若手には過酷な論文集の出版事情~日本の学術出版のシステムとその問題~【更新一旦終了】
- naka3_3dsuki
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@moegi_hira @naka3_3dsuki 実は、当りたり前だと思うことが突破口だったりすのでは。 本会は成功しているかどうか、わかりませんが、一般書とは言え、書き直しはお願いしたりします。全文差し替えもあります。それを「ノー」と言う方は今までいなかった。「ノー」という人に頼んでいないということかもしれません。
2018-09-02 19:33:59@moegi_hira @naka3_3dsuki 何が言いたいかわからなくなりましたが、編集は本文について執筆者と議論できることが重要で、それは編集者が主導ですべきだと思います。くれぐれも、編集の言いなりとかいうことではないので、その点は誤解がないようにお願いします。
2018-09-02 19:41:52現場の方が見た学術出版③:研究者の著者の方から('18.9.3、16:30ごろ追加更新)
これはまだましなパターンですね。 twitter.com/moegi_hira/sta…
2018-09-02 13:14:54@OdaTaketa 出版助成金を30万円取って、著者が20万円払って、献本のために数十冊買い取り、印税はなし。これが日本の学術出版の実態です。
2018-08-31 21:19:58広中一成さんの当まとめに対する反応より
@moegi_hira 人によってパターンがあるので一概に言えませんが、助成金とかの以前に、出版経験のない博士出たてが博論を出してくれる出版社を見つけることが最初の高い壁で、そこを突破しなければ、そもそも助成金の話まで進まず、エリート大学ならOBとかのツテがあっても、(続)
2018-09-02 13:32:10@moegi_hira そうでない地方大学の博士出たてが出版社を見つけるのはしんどい。おまけに、優秀と認められた博論なら何か支援があるかもしれないが、そうでなければ助成金どころの話ではない。(続)
2018-09-02 13:34:48@moegi_hira もし、力のある指導教官についてたらどうにかなるかもだが、そうでもなければ絶望的かも。博論が通るということは、出版して研究を社会に貢献させるというのが前提なのに、このジレンマ。だから助成金取れなければ、自腹を切るしかない。(続)
2018-09-02 13:38:57@moegi_hira 私の場合は、指導教官から出版したいなら自分で何とかやってきなと言われたので、ツテを探して何とかした次第。数年かかったし、自腹も切った。拙著『ニセチャイナ』、『通州事件』、『牟田口廉也』などで自腹分を絶賛回収中。
2018-09-02 13:42:07@moegi_hira 私の博論出していただいた出版社は本当に素晴らしい方ばかりでした。費用もべんきょうしていただきました。感謝しかありません。博論の出版をお考えの博士の方々も、良い出版社との出会いがあることをお祈りいたします。
2018-09-02 13:51:58@redqueenbee1 いまも大小の大学助成金や、民間の助成金がありますし、博論の出版は助成金ありが前提みたいなので、取るのが無理っぽくても、あたかも取ったつもりで素晴らしい出版計画を立てますね。
2018-09-02 13:55:53岡本健さんの発言まとめ
博士論文を書籍化する際のハードルについて話題になっていますが、『n次創作観光』は、まさにその問題に取り組んだ書籍です。私は、学術書の一読者として、「学術書が高いのはなんとかならんものか」と札幌のブックオフをチャリンコで巡りながら考えていました。
2018-09-02 12:35:24アニメ聖地巡礼の研究成果を色々な学会や講演会、イベントで発表していく中で、北海道冒険芸術出版の堀直人さんに出会いました。堀さんは、私の研究内容を面白いと言ってくださり、かつ、学術出版の現状についての問題も共有してくださいました。
2018-09-02 12:39:43私はその時、本の価格がどのように決まるのか、知りませんでした。堀さんに色々と教えていただき、出版社、書店、取次について知ったり、編集さんのお仕事について学ぶことができました。本の価格に影響を与える要因は、ページ数と刷り部数です。
2018-09-02 13:25:26博士論文を書籍化した学術単著が5,000円とかの値付けになるのはページ数が多く、かつ、刷り部数が700部程度だからなのです。もちろん売れれば増刷される可能性はあるわけですが、出版社的には初版部数×価格で儲けが出るようにしたいのは当然ですよね。
2018-09-02 13:25:27話題になっていたように、博士論文を書いてすぐに学術系の出版社に相談すると、多くの場合が助成金を取ってくるようアドバイスされると思います。あるいは何冊か買い取る契約とか、場合によっては自費出版に近い契約をすすめられたりすることもあります。あるいは全面改稿や理論パートを削るなど。
2018-09-02 21:15:37最近では、博士論文そのものが、リポジトリで公開されるのが普通なので、無料公開の状態にあるものを出版社が何千部も刷って本に出来るかというと、かなり厳しいというのが現状でしょう。
2018-09-02 21:23:25とはいえ、現状のままでいい、とは全く思っておりません。高いから売れない、売れないから部数が刷れない、だから高い、高いから…の負の連鎖はどこかで断ち切る必要があります。
2018-09-03 14:56:31それを「読者がもっと本を買うべきだ!」と読者のせいにしてしまうのは全く建設的ではないと思います。ではどこが変えられるか。安くリリースするか、「高いけど買いたい!」と思ってもらうかです。できれば後者の方がいいですが、いきなりは難しい。
2018-09-03 15:02:56まずは手にとってもらって「学術書ってわりと読めるし、意外と面白いことが書いてあるんだな」と感じてもらうことが大切だという結論に至りました。そこで『n次創作観光』では、ページ数は100ページ、見開き1項目で読みやすく、といった様々な工夫を堀さんが提案してくださいました。
2018-09-03 15:10:11もともとかなりの分量がある博士論文をそこまで圧縮するのは、正直かなり大変でしたが、本当にやってよかったです。自分の研究のより広い社会的位置付けなども考えることができました。価格が800円程度になったことで、数多くの人に手にとっていただくことができ、他の仕事にもつながりました。
2018-09-03 15:13:00他の仕事というのは、書籍の分担執筆で呼ばれやすくなったり、講演の依頼が来たり、各種媒体からの取材や、雑誌の連載などです。本を読んでくださった方から直接依頼があることもありましたが、本を出した実績があることで元々知っている方から推薦されやすくなったという面もありました。
2018-09-03 16:13:03実は『ゾンビ学』(人文書院)も『n次創作観光』のあとがきにちょこっと「次はゾンビの本を…」と書いていたことがきっかけになっていたりします。これは、それを見逃さずに企画につなげる人文書院の編集さんが凄すぎるという点につきるのですが(笑)
2018-09-03 16:16:10