【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第180話「周瑜の最期」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第11巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」01】 第180話です。タイトルでネタバレですが、周瑜さんがお亡くなりになる回です。では、しかと、周瑜の最期を見届けてまいりましょう。

2018-09-18 12:27:05
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」02】 周瑜が仕掛けた、呉の荊州のっとり計画。思惑通り孔明が荊州の通過を認めたと聞いて、とうとう孔明を欺くことができたと喜ぶ周瑜。魯粛に対し、このことをすぐに孫権に報告するように言います。 魯粛は呉の都に帰り、孫権に報告します。

2018-09-18 12:29:08
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」03】 魯粛から報告を受けた孫権は、さすが周瑜、これほどの智謀の持ち主は呉はおろか当代どこにもおるまい、と手放しで称賛。玄徳、孔明の運命もここに窮まったと言い、周瑜の作戦を実行すべく、準備を整えるように命じます。ほどなく呉軍は行動開始。

2018-09-18 12:31:03
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」04】 甘寧を先手に、徐盛、丁奉は中軍、淩統、呂蒙を後陣とし、周瑜自身も2万5千の水軍を率いて柴桑を出ます。表向きは、これで蜀を目指すとありますが、あくまで目的は荊州の奪還です。

2018-09-18 12:33:17
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」05】 周瑜の船団は夏口までやってきます。すると周瑜提督の船に近づいてくる小舟。乗っていたのは玄徳の命を受けあいさつにやってきた糜竺です。周瑜ははしごを降ろさせ、麋竺の乗船を許します。縄梯子なので、使者の格好で登るのはちょっと大変そうです。

2018-09-18 12:37:29
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」06】 糜竺は、呉軍の遠征に対し、玄徳はすでに軍需、金銀、兵糧の用意をし、どう慰労をしたらよいかと心を砕いている、と挨拶。うむ、と応えた周瑜は、して玄徳はどこにいるのかと尋ねます。麋竺は、荊州の城を出て、貴軍の到着を待っていると言います。

2018-09-18 12:39:34
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」07】 そうか、と周瑜。今度の出陣は、蜀をとって劉備玄徳様に進上せんためのもの、まったく貴国のために働くのであるから、我が将士に充分なもてなしをしてくれ、と言います。外交挨拶なので、劉備玄徳様と丁寧に言ってますが、かなり上から目線です。

2018-09-18 12:42:00
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」08】 糜竺は、わかりました、そのように伝えますと言って、縄梯子を伝って小舟に降り帰っていきます。 ふふふ、と不敵な笑いを浮かべた周瑜は、上陸開始を命じます。速やかな上陸のあと、周瑜は騎乗し出発を命じます。甘寧の姿も見えるので先手の部隊です。

2018-09-18 12:44:58
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」09】 しばらく進んでいた周瑜たちの軍勢ですが、どうやら様子がおかしいと周瑜は思い始めます。糜竺の話では、すぐにでも迎えがあるはずなのに、誰も出てこないからです。荊州まではあと十里ほどの位置にあります。

2018-09-18 12:47:22
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」10】 斥候が戻ってきたところで、様子を確認すると、荊州城は、まるで無人のようにふたながれの白旗がなびいているだけと言うではないですか。周瑜は、甘寧と丁奉を呼び、孔明が自分たちの企みに気づいて城を開けて逃げ出したのかもしれんと言います。

2018-09-18 12:49:10
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」11】 様子を見に行くからついてこいと言う周瑜。ほどなく荊州城に到着した一行ですが、門は閉じられたまま。門を開けさせろと丁奉に命じます。丁奉が門へ行き、周瑜の到着ゆえ、城門を開けられいというと、ザッと出てきたのが趙雲とその部隊です。

2018-09-18 12:52:19
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」12】 趙雲は、周提督、何しに参った、と言うと、周瑜は、無礼だと返します。我々はお前たちのために蜀をとりに参ったのではないかと。それを聞いた趙雲。子どもならいざしらず、孔明がその肚を読めぬと思っているのか、と言います。

2018-09-18 12:54:14
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」13】 「道を借りて草を枯らす」の計。軍師・孔明はお見通しで、ここを我々に守らせたと趙雲。なんと、と驚く周瑜。お望みなら一戦交えてもよいぞと、趙雲は弓矢隊を構えさせます。それを見た周瑜は、趙雲の本気を見たか、味方に引くように命じます。

2018-09-18 12:56:55
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」14】 退却する周瑜に注進が入ります。なんと、玄徳軍が四方から迫っていると。関羽は江陵より、張飛は秭帰(しき)より、黄忠は公安より、魏延は孱陵(せんりょう)より鬨の声を上げて押し寄せてまいります。と一気に報告されてます。

2018-09-18 15:12:46
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」15】 実際の戦場では、ここまで一人が全部把握するのは難しいと思われます。高台にいて把握したか、ドローンを飛ばしていたのか、はたまた、複数の斥候の情報をまとめただけなのか…。ともかく、周瑜は完全に包囲され、自分たちが謀られたことを認識します。

2018-09-18 15:14:57
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」16】 またしても孔明にしてやられた周瑜。興奮するなと言われてもそれは無理な話。そして、案の定、うぐっ、ぐわっと喀血して、落馬してしまいます。甘寧達はすぐに周瑜を介抱。輿を持ってこいと命じ、周瑜を乗せます。

2018-09-18 15:16:52
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」17】 輿なんぞ、戦場でずいぶん用意がいいなと思います。病気の周瑜が疲れた時用に準備していたのでしょうか。もしかしたら、玄徳に嫁いでいった孫権妹を回収するために用意していたものだったりして。4人の兵士によって周瑜を乗せた輿は移動します。

2018-09-18 15:19:07
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」18】 と、その先に孫瑜の部隊と落ち合います。孫瑜は呉候、孫権の従弟に当たります。孫瑜がどうしたのかと尋ねると、甘寧は興奮のため周瑜の病気が再発したと報告。周瑜は、苦しそうですがなんとか起き上がり、孫瑜に無念だと言います。

2018-09-18 15:21:54
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」19】 自分の計は孔明にすでに見破られていた。このままでは(孫権に)合わせる顔がない。なんとしても荊州を取らねば…と言う周瑜に対し、孫瑜は、呉候に代わって自分が指揮を取るといい、船に連れて帰るように甘寧に指示します。

2018-09-18 15:24:31
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」20】 甘寧達が進むと、先にはまた軍勢が。敵か味方かわからないので斥候を出してみると、前方の兵は玄徳軍の関平と劉封が指揮する部隊でした。周瑜は蹴散らせと言いますが、興奮してまた具合が悪化。甘寧は、提督を興奮させてはまずいと、道を変えさせます。

2018-09-18 15:27:04
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」21】 ようやく船に戻った周瑜。ベッドに寝かせると、甘寧は早く薬を、とおそらく常用している薬をもたせます。そして、しばらくはここで心を静めて養生してくれと周瑜に言います。黙って薬を飲む周瑜。

2018-09-18 15:29:20
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」22】 そんな周瑜がいる船に、一人の男が馬に乗ってやってきます。呉兵が誰何すると、荊州の使者だと言い、周瑜に手紙を渡してほしいと隊長らしき人物に手渡します。この手紙はすぐさま周瑜に届けられます。

2018-09-18 15:31:06
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」23】 手紙の主は孔明です。簡単に言えば、呉に蜀を取るのは不可能だと思うよ、そうしてる間に曹操が攻めてくるかもよ、もし来たときに自国の守りが薄かったら江南はたちまち粉砕されちゃうよ、これを黙って見るには忍びないからよーく考えてね、という内容。

2018-09-18 15:35:03
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」24】 裏を返せば、蜀取りのために長期間遠征をするなんてありえないのはわかってるぞ、狙いは荊州どりなんだろ?ん?と、周瑜の作戦は全部お見通しだよ、と伝えてるわけです。これを読んだ周瑜。何もかも孔明に見通されてしまったことを覚ります。

2018-09-18 15:36:52
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【横山光輝「三国志」講座180「周瑜の最期」25】 人生とは無情だ、天はこの周瑜を地上に生まれさせながら、何故、孔明まで生まれさせたのだ、と手紙をクシャクシャにして悔しがる周瑜。しかし、この極度の興奮は周瑜の体を決定的に痛めつけてしまいました。ついにゲボっと盛大な喀血をし、倒れる周瑜。

2018-09-18 15:39:10