【同封のドラムソロ】福間健二 #k2fact199
感謝すべきこと、いろいろあるなあ。同封のドラムソロ、まだ聴いてないけど、暑さのなかを移動しつづけて、もうダメかとなったところで、シャワーあびたり、三十分ウトウトしたりすると、新たな獲物を狙って動きだしている。このぼくの、半自伝。半分は愛を語るよ。(同封のドラムソロ1)#k2fact199
2018-08-03 10:10:58手段としての、古い送風機。その音は、夜の、森の歌になりそこないながら、何を葬るのか。スゴイいい曲でもできないようなこと。ユニクロのシャツを着た人たちの言い方だ。見る者に生まれてきたことがまちがいだと思わせる渦巻を描く手を。これは。市民。世界の耳。(同封のドラムソロ2)#k2fact199
2018-08-04 09:03:48分岐点、宙吊りになる「きみの一生」の靴下、かわいすぎる。前接的、贈り物を受けとってその姿が決まった。予言者は、あわてる。自分がいること、自分の言ったこと、自分では思い出せなくて。通り抜けられない穴は現実だ。オイルライターと聖書、早くしまいなさい。(同封のドラムソロ3)#k2fact199
2018-08-05 09:38:59四つん這い。坐骨が伸びてアキレス腱がゆるむのはいいね。それで、仕事少し進んだかと思っていると「まだそれだけ?」という人がきて、思い出したよ。きのうの手紙のせつない感じと同封の、高橋イクローさんのドラムソロ。うつむいて内向しながら、人の心の奥に届く。(同封のドラムソロ4)#k2fact199
2018-08-06 11:21:05手書きで、通行止めも苦にしない。とくに照明も必要としない。行きつくところ、この身がどう切れるかだ。読みたいように読めばいいカードみたいに。そして高橋ムツローさんのギリシア。どうしよう。この世とあの世のあいだの夢で出会う主題のすべてを呼びだしている。(同封のドラムソロ5)#k2fact199
2018-08-08 10:34:31【訂正】 手書きで、通行止めも苦にしない。とくに照明も必要としない。 → 手書きで、とくに明かりを必要としない。通行止めも苦にしない。 (同封のドラムソロ5)#k2fact199
2018-08-09 10:33:16「何でも出来る気がした」とムツローさんは書いている。「柔らかい世界に包まれていると」そうだったということへの距離感を消すために右に曲がり、光の斜面を拒む膝、逃げる膝、もういいからともうひとつ右に。部屋のひとつに入ろうとするとまたドラムが鳴りだした。(同封のドラムソロ6)#k2fact199
2018-08-11 11:38:16後悔しない主義。でも、この足場はどうだろう。見えている社会の地面との連絡方法、探しなおすのか。何でも出来る。わかっているつもりで実はわかっていなかった、そのための柔らかさ。一から組み立てるのか。痛み、あり。壜の、鳥の血、足りなくて。急いでいる。(同封のドラムソロ7)#k2fact199
2018-08-16 10:17:03うまく撮れていない写真。忘れものに息を吹きかける。その無表情に。だが、だれも取りに来ない。欲に目が眩んでプラグを抜き、感じない王国が出られなくなって、取りに来ないだろう。状況ではなく景色の午後にして、この音。この世に生きていることの「実質」の音だ。(同封のドラムソロ8)#k2fact199
2018-08-17 10:33:47いま、生きた。いま、痛き。いま、気体。いま、待機。いま、聞いた。あとひとつ、降りる場所のない滝と音だけの「イ」の始末に濡れる男の子がいる。風のある日。こわれた椅子にもゆっくりの呼吸と思いやりで、大振りしない。できないことを正直に言ってこそ成長する。(同封のドラムソロ9)#k2fact199
2018-08-18 10:50:58閉じ込められている人を思いながら、八月十八日。朝晩は涼しくなったが、救助の手が地理を知らない。南の島にいるべきなのに似たもので我慢している二人、三人、役割は変えられるつもりでも原色が足りない。愛について。当然だとは思えないことが音から見えてくる。(同封のドラムソロ10)#k2fact199
2018-08-19 11:28:23