[R-18]魔女シリーズ終~転生したら全知全能の神仙ショタだったので魔女を家畜にハーレムでやりたい放題する話・中編

災いの子ムンリトと玄徹真君ヨーハン、暗行夜叉セーそのほかの物語。 ほかのお話は以下 魔女シリーズ一覧 続きを読む
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まとめ [R-18]魔女シリーズ終~転生したら全知全能の神仙ショタだったので魔女を家畜にハーレムでやりたい放題する話・前編 災いの子ムンリトと玄徹真君ヨーハン、暗行夜叉セーそのほかの物語。 ほかのお話は以下 魔女シリーズ一覧 https://togetter.com/li/1257731 [R-18]魔女シリーズ1~少年期に魔女に犯された男が成長後も搾取を受ける話 https://togetter.com/li/1257715 [R-18]魔女シリーズ2~食用人種なのに貧相で出荷されない少年がお姉さんに世話してもらう話 https://togetter.com/li/1257724 [R-18]魔女シリーズ3~少年放牧場における躾、お姉さんの趣味と実益を兼ねた妙技 https://togetter.com/li/1257726 [R-18]魔女シリーズ4~たたら場で使い潰されそうな少年を拾った女剣鬼がおもちゃにする話 htt.. 7504 pv 6
帽子男 @alkali_acid

◆◆◆◆ 宇宙と世界の真理を探る不老長生の種族、神仙。 その理想郷たる、仙境。 大気と真空のあわいに浮かぶ島で、選ばれし民の豊かな暮らしが続く一方、遥か下の地表にも取り残された常人(つねびと、じょうじん)の営みがあった。 常人は身分や素質の低さゆえ神仙となれなかったやからだ。

2018-08-26 11:10:01
帽子男 @alkali_acid

常人は家を建て、畑を作り、牧を整え、漁をし、鍛冶をし、細工をし、商をして暮らしていた。働くものだけではなく、戦うものも、祈るものもいた。奴隷も主人もいた。 神仙のひながたのような暮らしぶりだ。

2018-08-26 11:12:36
帽子男 @alkali_acid

常人は、しばしば神仙から重い賦役と従軍とを言いつかり、多くの犠牲を払ったが、しかしなお神仙を崇めすがっていた。 森林、山嶺、砂漠、河川、海洋に跋扈(ばっこ)する、火妖や風魔、樹精、海霊といった強勢な種族を恐れており、それらを打ちひしぐ神仙の威風を頼もしく考えていた。

2018-08-26 11:16:11
帽子男 @alkali_acid

牙も爪も尾も、鱗も翼も触手も、葉も蔦もない常人は、主君たる神仙からときたま授かるふしぎな宝具だけを頼りに、異形のものどもと対決し、版図を守ってきた。 だが魔女の森との大戦(おおいくさ)で、神仙に討たれた森の王ムンザが、いまわの際に放った地津波(じつなみ)が、すべてを変えた。

2018-08-26 11:18:46
帽子男 @alkali_acid

木々はまるで兵(つわもの)のごとく押し寄せ、幾筋もの奔流となって縦深(たてふか)く常人の領土を寸断し、畑と牧とを壊し、町や村を潰し、道を隔て、そこから獰猛な獣や禽(とり)、毒の虫や草、茸があふれた。 唯一川と湖、海といった水域だけは無事だったが、それすらも…

2018-08-26 11:20:50
帽子男 @alkali_acid

海霊の大酋長ヘドローバが、神仙に従う常人の水軍を滅ぼし尽くし、大海嘯をもって沿岸と大江(おおえ)の湊(みなと)を壊し尽くすと、あとには深きものや鋏振るうもの、触手をうねらすもの、甲羅をせおうものがあらわれ、もはや、ある程度より大きな船は出せなくなった。

2018-08-26 11:23:03
帽子男 @alkali_acid

常人の長者や祭司は、懸命に廟(びょう)に詣で、それぞれ崇める神仙に祈りをささげたが、もうめったに答えはなかった。 やがて常人のあいだには、神仙にかわって、火妖や風魔、海霊、樹精などをあがめる教えが広がり始めていた。ふしぎはない。常人はいつも強いもの、勝つものを貴んできた。

2018-08-26 11:25:44
帽子男 @alkali_acid

とりわけ人気があったのは、森の女王リリを崇める派で、これは神仙への信仰を守る側からは魔女教と蔑みにあった。 しかし、魔女教は急速に広がりつつあった。利益(りやく)があったからだ。森からは恵みがもたられたからだ。喫菜(きっさい)という忘れられた民が、木々のあいだから里に降りてきた。

2018-08-26 11:28:33
帽子男 @alkali_acid

肉食を好まず、菜や果や根を糧とするやからで、本草の知識に長け、医療に秀で、魔女の森の豊かな産物を惜しみなく常人に分け与えた。 かくして集落の中には、神仙の廟を、魔女の社に作り替えるところまであらわれ始めた。それが古い時代への回帰とも知らず。

2018-08-26 11:31:39
帽子男 @alkali_acid

東方との交易路である“絹の道”から不老長生の術がもたらされる前には、当たり前の景色であったと、もはや年寄りさえも覚えていないままに。 だが神仙の没落とともに勃興したのは、魔女ばかりではなかった。

2018-08-26 11:33:28
帽子男 @alkali_acid

◆◆◆◆ 喫菜の女は、薬と種苗でいっぱいの荷を背負って、なじみの集落を訪れた。 ぐるりと囲壁をめぐらせた、邑(むら)は最近森を切り開いてできた耕地の中心にある。 常人の開拓民と、魔女の森の取引でできた新しい荘園。奴隷を用いず、貴顕もいない。合議によって政(まつりごと)をなす。

2018-08-26 11:36:56
帽子男 @alkali_acid

畑を荒らす獣をしとめて肉を食うならわしは、喫菜の好みではなかったが、しかし活気があるのはきらいではなかった。商いにも熱心で、遠方からの珍しい品が市場に並ぶことも多い。今度の旅では、夫や子供、名づけ親のために土産を買って帰ろうかと、常人の金もそろえてきた。

2018-08-26 11:39:00
帽子男 @alkali_acid

ところが門のそばまで近づいても人気がない。 いつもなら駝鳥に引かせた荷車が忙しく出入りしているはずなのに、正面の通りは空っぽだ。 胸騒ぎを覚えた女は、すばやく女王リリへの祈りを唱えてから、あえて邑に踏み込んだ。異変が起きたなら確かめねばならない。

2018-08-26 11:40:55
帽子男 @alkali_acid

女は薬種売りであると同時に、喫菜忍軍(しのびいくさ)の一員でもあった。 魔女教に転向した邑々(むらむら)を回りつつ、いまだ神仙に忠誠を誓う常人の動向も探るつとめがあった。 「どなたかいらっしゃるか。薬種売りが参った。どなたか」 壁のうちにも誰もいない。ひとっこひとり。

2018-08-26 11:43:07
帽子男 @alkali_acid

建物のあいあだ、道のあちこちに掘り返したような穴が開いている。しかしどこかおかしい。まるでもぐらが頭を出したかのごとく、下から土や石を押しのけた跡がある。 喫菜の女はかがんで土をつまみ、匂いを嗅ぐ。 「…これは…」 口笛を吹く。しばしして、はるか高みから、疾風鷲が一羽おりてくる。

2018-08-26 11:45:18
帽子男 @alkali_acid

「頭に伝えねば…」 鷲を腕にとまらせようとしたせつな、土の孔から瘴気があふれ、女ごと呑み込んだ。 「むぅ!?」 せつな、足場が崩れ、邑の小屋や倉ごと窖(あなぐら)に落ち込む。

2018-08-26 11:48:21
帽子男 @alkali_acid

暗闇の中で女はもがいた。その手足をつかみ、さらに地底へ引きずり込むものがいる。 恐ろしい力で衣服をやぶり、太り肉(じし)の裸身をあらわにさせると、いきなり腹や乳房に牙を立てる。 「ぎぃやぁあ!!!」 痒みと快さ、飢えと渇きの情を一度に味わって、喫菜忍軍は悲鳴を発した。

2018-08-26 11:50:40
帽子男 @alkali_acid

灰色の亡者の群が好き放題に齧(かじ)り、犯し、気を狂わせるまでのあいだ、女の脳裏には残してきた夫や子の面影が一瞬かすめたが、すぐ消え失せた。 やがて邑のものどもと同じく、陽射しを嫌う吸血の怪物と変じた喫菜は、うごめく群へ加わった。

2018-08-26 11:54:01
帽子男 @alkali_acid

地底にうがたれた隧道にひしめく亡者の数は百、千、万を超えるようだった。 あまたなす闇の回廊が交差し、大厳洞をかたちづくる場所には、折り重なり山となった亡者が互いに噛みつき、血を奪い合い、なお癒せぬ飢えと渇きにあえいでいた。 その頂点に、暗行夜叉が君臨している。

2018-08-26 11:57:42
帽子男 @alkali_acid

かつては神仙に仕える戦闘人種、尚武であり、北の亀裂帯で狄蝙(てきへん)なる吸血の異種族を攻略するうち、その習性を受け継いで半ば生者、半ば亡者となった長髭の優男。

2018-08-26 11:59:37
帽子男 @alkali_acid

最前までさんざんもてあそび、陵辱していた火妖の雌を、眷属に変え、なお四つん這いにさせて冷たい膣をえぐりながら、牙を剥いて笑う。 「そろそろ兵の頭数はそろったか…神仙、丹薬…くだらぬ遊びは終わりにしようではないか」

2018-08-26 12:02:34
帽子男 @alkali_acid

周囲ではやはり尚武から変じた仲間が同意の印に牙を剥く。 「丹薬などに頼らずとも不老長生をきわめたわがはい達、尸解仙(しかいせん)がきゃつらに変わって天地海を継ぐ…宙のかなたも制する」 セーは朗々とうたった。

2018-08-26 12:06:05
帽子男 @alkali_acid

祝福するように狄蝙が皮膜の翼をはばたかせて、虚空に舞い、亡者のしとねのはるか下方で、盲の蛆が恐るべき巨体を蠕動させる。 尸解仙の統領は恍惚として、しかしひそやかにささやいた。 「待っていたまえ…ヴィヴィ、ヴェヴェ、ジャジャ、ギギ、ドゥドゥ…わがはいの家畜妻達よ…枯れぬ生血袋よ…」

2018-08-26 12:09:07
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