茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第2106回「相手とのコミュニケーションで、未知をいっしょに発見すること」

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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート第2106回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、コミュニケーションのあるかたちについて

2018-08-13 08:05:33
茂木健一郎 @kenichiromogi

誰かと向き合うときに、その人についてすでに自分が知っている、あるいは公になっていることがある。それに基づいて、いろいろ聞いたり、話したりすることはもちろんしてよいのだけれども、それだけだと、絶対に届かない場所がある。

2018-08-13 08:06:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

その人の見かけだとか、今されていることとか、これまでされてきたこととか、そのようなことはもちろん大事だけれども、まだ誰も知らない、ひょっとしたらその人でさえ気づいていない、そんな場所にたどりつくコミュニケーションができたら最高なのだ。

2018-08-13 08:06:56
茂木健一郎 @kenichiromogi

そのためには、判断を保留しなければならない。速い反応ではなく、ゆったりとした思考を振り向けなければならない。ふたりでいっしょに漂流していって、あれ、そんなことがあったのですか、それはまあ、とおどろく、そんなコミュニケーションができたら、最高なのである。

2018-08-13 08:07:50
茂木健一郎 @kenichiromogi

そのためには、何よりも、相手の言葉だけでなく、むしろ沈黙に耳を傾けるような、そんな姿勢を見せなければならない。そして、その姿勢が、うまく相手に伝わらなければならない。その姿勢が相手にうまく伝わると、相手の無意識の扉が開く。

2018-08-13 08:08:40
茂木健一郎 @kenichiromogi

表面的な、すでに知られている部分で終始するコミュニケーションは、確認にはなっても発見にはならない。 相手のことを知ってもいいけど、何も仮定してはならない。ましてや、決めつけてはならない。 相手という人間を、その中にどんな魚が泳いでいるかわからない大洋として尊敬しなければならない。

2018-08-13 08:10:47
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート第2106回「相手とのコミュニケーションで、未知をいっしょに発見すること」をテーマに、5つのツイートをお届けしました。

2018-08-13 08:11:52