- Uroak_Miku
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男たちの大和/YAMATO gyao.yahoo.co.jp/player/01029/v… できばえはともかく、いくつか印象に残るシーンがありました。
2018-08-12 09:17:46ここ。大和が沖縄に出撃し、アメリカ海軍の航空機が待ち構えているなか、おそらく沖縄には到達できないと乗員たちは覚悟していて、上官があえて「お前たち、10分だけ故郷に戻ることを許す」(だったかな?)と宣言し、若い水兵たちが、遠ざかる日本の島々に向かって泣き叫ぶのです。 pic.twitter.com/6OX7DwJN6L
2018-08-12 09:21:03海の向こうに見えるのは、九州の島々です。この水兵たちは日本各地から集められた(または志願してきた)男の子たちで、この島々は、彼らの大半にとって異境のはずなのですが、それでも「ふるさと」として泣き叫ぶ…これはどういうことなのか。
2018-08-12 09:23:13富士山を見て育ったという方は、実際には日本のごく少数にとどまるわけです。しかし私たちは、生で拝んだわけではない、この休火山の姿を目にすると、なんだか胸が熱くなってしまう。「日本」のシンボルとして、ありとあらゆるメディア(学校の教科書も含めて)を介して刷り込まれているわけです。 pic.twitter.com/mG51BYH1Wl
2018-08-12 09:26:47映画『男たちの大和』には、若者ならではの無邪気な野心、自己実現の夢にかられて、海軍を志願する男の子の姿が描かれる。「大丈夫、この戦争、勝てるって」とかにこやかに友人たちに語り、夢を語る。
2018-08-12 09:29:09しかし、大和が沖縄に向かうなか、この子たちは、とうとう思い知る。目を背けてきたことを直視する。大日本帝国は、もはや自分たちを守ってはくれない。お前ら海に沈んで死ね、と。 自己実現を保証してくれたはずの「国家」から、それを反故にされたのです。
2018-08-12 09:32:41しかし上官は先手を打つ。「お前ら、10分だけ日本に戻ることを許す」 自分たち(の未来)を守り、保証してくれるはずだった「国家」に見捨てられたなか、代わりに「ふるさと」を心に注入して補っておけ、というわけです。
2018-08-12 09:35:43しかしこの「ふるさと」は、海からは見えないはず。今、ここではるか向こうに見えるのは、九州の島々であって、各員の大半にとっては故郷でもなんでもない。 つまり、この子たちは「国家」にもう見捨てられているのに、なお「国土」にしがみついているのです。 pic.twitter.com/y0UvJj50iO
2018-08-12 09:40:55