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数学史研究者 @redqueenbee1
彫刻家朝倉文夫の金属供出話 「当時四年間,私は金属回収の不合理を文部省から商工省,陸軍,海軍と説き回った.彫刻に使ってある鋳銅は分析すればすぐわかるように粒子が平べったい古い銅だから軍需工場には使えないものだ.過去五十年間に彫刻は五十万貫しか銅を使っていないがそれに要した費用は
数学史研究者 @redqueenbee1
一億五千万円である.それを回収しても四割の二十万貫にしかならない.当時の地金が一貫匁二円だから四十万円を回収するために一億五千万円かけたものをつぶし,あまつさえ明治・大正・昭和の彫刻史をも消滅させようとするのだ.どうか,そんな損な暴挙は中止してくれ,と説き歩き,しまいには東条さん
数学史研究者 @redqueenbee1
に直訴した.二十五分間の約束で会ったが,私は歴史的,芸術的,経済的,化学的の四つの見地に分類して説明した.結局私は二十万貫の銅をバカバカしいやり方でひねり出すより南方領域から船で運ぶ方がはるかに得策であることを説いたら『半年前にその話をきいていたらやらなかったろう』という返事で
数学史研究者 @redqueenbee1
ある.私は天を仰いで嘆いた.ところが副官に『四十五分の面会とは何事だ,あなたばかりの総理ではない』といってしかられた」 出典 日本経済新聞社編「私の履歴書9」(日本経済新聞社,1959.10)
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