平成30年7月豪雨で氾濫した肱川の野村ダムと鹿野川ダムの操作規則について

愛媛県の肱川は平成30年7月豪雨で氾濫し、野村ダムと鹿野川ダムの操作について様々な意見が出ています。 ここでは、操作規則がどうあるべきかについて、未検証の素人考えをまとめました。 私は水理学が不得手で、計算式などに誤りがある可能性があり、検証が待たれます。 随時更新しています。 なお、関連する他の方のまとめに「野村ダムの放流操作は人災と言えるのか」(https://togetter.com/li/1246682)があります。
肱川 野村ダム 鹿野川ダム 平成30年7月豪雨
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肱川(ひじかわ)は愛媛県西予市(せいよし)から愛媛県大洲市(おおずし)にかけて流れる河川です。西予市には野村ダム(のむらダム)、大洲市には鹿野川ダム(かのがわダム)があり、利水と治水に用いられています。平成30年7月豪雨では、野村ダムの下流で鹿野川ダムの上流にある西予市野村町(のむらちょう)の一部と、鹿野川ダムの下流にある大洲市の一部で肱川が氾濫し、浸水が生じました。大まかには、野村ダム→西予市野村町→鹿野川ダム→大洲市、という2段階で捉えることができます。

現時点での最終的な結論は、
(1) 野村ダムは平成8年操作規則変更がまずかった。
(2) 鹿野川ダムは下流の整備が不十分である。
と考えています。

まず、ダムの操作についての基本的な考え方
ダムの容量を超える洪水が起こったとき、どう操作するかは洪水の押し付け合いになる。そのため、操作規則は政治的判断が必要となる。

hk40m @hk40m
大雨のときのダムの制御は、洪水を遅らせるのか洪水を減らすのかで異なるのだから、予め合意がとれていないと批判が出て然るべきと思える。
hk40m @hk40m
結局のところ、必ずしも合意がとれていない思想による規則に従って、適切にダムを操作した、といったところのようだ。 結局、人災というより単なる政治の問題か。

他の方の試算について(1)
ダムの容量を考慮しないと妥当な試算とはいいがたい。

hk40m @hk40m
@Light_Rail 私はダムは詳しくないので恐縮ですが、野村ダムの有効貯水容量が1270万m^3なので、空にしておいても、7月7日3時〜14時に300m^3/sを超える1712万m^3を全て貯めることはできないのではないでしょうか? 旧規則の500m^3/sでも5時〜11時に1340万m^3超えます。

私もExcelを用いて野村ダムの操作をシミュレーションしてみた。

hk40m @hk40m
2018年7月7日の洪水における、#肱川#野村ダム の操作をシミュレーションしてみた。(計算方法には自信がない。) 事前放流を増やして空にしようとするのはそれほど効果がなく、実際よりも異常洪水時防災操作を30分程遅らせる程度であった。 geocities.jp/keiobe2016/nom… pic.twitter.com/Dtc8vY9BKX
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hk40m @hk40m
野村ダムはコンジットゲートの放流能力が小さいため、事前放流の拡大(または空にしておくこと)が渇水リスクに見合うだけの洪水調節効果を発揮できるようには、私には思えない
hk40m @hk40m
シミュレーション結果を見る限り、野村ダムの旧操作規則と現行操作規則の考え方のどちらがましかという点では、規則改定の平成8年から民意が変わっているか、堤防整備が進んでいるかといった問題で、やはり政治的判断の域を出ないように思われる。

とはいうものの、無害流量300m^3/sの意味を考えなければならないことは後述。

他の方の試算について(2)
放流能力を考慮しないと妥当な試算とはいい難い。

hk40m @hk40m
@Light_Rail 私の方でも試算をしてみたのですが、7月6日午後からの流入に対してコンジットゲートの放流能力が追いつかず、夜まで空を維持できないと思われます。 twitter.com/hk40m/status/1…

1つの解は「一定量」ピークカット
つまり、最大放流量の最小化。
極論といえば極論だが、容量の浪費を避けられる。

hk40m @hk40m
肱川の野村ダムについて色々シミュレーションしてみたが、事前放流は現状通り、洪水調節は一定量900m^3/s程度とするのが一番ましな気がする。 旧操作規則と比べると、一定率をやめて容量を稼ぎ、残容量も減らすことになる。 geocities.jp/keiobe2016/nom…(更新) pic.twitter.com/FAdJuLXFXi
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他の方の試算について(3)

hk40m @hk40m
こんな感じでsim5もやってみたのですが、厳しそうです。 twitter.com/kawakamitetsuo…

先述した野村ダムの無害流量(安全放流量)300m^3/sの意味について

hk40m @hk40m
西予市野村町の肱川氾濫についての仮説。まだ十分に確認できていない。 野村ダムの安全放流量300m^3/sというのは、西予市野村町には当てはまらない。西予市野村町では既に堤防が整備されており1000m^3/sまで問題ないはずだ。 そして、野村ダムと鹿野川ダムの間では、西予市野村町しか氾濫していない。
hk40m @hk40m
上流側で氾濫すると下流側で氾濫しなくなりうるので断定できないが、野村ダムと鹿野川ダムの間は堤防が十分に整備されており、計画高水流量1000m^3/sを流しても問題ないのかもしれない。 西予市野村町の氾濫しても肱川の流下能力が1000m^3/s程度はあっただろうから、多分そうなのだが、未確認。
hk40m @hk40m
そうすると、野村ダムの安全放流量300m^3/sというのは鹿野川ダムより下の氾濫を避けるために決められた数値なのだろうか?つまり、鹿野川ダムの洪水調節能力を補うためだけに決まっている値なのだろうか?この辺がよくわからない。
hk40m @hk40m
しかし、少なくとも言えることは、野村ダムが旧操作規則または一定量1000m^3/s以下で放流量していれば、西予市野村町では氾濫しなかった可能性があることだ。もちろん、ここで氾濫したから避けられただけで、この場合には西予市野村町と鹿野川ダムの間で氾濫していた可能性は否定できないが。
hk40m @hk40m
ダムによる治水は、基本的には洪水の押し付け合いに他ならないだろう。 今回、西予市野村町での洪水が問題になったのは、下流のための操作規則の犠牲になって洪水を受けたことにあるのだろうか。 つまり、下流が洪水になるのを甘んじれば、西予市野村町の洪水は避けられたことにあるのだろうか。
hk40m @hk40m
更に問題かもしれないのは、野村ダムの操作規則のせいで西予市野村町が下流のために犠牲になったにも関わらず、同じく野村ダムの操作規則のせいで下流の洪水まで悪化した(しえた)ことなのかもしれない。 だから、政治の問題ではない単なる人災だと言われるのか?
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コメント

denev @_denev_ 8月23日
結果から逆算しても妥当な判断を導くことはできないのでは?次は倍降るかもしれないし。
hk40m @hk40m 8月23日
_denev_ 仰るとおり、過去の実績をもとに判断することに論理的な妥当性を求めることは困難です。 しかし、過去の実績以外の頼るべき根拠が薄弱であるため、これまでのダムの計画は主に過去の実績の洪水に基づかざるを得なかったと考えられます。 現段階でも社会的に合意のとれた代替手法が確立されておらず、ある程度は過去の実績に頼らざるを得ない面があると思います。
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