普天間移設問題を停滞させ得る予期せぬ問題:津波対策

五月にも(?)行われるとされる日米2+2で普天間移設問題を巡る日米間の最終決着が為されるものと思われるが、その内容はv字案、埋め立て工法ということで事実上既に決まっている。だが東日本大震災の結果、辺野古沿岸への移設計画は実は滑走路の津波対策という重大問題を抱えているのではないかと推測される。仮にこれが深刻な問題として受け止められた場合、移設計画は滞り、普天間恒久化の可能性もあるかもしれない。
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fj197099 @fj197099

日米安全保障協議委(2プラス2)日米外相会談で政府加速(http://bit.ly/i9W3rY)…普天間を最終決着させる日米2+2は当初4/29の予定であったが延期となっている。しかし政府は六月下旬の菅首相訪米を控え、五月中に2+2の開催を模索している模様だ。

2011-04-22 20:55:52
fj197099 @fj197099

2+2における普天間の取り扱いは記事中では「高度な政治判断」とされているが、それこそ「方便」に近い話ではあって、結論はもうとっくの昔に出ている。昨年八月の専門家協議のV字案に沿った位置・配置で工法は埋め立てというものである。普天間絡みでは2+2は単にそれを確認する舞台に過ぎない。

2011-04-22 20:58:44
fj197099 @fj197099

しかし私見によれば、ここに来て普天間移設計画はある種の重大な問題を抱えていると見ることも出来るのではないかと思う。つまり辺野古沿岸の移設先滑走路における津波の影響という問題である。空自松島基地ではF-2ほか練習機が酷い目にあったが、辺野古沿岸でも同様の事態が生じ得るのではないか。

2011-04-22 21:00:45
fj197099 @fj197099

専門家検討会合の報告書(http://bit.ly/aujmUo)p.10を見て欲しいが辺野古沿岸の埋め立て地は津波に極めて脆弱そうな立地である。いざ大津波がくればヘリ部隊も基地機能もたちどころに壊滅するであろう。しかも立地は太平洋岸で、静岡沖の大地震などの影響を受けやすそうだ。

2011-04-22 21:05:13
fj197099 @fj197099

この津波による航空(ヘリ)基地の被害という予期せぬ問題について日米間で既に検討が行われたかどうかは寡聞にして知らない。が、実は辺野古移設を考えた場合に無視できない要因になり得るという気はする。何しろ海兵隊は2012.10からここに新鋭のMV-22オスプレイを配備予定なのである。

2011-04-22 21:06:46
fj197099 @fj197099

仮に津波対策まで考えて移設計画を練り直すとなると、その費用はこの専門家会合での検討よりも遙かに大規模なものとなることが見込まれるだろう。そもそも津波の被害を防げない、という結論が出るかもしれない。その場合、普天間移設計画は深刻な障害に直面することになるのではないかと危惧する。

2011-04-22 21:08:36
fj197099 @fj197099

仮にこれが問題となって辺野古移設が滞った場合、それは日米関係のみならず沖縄にとっても不幸な結果を招くと言って良いだろう。なぜならば、それは殆ど確実に普天間恒久化への道を開くと思われるからである。結局のところ、軍事基地としての機能は移設先よりも普天間の方が優れているのである。

2011-04-22 21:11:13
fj197099 @fj197099

普天間恒久化となれば米軍再編のパッケージが崩れるから、海兵隊8000人のグアム移転の話も白紙化される。第三海兵遠征軍は引き続き「抑止力」として沖縄に前方展開し続けることになる訳だ。それは沖縄が望む結果ではあるまい。しかし普天間問題は一つ間違えばそうなる話と考えておくべきと思う。

2011-04-22 21:12:52