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橋本 至 @kid75
【書き起こし】「東京東部の浸水被害は最大100万人と想定。被害を出さないために今後何が必要なのか?」片田敏孝×荻上チキ ▼2018年8月22日(水)放送分(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」)#ss954 tbsradio.jp/286201 ※ケバ取り、弱めの整文あり これより連投。
橋本 至 @kid75
南部広美さん:『東京東部で想定される浸水被害 最大で100万人が2週間以上』海抜ゼロメートル地帯が広がる東京都東部の墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区の5つの区はきょう、大規模な水害を想定したハザードマップと、広域避難計画を公表しました。これら5つの区は江戸川や荒川に近く、
橋本 至 @kid75
ハザードマップでは長時間の豪雨で川が氾濫した場合、最悪の場合地域の9割以上が浸水すると予想。2週間以上の浸水が続くエリアの人口は100万人に上り、250万人に埼玉県や千葉県などへの避難を促す方針を打ち出しました。
橋本 至 @kid75
ただ、現状では受け入れ先となる避難先の指定はなく、計画では「各自で確保した親戚や知人宅に避難を」と呼びかけるにとどまっています。
橋本 至 @kid75
荻上チキさん:それではここで、ハザードマップと避難計画を公表した、江東5区広域避難推進協議会のアドバイザーを務めている、東京大学大学院特任教授の片田敏孝さんに詳しく伺います。片田さん、こんばんは。 片田敏孝さん:こんばんは。よろしくお願いします。
橋本 至 @kid75
荻:さて今回ハザードマップそれから避難計画が発表されましたけれども、今回の公表内容というのはそもそもどういった経緯で作られることになったのでしょうか?
橋本 至 @kid75
片:ここ最近地球温暖化がいわれておりますけれども、これに伴いまして海洋気象も極めて深刻な温暖化が進んでいるんですね。これが意味することは、ものすごい量の水蒸気が上がる、そしてこれが一回の雨で膨大な雨を降らせる。7月の西日本豪雨で大変な被害を被りましたけれども、
橋本 至 @kid75
これまででは想像もできないような大雨が、極めて広範囲に降るという現象が起こるようになってきていますね。そして台風の巨大化も進んでおりますね。こういう状況の中で、東京・江東5区といわれる地域は、いずれも大河川である荒川や江戸川の下流域に位置しまして、もし上流域である埼玉県や群馬県に
橋本 至 @kid75
7月豪雨のような大雨が降ったとするならば、その水が全部この地域に集まってきます。仮に7月豪雨のような雨が荒川流域で降ったとしたら、極めて深刻な状況が江東5区に生じてくる。その中にあっても決して犠牲者を出さないような地域にするためにはどうしたらいいのかという検討が始まったのですね。
橋本 至 @kid75
荻:なるほど。先般の豪雨を受けての研究、ということなんですか? 片:いえ、違います。 荻:もっと前から? 片:はい。今年の豪雨というのは、起こってしまったのは7月なのですが、地球温暖化の傾向はかなり前から言われていたことでして、
橋本 至 @kid75
こういう状況になることを見据えて非常に早くから検討に入っておりました。平成27年には第一回の会議を5人の区長さんに集まっていただいてやっておりますし、検討はさらにその前からやっております。 荻:その結果が今回公表された、ということになるわけですか?
橋本 至 @kid75
片:そうです。今回公表されたハザードマップ、そして広域避難計画ですが、大変深刻な浸水の状況を示しております。何故こういう状況になるかといいますと、まず江東5区はいわゆるゼロメートル地帯といわれる地域でして、
橋本 至 @kid75
ゼロメートルというと本当に海抜ゼロメートルのように思うのですが、そうではなくてマイナスなのですね。 荻:マイナス? 片:はい。つまり、江東5区は海面下に90パーセントぐらいの地域が含まれてしまうということになりまして、
橋本 至 @kid75
人口も250万人がゼロメートル以下の水没するであろう地域の中に住んでおられるのですね。そんなことがあってはならないのですが、仮に上流の大雨に伴って堤防が切れて洪水が発生した場合、非常に低い所に向かって膨大な水が流れ込んで極めて深く浸水する。
橋本 至 @kid75
そしてこの水を排除するために、大変長い時間がかかるのですね。海面下ですのでね。 荻:海に流すというわけにはいかないのですか? 片:そうなんです。まず堤防を矢板という鉄板で仕切りまして仮留めをして、ポンプで水をアップして、その後本堤を築くという、
橋本 至 @kid75
まあ少なくとも2~3週間は水に漬かり続けるという状況が生じるわけですね。こういう中で250万人の方々が避難をしなきゃいけない。そうなると、深く水に漬かる所からとにかく外に行っていただかなきゃいけないということで、広域避難の検討が始まったのです。
橋本 至 @kid75
広域避難といいますと、これまでの災害の避難というのはそれぞれの市区町村の中で避難所に行くというものだったわけです。日本の場合、首長避難・市町村長避難が標準となっておりまして、避難勧告を出したりするのが町長さん・市長さん・区長さん。そして避難先も大抵は自分の区の中だったわけです。
橋本 至 @kid75
荻:公民館や体育館などですよね。 片:そうですね。いかんせん、そこも全部漬かってしまうという状況の中で、2週間以上もそこに留まることになるのですから、どうしても千葉県や埼玉県など水の漬からない方に向かって逃げなきゃいけないという、極めて広域的な避難が必要になってくるのですね。
橋本 至 @kid75
これまでこういう避難計画は立てたことがないのですけれども、そんなことは言っていられないと。とにかくこれだけ多くの方の命をお守りしなくてはいけないので、広域的な避難対応ということでハザードマップを作り、広域避難計画を立てているのです。
橋本 至 @kid75
荻:今回公表された計画の中身ですと、実際にたくさんの人が被害に遭う可能性が指摘されていることだけではなくて、どういった備えをすればいいのか、自治体レベルと個人レベルでいろいろな勧告というか注意喚起を行っていますよね。まず行政の役割として、どういったことが求められるのでしょうか?
橋本 至 @kid75
片:この地域の避難の問題は、とにかく膨大な数の人を避難させなきゃいけないという状況になるわけですね。そうしますと、例えば災害が起こる9時間前とか10時間前だとか標準的な避難のタイミングで逃げていただこうとすると、いずれも川を渡る避難になりますので、どこもここも大渋滞になるのですね。
橋本 至 @kid75
全ての道が人と車で覆い尽くされ、動くに動けないフリーズ状態になってしまうものですから、非常に早い段階から、われわれのシミュレーションによりますとおおむね3日ぐらい前から皆さんに避難を開始していただかないと、大変な混乱が起こってしまう、そういうシミュレーションになっています。
橋本 至 @kid75
しかしながら、3日前からこういう情報を出すということの難しさがあるわけですね。今回の検討の中では、高潮災害も含まれております。大きな台風が近づいてくる、まだ南の方にいながらも先行雨量といいまして、台風は南の方にいるのだけれども、流域の埼玉県や群馬県に大変な雨が降るということは
橋本 至 @kid75
よくありますよね。この雨が流れ下って、ちょうど川の水位が高くなった頃に台風が近づいてきて、東京は「湾」ですので、ここに高潮が生じるということになると、川の水位は高い、海の水位は高い、ここで高潮判断をしてしまうという最悪な状況なんですね。 荻:上から下から、と。
橋本 至 @kid75
片:そうですね。ところがこの高潮というのは、東京湾に対して台風が横浜側を通ると、東京湾に高潮が起こるんですね。台風の風の向きを考えていただくと分かるのですけれど、反時計方向に風が吹きますので、横浜方面を通ると東京湾に風が吹き込んで高潮が起こるんですね。
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