天皇制の不幸? 伊藤之雄「昭和天皇伝」を読む。

ツイートに加筆修正してまとめました。
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イヌノオー@ @inunohibi

「昭和天皇はイギリス型の立憲君主であり、政治的責任はない」といっても、昭和初期において、天皇機関説こそが否定されたのであった。天皇機関説排撃を阻止できなかったことは、昭和天皇個人の責任でなくても、近代天皇制が結局システムとして破綻した歴史的事例ではないだろうか。

2018-08-30 20:08:44
イヌノオー@ @inunohibi

左派は別に昭和天皇個人の戦争責任だけ追及しているわけではなく、「天皇制の問題と責任」も議論している。伊藤本は、昭和天皇個人を弁護しているだけで、「天皇制の責任」についての応答がないように見える。

2018-08-30 20:10:54
イヌノオー@ @inunohibi

伊藤本は敗戦後の占領期にも、時の首相と連携して円熟した指導力を発揮した、と割と無邪気に評価しているが、日本国憲法の原則でいえば、あくまで立憲君主からの逸脱である。昭和天皇の指導力が戦後も必要だったとすれば、天皇の地位を退いて一政治家として活躍する道もあったのではないか。

2018-08-30 10:47:51
イヌノオー@ @inunohibi

突拍子もない考えに見えるかもしれないが、第二次大戦後にカンボジア国王のシアヌークが、国王の地位を息子に譲って、選挙に当選して首相に就任したという例もある。

2018-08-30 10:48:29