2018年8月24日

成漢建国記 第1部 野望惹起編

ツイッターで連載している『成漢建国記』のまとめです。中国西部の略陽から南下し、益州及び漢中に割拠した李一族を中心とした物語です。 李一族が略陽から南下し、その代表者・李特が流民らの人心を得て、その頭領となるまでをまとめました。
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第5章 試し合戦編

ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 100 李特は各派の人物を適材適所の役割を与えた。さらに一族もこれに加えた。漢中に住まう流民の領導者は李特との話を聞き、流入する流民らはまず李特を頼った。李特は流民らの世話や行先を的確に行った。数年の時が経ち、流民の数は十万を超え、漢中では養えぬほどになった。 #成漢建国記

2018-08-05 20:30:45
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 99 李特の言葉にいち早く反応したのは意外にも楊褒だった。「李特殿、ここまで力を見せられ、こうして言葉をかけられた今、私は貴公に従うと決めた」反対派の楊褒の言葉は絶大だった。雪崩を打って、その他の者も李特に従うと表明した。流民の指導者は李特に一本化された。 #成漢建国記

2018-08-05 20:14:48
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 98 やがて楊褒は倒れた。李庠が楊褒の兜を奪い、高々と掲げた。勝負が決した瞬間であった。李特軍の誰もが歓呼の声を上げる。李特は兵らの労を労い、その後に各軍の総大将を集めた。「勝負は決した。我が流民らを主導すること、承知してくれぬか?ヌシらも協力してほしい」 #成漢建国記

2018-08-05 19:58:46
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 97 李庠、李雄、李雄、李蕩、李離、李国が楊褒に迫る。楊褒は李庠に打ちかかる。李庠がそれを受ける間に、他の5人が楊褒に攻撃する。多人数を相手にしても怯まない。6人は楊褒の肝の座りようを称えながらも容赦しなかった。強者たちの攻撃を一人では受けきれない。 #成漢建国記

2018-08-05 19:49:56
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 96 李驤の勝利宣言は李特軍の士気を大いに上げた。逆に楊褒軍の士気は下がる。その李驤隊がこちらに向かってくる。さらに次々と倒される兵らの様子は戦意を喪失させるに十分だった。楊褒の周囲にも李特軍の兵がやってくる。そして李特軍の指揮官が楊褒の眼前に姿を現わす。 #成漢建国記

2018-08-05 19:40:53
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 95 武器を失っても任回は諦めず、李驤に向かって飛び込んだ。馬乗りになって鉢巻を奪おうとする。しかし、李驤は下から渾身の右ストレートを打ち込む。まともに食らった任回は気を失った。兜を奪った李驤は勝利を高らかに宣言した。「いい心意気じゃねえか、やるな任回」 #成漢建国記

2018-08-05 19:33:48
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 94 李驤隊は任回軍との決着をつけようとしていた。李驤は総大将・任回と一騎討ちに及びしばし打ち合っていた。最初は互角に打ち合ったものの、李驤の膂力が徐々に圧倒していく。疲れの色が見えた任回を見て、李驤は攻撃を激しくした。これに耐えきれず、任回は武器を失った。 #成漢建国記

2018-08-05 19:11:21
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 93 急進した李流隊がやってきたのだ。李流隊は楊褒軍の側方を突く。先頭に立つは李雄。李雄は楊褒軍の兵を蹴散らして反対側まで突き破った。割れた楊褒軍を李庠隊、李流隊が打ち破る。李流隊は本軍及び後軍と合流し、李特らを後退させた。李特らは間一髪助かった。 #成漢建国記

2018-08-05 19:03:49
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 92 耐えきれぬと李特が悟ったとき、楊褒軍の攻撃が弱まった。李庠隊が楊褒軍の後方を突いたのだ。李特軍本軍にかかりきりだった楊褒軍は隙だらけの背後を突かれた形となった。李庠隊の勢いに楊褒軍は焦りを隠せない。楊褒は歯ぎしりして悔しがる。そして別の軍の影が迫った。 #成漢建国記

2018-08-05 18:39:15
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 91 李特を認めた楊褒軍は攻撃を集中する。李含は全員に李特の元に密集するよう指示した。攻撃は大雨のように止まない。傷ついていない者などいない。しかし、彼らには光があった。戻ってくる援軍という名の光が。耐えかねて、思わず盾を落とした李始は楊褒軍の攻撃を受ける。 #成漢建国記

2018-08-05 18:31:58
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 90 楊褒軍100名対李特軍10名。李特軍は防御に徹する。優勢ながら楊褒は焦っていた。1軍で3軍を相手にするなど狂っている。総大将の護りを薄くするなど愚の骨頂、それを敢えて選択した李特軍に気味悪さすら覚えた。「早く李特の兜を奪え!兜をかぶっている者に攻撃を厚くせよ」 #成漢建国記

2018-08-05 15:03:03
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 89 楊褒軍は次の一撃を繰り出す。それはとめどなく続く。李特軍は体勢を崩され、浮き足立つ者もいた。暴風雨のような攻撃が続く。「耐えよ、盾を離すな!あともう少し」李特軍も押し返すが、すぐさまその何倍もの反撃を食らう。盾の上から攻撃を受け、流血する兵も出てきた。 #成漢建国記

2018-08-05 14:50:48
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 88 楊褒軍の総大将・楊褒は達した。「最初の一撃、思い切り突いてやれ。次の列は叩いて盾をはじき飛ばせ。敵はわずか。他の軍が来る前に総大将・李特の兜を奪え!」10名1列を幾重にも連ね、勢いつけて渾身の一突きを繰り出す。盾の列が崩れかかる。李特はこらえよと指示する。 #成漢建国記

2018-08-05 14:44:43
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 87 李特は李流軍と合流できないことを悟り、5名を2列にして、盾を前にして防御の構えをとらせた。「援軍は来る。他の大将は名将揃いである。勝ちにつなげる策を施し、我らに加勢する。それまで我らは防げばいい。鉢巻は取られるな、攻撃はせずに押し返すだけでいい」 #成漢建国記

2018-08-05 14:39:20
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 86 楊褒軍が李特軍本軍に向かっていく。見たところ少数であり、総大将を討てば勝負は決する。楊褒は急かして、李特軍本軍に向かう。李特軍本軍はゆっくりと移動する。隊形を崩すことなく李特軍は転進する。李流隊、李庠隊は楊褒軍に向かう。試し合戦はいよいよ終局に向かう。 #成漢建国記

2018-08-05 12:13:01
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 85 「国、兜を持っておけ。全軍、ここでの戦いは決した。こうなれば、反対軍の側方を突く!」李流は速やかに軍の転進を指示した。一方、李特は近付きある楊褒軍を見て言った。「退くぞ、ここから一番近い軍は?」李含が言う。「右軍の李流隊ですな」「なら、そちらに移動だ」 #成漢建国記

2018-08-05 09:19:57
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 84 放心状態の李流を変えたのは李雄と李国だった。「叔父上、あれを」李流が目にしたのは、僅かばかりの本軍及び後軍を飲み込まんとする楊褒軍の進軍だった。「いかん、兵をまとめて兄上のところへ」ここから本軍までは少しの距離があり、すぐさま救援とはならない。 #成漢建国記

2018-08-04 23:25:34
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 83 李流の心中はとめどなく巡り続ける怒りの奔流に占められていた。終わりのない自身で抑えられぬ怒りが彼を動かしていた。しかし、その終わりは唐突に訪れた。閻式軍の総大将・閻式が兜を脱いだのだ。その光景を見た李流の思考は停止した。呆気にとられた放心状態のような。 #成漢建国記

2018-08-04 21:20:45
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 82 李雄は叫ぶ。「早く総大将は兜を脱げ!でなくば、我が大将を止める術はないぞ」李国も続く。「ムダに戦わず速やかなる降伏を!」「アホか、己れらぁぁ!仕掛けたのはそちらじゃ、ムダ口叩く暇あったら、倒してしまえ。一人総大将を残して、我らが囲んで責めあげよ」 #成漢建国記

2018-08-04 19:35:48
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 81 閻式軍の総大将・閻式も李特軍と戦うのは本意ではない。しかし、戦端が開かれた今、収拾のことで悩んでいた。思案している間に、李流は全ての兵を打ち倒そうとしていた。制御不能となった李流を誰も止められない。右軍は李流より前に出ない。出ればやられかねないからだ。 #成漢建国記

2018-08-04 15:03:13
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 80 「ここの総大将、私は李特軍右軍の李雄である。早く兵らを鎮めさせよ。でなくば、右軍大将・李玄通が悪鬼となりて、全て滅するぞ。ほれ、うちの悪鬼大将軍様のお通りじゃ。早う収めてくれまいか」李雄は大声で呼びかけた。煩わしいものはなければない方がいいからだ。 #成漢建国記

2018-08-04 14:33:46
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 79 完全に頭に血がのぼった状態の李流は相手をなぎ倒していく。近くに駆け寄った李雄が言う。「叔父上、これやりすぎじゃあないですか?」「ああ!?誰に向かって言っておるか」李雄はまだ頭が冷えていないと納得して、そのまま戦う。落とし所を見つけねばと李雄は考えた。 #成漢建国記

2018-08-04 14:14:37
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 78 「我ら、これより混乱に乗じ、反対軍の後方を突く。前軍の流れに紛れ、相手に気取られるな。離、お前が先頭でゆけ。人数で劣る我らは動き続けねばならん。一刻も早く動け!」「承知!」李離は左軍を一旦、前軍と合流させる。楊褒軍の動きを見て、向かうタイミングを図る。 #成漢建国記

2018-08-04 13:59:52
ああだこうだ @ryoushin_16

成漢建国記 77 楊褒軍の動きを見た李庠は李蕩に言う。「玄龍叔父に伝えよ。お前だけでこの軍に勝てるか?」李蕩はすぐに李驤に伝えた。「玄序兄ぃに伝えい。言わんとしたこと分かった。能うるゆえ、左軍は反対軍の横腹にズドンと一撃喰らわせいとな」これを聞いた李庠は左軍に指示した。 #成漢建国記

2018-08-04 13:52:34
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