのが、まぁ宗教学らしい仕事だ(ΦωΦ) いま実際、ボクなりにそれをやってみたわけだが 実はここには、秘められたテーマが別にある

2018-08-10 13:36:40
KONDO Mitsuhiro 近藤光博 @mittsko

それは、ボク個人のというよりも 宗教学/宗教論/宗教研究がつねに抱えてきたテーマだ(より精確にいえば、そういう学や論や研究を成り立たせる構造的機制がそのテーマだ) 明け透けに語る人もときにいたが、主流の言説とはなりえず 伏在するキートーンとなってきたテーマ…

2018-08-10 13:47:47
KONDO Mitsuhiro 近藤光博 @mittsko

それは、《永遠》などそもそもない、あるとしたら人間の脳が作り出した観念であって、実在ではない、という確信的な世界観だ 《永遠》との出逢い、出逢い方に人生をかけるのなら、どうぞご勝手に、政治と経済と社会と知識はそんなのなしでやらせてもらいますから、というわけ

2018-08-10 14:06:43
KONDO Mitsuhiro 近藤光博 @mittsko

《永遠》の実在を一切認めない、疑いや迷いを差し挟まない、差し挟む余地がないと確信し、人間の人間的可能性の範囲だけを実在と認める、そのような世界観/宇宙観… そのエンパワメントの「モダンな」歴史過程における、《永遠》という旧き実在… すなわち、《宗教》

2018-08-11 00:36:47