ザ・バンド『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』のミックスについて(高橋健太郎さん考察)
ビッグ・ピンクのボブ・クリアマウンテン・ミックス、ちょっと拍子抜けするくらいに違和感がないな。ロック・オブ・エイジズは別ものだったけれど、これは定位とか変わってるのは解っても、音楽体験としては違うものが待ってる訳ではない。
2018-08-31 23:25:00ボブ・クリアマウンテンもオリジナル・ミックスのあの神話的とも言うべき雰囲気から離れることは出来なかったんだな、という感じ。オープニングの「Tears Of Rage」などステレオ感や空間奥行き増して分、むしろオリジナル・ミックスより遠くなった感じするあるし。
2018-08-31 23:31:47なので、それだけオリジナル・ミックスは凄かったと再認識したり。でも、ビッグ・ピンクのオリジナル・ミックスって、誰がエンジニアだったか知ってる?
2018-08-31 23:33:24定位の変化はなかなか興味深い。「The Weight」はオリジナル・ミックスではレヴォンのドラムとヴォーカルが右に寄っていたけれど、クリアマウンテン・ミックスではセンターに。これ、ドラムとヴォーカルが1トラックに同録だから、一緒に動いちゃうんだよね。
2018-08-31 23:47:26オリジナル・ミックスではセンターにいたリック・ダンコは右に。彼のヴォーカルは単体トラックがあったんだろうか。左のリチャード・マニュエルは動いてないが、彼のヴォーカルはピアノと同トラックなのかもしれない(ただし、この曲でピアノ弾いているのはガース・ハドソン)。
2018-08-31 23:54:25メインのレヴォンをセンターにしたかったのは解るけれど、曲の最後のリフレインでレヴォンが少し音符ズラして、フェイク気味に歌うのがセンターからどんと出ると、これはちょっと違うな〜と思う。オリジナル聴き過ぎているせいだろうが。
2018-08-31 23:57:00これを録った時代のA&Rスタジオは4トラック。これは当時、駆け出しだったシェリー・ヤクスが証言している。A&Rで録った5曲を二種類のミックスであらためて聴いてみると、ロビーのギターだけは常に1トラックもらっていたっぽい。あとはやりくり大変そう。ヴォーカルが多いからね。
2018-09-01 00:01:22今回のはオリジナルの4トラックからボブ・クリアマウンテンがリミックスしたと謳われているんだけれど、キャピトル・スタジオ録音分も4トラックだったんだろうか。「In A Station」とかステレオ感がぐっと出て、レイヤーになっていた三種類のキーボードのそれぞれの音色がよく解る。
2018-09-01 00:06:20このステレオ・ミックス、4トラックから作れるかなあ? 1968年2月のキャピトル・スタジオだけれど。
2018-09-01 00:08:05そう思って、検索してみたら、1967年12月のビルボード誌にこんな記事が。(進歩を先取りする)インディペンデント・スタジオに対抗して、キャピトル・スタジオは8トラック・レコーダーを6台オーダーしたというニュース。だったら、1968年2月には8トラックあっても不思議ない。books.google.co.jp/books?id=aSgEA…
2018-09-01 00:13:07「In A Station」も何度か聴いてると、ガースのクラヴィネットが大きくなって、ロビーのスライド・ギターが小さくなったのが気になるな。オリジナルはこの混ざり具合が絶妙だったのに。
2018-09-01 00:26:05なんだけれど、『Music From Big Pink』のオリジナル・ミックスを作ったエンジニア、誰だか知らないんだよ。トニー・メイかと思ってたけれど、ロビーの『Testimony』に読んだら違うみたいだし。
2018-09-01 00:30:09高田蓮さんのツイートの写真みたら、デラックス版はトラック・シートが見れるんじゃない。で、見たところ、余裕で8トラック使ってるっぽい(4トラックも併用)。何がオリジナルの4トラックからリミックスしただよ。twitter.com/rentakada/stat… …
2018-09-01 00:49:58ザ・バンド「ビッグ・ピンク」の50周年記念スーパーDXエディション届いた!CD、高音質Blu-ray、 2LP(180g/45rpm)、7インチEP、 豪華ブックレットはエリオット・ランディーの写真も多数。 このボリューム感凄い(笑) じっくり聴くのは東京に戻ってからにしよう。 pic.twitter.com/b35UJwz4VL
2018-08-31 10:46:248トラックと4トラックを併用していて、その12トラックをどこかの時点で24トラックにコピーしたマルチが残っていたみたいだね。
2018-09-01 00:51:49こういうの、一種類のミックスしか聴いてないと、なかなか判断つかないんだ。でも、定位などが異なる二種類のミックス聴くと、あ、これは4トラックからじゃ作れないよって解るんだよね。
2018-09-01 00:52:46オリジナル・ミックスは4トラックしかなかったA&R録音と8トラックが入ったキャピトル録音に差がつかないように、全体をひとつのムードに上手くまとめてたんだなあとあらためて思う(でも、誰が作ったんだよ?)。
2018-09-01 01:02:50"ビッグ・ピンク" "4トラック" "クリアマウンテン"で検索。あ〜あ、これを真に受けた音楽誌の記事もたくさん出るんだろうな。 google.com/search?q=%22%E…
2018-09-01 01:10:07買って、中のトラック・シート類、僕に見せてください。 twitter.com/oshironatto/st…
2018-09-01 08:49:58ザ・バンドのビッグ・ピンクDXどーしようかな?前は、買う気満々だったのだが、段々と萎んできたなあ。卓球シューズが傷んできてるし。
2018-09-01 06:26:28あと、解説にオリジナル・マルチのトラック数について間違ったこと書いてないか、オリジナル・ミックスのエンジニアについて触れてあるかどうか、をチェックしたい。
2018-09-01 08:55:05ザ・バンドはセカンドを誰がミックスしたのかも、ずっと判らなかったんだよね。2017年にようやく判って、一号前の『ステレオサウンド』の「名盤深聴」に書いた。
2018-09-01 08:59:49@oshironatto 買うかもしれないけれど、今忙しいから、飛びつく感じじゃないですね。ビッグピンク、すでに6枚くらいあるし。
2018-09-01 09:39:40駆け出しだったシェリーはないでしょうね。本人も録りの話しかしていない。 twitter.com/taddihno/statu…
2018-09-01 20:37:44@kentarotakahash ロビーの自伝によると、最終的なミックスはジョンとA&Rスタジオで仕上げたとなってますね。そこにエンジニアの名前は無いですが、ドンとシェリーなんでしょうね。
2018-09-01 19:59:21たぶん、そんなに単純ではないですね。それだと今回の「The Weight」は作れないでしょう。 twitter.com/taddihno/statu…
2018-09-01 20:44:30@kentarotakahash A&Rの4トラックは、2トラックで歌と演奏をライヴで録り、残りの2トラックをダビングに。3トラック目をホーンなど、4トラック目をリード・ヴォーカルとタンバリンなどに使ったというのが基本的な割り振りという記述を読みました。
2018-09-01 20:37:08