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tamaya8901
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先週末、愛媛大学であった「戦災・空襲を記録する会全国連絡会議」に行ってきた。それに合わせて行われた米軍資料研究会で、広島原爆に関する興味深い報告があったので少し紹介しようと思う。報告は『空襲通信』20号に掲載されている「気象観測原簿にみる空襲記録」に基づくもの。 #この世界の片隅に pic.twitter.com/A4bJWVCuuQ
2018-08-31 00:58:25

報告された山本竜也氏は、気象関係のお仕事に携わっておられる方で、そうしたことから各地の気象台に残る日々の観測記録である「観測原簿」を網羅的に調べ、その中から空襲に関わる記述を丹念に調べられた。 その調査の中で注目すべきものが、熊本県阿蘇郡黒川村の阿蘇測候所の原簿から見つかった。
2018-08-31 01:03:32
昭和20年8月6日の記事を見ると、次のように記されている。 08h26m 大砲ノ発砲音ニ似タ破裂音アリ. 地響微カニアリ. 原因不明(火口?). 同日の朝8時26分に大砲の発砲音に似た原因不明の破裂音があって、それが火口からのものか、としているのである。ちなみにここの測候所は火山観測もしている。 pic.twitter.com/ezBt3Zcpia
2018-08-31 01:10:07

あともう一点訂正です。 08h26m 大砲類ノ発砲音ニ似タ破裂音アリ. 地響微カニアリ. 原因不明(火口?). が正しいです。「類」を書き漏らしていました。
2018-08-31 20:07:12
広島の原爆の爆心地から阿蘇山までは約210kmだそうで、音速を毎秒340mとして計算すると618秒=10分18秒ほどかかる。原爆の投下は8時15分17秒であるが、実際の起爆は16分頃なので、8時26分に観測された音と振動が原爆によるものだとすれば見事に辻褄が合うことになる。恐らく現状で最遠の観測例だろう pic.twitter.com/gpzk2K1DTf
2018-08-31 01:18:00


余談だが、一部に原爆の投下時刻8時15分に疑問を持つ人がいる。 中条 一雄 著『原爆は本当に8時15分に落ちたのか―歴史をわずかに塗り替えようとする力たち』である。 今回明らかになった阿蘇山測候所の観測記録は、定説にこうした疑問を挟む余地が無いことを改めて科学的に示した。#この世界の片隅に pic.twitter.com/YbmrE1g85N
2018-09-04 18:59:39

@pps43 海の上だとさえぎるものが無いので衝撃波が到達しやすいのでしょう。阿蘇までの線も半分くらい瀬戸内海の海上です。
2018-08-31 08:12:58
それと、原爆投下後に北条家の庭先などに広島からの飛来物が落下してきたのは、これが爆発後の強烈な上昇気流によるものだということが容易に理解できる。
2018-08-31 02:08:05
だが、こうしたことは原爆に限らず他の都市空襲でもあったようで、昭和20年5月26日に茨城県筑波郡の高層気象台では、同じ日に行われた東京への空襲による降灰があり、その中には文字の読める紙片もあったことが、同気象台の観測原簿には記されているそうだ。
2018-08-31 02:10:40
東京大空襲での茨城での降灰の話は聞いたことがあったけど、そうか5月の話か。3月だと北風だから辻褄あわねぇなぁと思ってたんだよな。 twitter.com/tamaya8901/sta…
2018-08-31 21:37:37