リフレ派の政治戦略の拙さに関する雑感
- Storchennest_
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はてブにも書いたけど、本来ならケインズ政策に好意的なhamachanのようなソーシャルな人士とリフレ政策は親和的な筈なのに、所謂「りふれは」の面々が構造改革派崩ればかりと連むせいで、社民主義者を疎外し自ら多数派形成を阻んでるのは政治的に愚かとしか言い様がない。
2011-04-19 16:21:46国際的にはマクロ経済学の知見に沿った標準的な政策かもしれないけど、日本国内では「異説の類」(by与謝野馨)という扱いを受けているんだから、懐疑派・中立派の理解を得て多数派を形成するのは相当慎重にやらなきゃならないはず。
2011-04-19 16:25:17それなのに従来リフレ派が「清算主義」と声高に批判してきた構造改革派の流れを汲む(というか、転向?した)上げ潮派と組んじゃうんだから、最初から多数派形成を放棄しているとしか思えない。
2011-04-19 16:28:28@SEXhsKF7 財政政策にしか目を向けてないからでしょうかねえ。資本移動が自由な状況では、財政政策より金融政策の方が効果があるというのが今のマクロ経済学の知見らしいので。
2011-04-19 16:30:50@Storchennest ケインジアンである以上,「どこにどうやってばらまくのか」をもっと具体的に突き詰めて考えてほしいんですよね,穴掘って埋めるとかヘリコプターからばらまくとか,じゃなくて。そこらへん,雇用に注目した小野理論の具体性がリフレ派よりも信頼得た理由だと思うんです
2011-04-19 16:34:252007年参院選で構造改革・上げ潮派が政策路線的にも政治的にも失墜し、世論も国政のアジェンダも社会保障・社会政策の立て直しに向かった以上、リフレ派もそれに対応したレトリックを用意すべきだったし、ソーシャルな勢力ともっと連携すべきだったはず。
2011-04-19 16:41:14リフレ派はよく日銀と財務省を批判するけど、「増税か、歳出削減か、赤字国債か」の三者択一の図式に(上げ潮派に同調する形で)乗っかっちゃった時点で、リフレ派も日銀や財務省のアジェンダ・セッティングの罠に嵌ってしまった。
2011-04-19 16:47:21@SEXhsKF7 クルーグマンは金融不況の際に教育と公共事業(特に老朽化したインフラの補修や再整備)に投資すべきって言ってましたね。大事なのは質ではなく、量だとも言ってましたが。
2011-04-19 16:48:07というのも、三者のうち増税派の多くは財政再建そのものよりも社会保障・社会政策の財源として増税を主張しているのであって、それに対して歳出削減で応答するのは彼らのソーシャルな問題意識と乖離・対立してしまう。
2011-04-19 16:50:46最初に書いたように、本来社民主義者とリフレ論者には親和的な部分が少なくないはず。それなのに、「増税か、歳出削減か」の図式に乗っかることで(日銀・財務省なのか誰の作為なのかは置いとくとして)分断工作にまんまと引っ掛かったことになる。
2011-04-19 16:55:29財政再建と社会保障・社会政策の再建という2つの課題に、岩田規久男先生の「政策の割り当て」論に沿って、「財政再建にはリフレ政策(マクロ)による名目税収の回復で対応しつつ、ミクロ的な手当てとして社会保障・社会政策の拡充を行う。(続く)
2011-04-19 17:02:19(承前)そのための恒久的財源として、名目成長率が一定以上に回復した後の消費増税を否定するものではない」、というようなスタンスを採れば、リフレ政策を打ち出しつつもソーシャルな関心にも応えることができたはず。
2011-04-19 17:05:09二者択一でないアジェンダに、二者択一の一方の立場を採ってしまったことで、リフレ派は自らを袋小路に追い込んでしまった。ソーシャルな勢力との連携を不可能にしたし、歳出削減という「無責任な」政策を主張する勢力と見られるようになったのである。
2011-04-19 17:12:52@SEXhsKF7 政治的な常識感覚のあるbewaadさんをあんな感じで断筆に追い込んだ時点で、何というかリフレ派の命運は決まった気がします。
2011-04-19 17:13:54今となって日銀引き受け復興国債が真っ当な選択肢として国政のアジェンダに上らない(何せ世論調査の質問票には増税/マニフェスト予算の見直し/国債発行の3つしか選択肢がない!)のは、リフレ派が真っ当な政治勢力として自らを確立できなかったことのツケなんだろう。
2011-04-19 17:26:50