国際ジェンダー学会 2018年大会 公開シンポジウム「男性学/男性性研究のゆくえ」感想まとめ

聴きに行けなかったのでまとめました。速報的なまとめなので、後日ツイートを追加するかもしれません。
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澁谷知美✨新刊『どうして男はそうなんだろうか会議』 @shibuya1972

「ここが信用できない日本の男性学」という報告をします。「男の生きづらさ」を主張される先生方と討論する予定です。プログラムは画像を。 国際ジェンダー学会 2018年大会 シンポジウム 男性学/男性性研究のゆくえ 2018年9月2日(日)14時~ 聖心女子大学 宮代ホール 資料代 500円 pic.twitter.com/VMJw6y9WuR

2018-08-19 17:14:01
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澁谷知美✨新刊『どうして男はそうなんだろうか会議』 @shibuya1972

WANによる配信があるようですが、澁谷の個人報告は配信されません。ご関心のある方は会場においで下さい。来れない方は、おおむね以下の論文と同じような話をするのでご覧下さい。 →「「フェミニスト男性研究」の視点と構想――日本の男性学および男性研究批判を中心に」bit.ly/2Lb2MhG

2018-08-19 17:16:55
リンク www.jstage.jst.go.jp 「フェミニスト男性研究」の視点と構想 総合学術電子ジャーナルサイト「J-STAGE」-国内で発行された学術論文全文を読むことのできる、日本最大級の総合電子ジャーナルプラットフォームです。
澁谷知美✨新刊『どうして男はそうなんだろうか会議』 @shibuya1972

9月2日の男性学シンポジウムのレジメを置いておきます。→ shibutomo.site/180908/ 「性差別構造があることは理解している」が「男の被害者性を訴えたい」欲望の根強さは想像以上、というのが感想。言い足りなかったことなど、後日まとめる予定です。 twitter.com/shibuya1972/st…

2018-09-08 23:21:51
隣町の図書館 @Nagas_K

国際ジェンダー学会|2018年度大会プログラム isgsjapan.org/program/progra… 2018年9月1日(土)~2日(日) 聖心女子大学 9月2日(日)14:00~16:30 宮代ホール 男性学/男性性研究のゆくえ <司会>山根純佳(実践女子大学) ■基調講演 多賀太(関西大学) 男性学・男性性研究の視点と実践的意義

2018-08-22 22:19:48
隣町の図書館 @Nagas_K

■報告 1. 澁谷知美(東京経済大学) ここが信用できない日本の男性学 ―平山亮『介護する息子たち』の問題提起を受けて 2. 川口遼(首都大学東京) 男性学・男性性研究の課題-『男性の被害者意識』を中心に ■コメント 海妻径子(岩手大学)・大倉韻(東京医科歯科大学) ■パネルディスカッション

2018-08-22 22:19:49

予習組のコメント

@kerai14

明日は聖心女子大学で開かれる「国際ジェンダー学会2018年大会シンポジウム2 男性学/男性性研究のゆくえ」を聴きに行く。発表者である澁谷知美先生の論文を読んで感じたこと(批判と賛同それぞれ)を整理するために、以下にツイートする。

2018-09-02 00:09:58
@kerai14

澁谷知美「「フェミニスト男性研究」の視点と構想――日本の男性学および男性研究批判を中心に」 bit.ly/2Lb2MhG

2018-09-02 00:10:53
@kerai14

まず、私がどうしても納得できない点は、澁谷が、男性の自殺や過労死といった「コスト」に関して、「これらコストが特権や支配に無関係であることを証明していない点で,批判の対象となる」と書いているところである。

2018-09-02 00:12:19
@kerai14

なぜ「特権や支配に無関係であることを証明」しなければいけないのだろうか? もちろん女性に対する特権や支配を無視したり、否認したりするのであれば、そういう態度は批判されなければならない。 しかし「無関係であることを証明」しなければならない理由はないだろう。

2018-09-02 00:13:29
@kerai14

むしろ、男性だからという理由で、適正も問われずに出世コースを走らされたり(特権)、女性を養っていたり(支配)するからこそ、そこから逃げられず、自殺や過労死が多発するのではないか。特権や支配と「コスト」は表裏一体の関係にある。むしろ無関係であるなどと証明してはいけないと思う。

2018-09-02 00:16:28
@kerai14

澁谷の論は、まるで理想的な弱者(特権や支配から自由な者)にしか正当性はないと主張しているようだが、そんなことはないだろう。特権や支配によって無自覚に他者を踏みつけることが問題なのであって、特権や支配にセットで付いてくる抑圧に対して抗議することに、何の問題もないはずだ。

2018-09-02 00:22:16
@kerai14

次に、賛同したい箇所を述べる。この論文のなかで私がもっとも賛同したいところは、男性学が、その意図とはうらはらに男女の非対称性を覆いかくす役割を果たしている、と指摘している部分である。

2018-09-02 00:23:33
@kerai14

澁谷は、伊藤公雄『男性学入門』の「男性たちもまた,この男性社会によって抑圧されている」、「男性もまた……窮屈な思いをしている部分がある」といった記述には、「筆者の意図がどうであれ,メタレベルにおける「被抑圧者」としての男女の対称性を読者に印象づける可能性がある」と指摘する。

2018-09-02 00:33:42
@kerai14

澁谷は、『男性学入門』には「男女は対称的である」とは書いてある箇所はないと断っている。本に書いていないことに対して「このように受け取られる可能性がある」と批判しているわけだから、書評としては不当であるという気もする。 それでも私は、この問題意識そのものには共感する。

2018-09-02 00:38:26
@kerai14

現代の日本にフェミニズムが浸透しているとは言い難い。簡単に「女が強くなった」と笑い、この社会は男性中心の社会であるという問題意識すら共有できない人々が多数派の社会で、男性の苦しみを主張することは、つねに「どっちもどっち」的な能天気さを孕む危険にされされていると思う。

2018-09-02 00:44:35
@kerai14

これは、言説の内容そのものの正否の問題ではない。その言説が人々にどう受け止められ、どういった影響を与えるかという、政治的な問題である。言表内容ではなく、言表行為への問いとして受け止めるべきだと思う。

2018-09-02 00:48:23

当日参加者のコメント

隣町の図書館 @Nagas_K

本チャンよりもフロアに開いてからの方が刺激的で面白かった。 終盤に男性学を元から問い直す有意義な疑問質問が呈示されるも、時間の制約もあってか、それもいま一つふくらまず。消化不良感。 pic.twitter.com/3qBOU6Mhl8

2018-09-02 21:10:03
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RHS @shredhans

国際ジェンダー学会のシンポジウムに参加。 既存の男性性研究に対してする批判、つまり、男性の「生きづらさ」なんて言葉を使うんじゃない、女性のそれと一緒にしないで。というのは、確かにその通りだと思う。 けど、日本の男性性研究で一番欠けているのは、構造批判なんじゃないかと思う。

2018-09-02 18:40:01
(元)レッシーぱぱ/石原隆行 @ressii_papa

予定通り #国際ジェンダー学会 の公開シンポジウム「#男性学/男性性研究のゆくえ」を聴講してきました。以下感想など。 ちなみに、聴講者の校正は男1:女3ぐらいで、男性は若い人ばかり。個人の資格で参加する物好きの(研究者でない)中年男性は、私ともう一人ぐらいしかいませんでした。(続きます)

2018-09-02 21:33:22
(元)レッシーぱぱ/石原隆行 @ressii_papa

基調講演は主に男性学の歴史と系譜について、男性運動と絡めて。メンズリブに対する分析が(以下略)。 澁谷先生の「日本の男性学の信用できない点」には頷ける内容が多かった。特に「生きづらさ」を語るときには「男性特権」も一緒に、という主張には100%賛同する。(長くなるので続きます)

2018-09-02 21:38:09
(元)レッシーぱぱ/石原隆行 @ressii_papa

《「男の生きづらさ」を語ることは、「男の特権/ホモソーシャルを温存する機能がある》鋭い指摘。「男性特権」がいかに「女性差別が当たり前」の世の中を作っているのか、そのことに対する反省なくして何が「男性学」か、と日頃から思っている私にとっては、こここそが重要な指摘。(続きます)

2018-09-02 21:42:47
(元)レッシーぱぱ/石原隆行 @ressii_papa

さらに澁谷先生は「稼得役割に固執し、あるいはその獲得に失敗して噴き上がった男性をクールダウンするケアの役割(大変だが)を男性が担うべき」としたが、ご存知の通り多くの男性にとって「ケア」は超苦手科目であり、これができるようになるには世代変わりを待つしかなかろう。(続きます)

2018-09-02 21:45:46
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