メトロポリタンマンドリン・マンドリン・オーケストラ 9/24演奏会の聴きどころなど

2018/9/24(月・祝)に開催する、メトロポリタン・マンドリン・オーケストラ 第28回演奏会のプログラムについて、聴きどころや、演奏に対する想いなどのツイートをまとめました。
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メトロポリタン・マンドリン・オーケストラ @met_morch

《《《あと5日!!》》》 【メトロポリタン・マンドリン・オーケストラ第29回演奏会】 練習も残すところ二回となりました!ご来場お待ちしております! 2018年9月24日(月・祝)紀尾井ホール 14:30開演(14:00開場) 指揮:小出雄聖 料金:全席自由 前売2,500円 当日3,000円 曲目(以下続) pic.twitter.com/77fnwX2s7M

2018-09-19 23:22:54
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メトロポリタン・マンドリン・オーケストラ @met_morch

フォーレ/リディア op.4-2 フォーレ/前奏曲第3番 op.103-3 フォーレ/夜想曲第11番 op.104-1 フォーレ/「イヴの歌」より「楽園」 op.95-1 近藤譲 /眠るヴェニス ドビュッシー/「前奏曲集第2集」より「カノープ」 ドビュッシー/弦楽四重奏曲 ※曲順がチラシから変更になっています。

2018-09-19 23:30:18
笹崎・(T)・譲 @udupho

編曲家としては、弾けそうだから、有名だから、知っているから、好きな曲だから、だけでは選曲したくない。編曲される媒体(=編成)を通して、楽曲が本来持つ潜在的なものも含め、別の角度から光をあてられることによって新しい姿が立ち上がってくる曲だけを厳選して編曲し、演奏していきたい。

2018-01-04 21:58:39
笹崎・(T)・譲 @udupho

「牧神の午後への前奏曲」と並び、次代の音楽への扉を静かに開いた曲が「弦楽四重奏曲」だと思うのです。Franckを受け継いだと思われる数少ない要素から主題を作り上げる手法に加え、旋法や平行進行、新しい形式など、この音楽の新しさについて、語ろうと思います。(ピアノ使えるので使います。) twitter.com/met_morch/stat…

2018-07-22 00:02:47
メトロポリタン・マンドリン・オーケストラ @met_morch

日時:2018/7/29(日) 13:30〜15:30 参加費:無料 内容:ドビュッシー/弦楽四重奏曲ト短調*の楽曲分析 *スコアを持参ください 申込:met-staff@freeml.com又はDM ※配布資料準備のため参加希望の方は7/26(木)までにご連絡ください。

2018-07-12 20:27:56
笹崎・(T)・譲 @udupho

編曲は、元が弦楽四重奏だからギター足してコントラバス足して終了、と思われるかもしれませんが、そんな編曲はしないのです。ちなみに25段譜です(これでもいつもよりは少ない段数)。このあたりの仕掛けも少々。 pic.twitter.com/P05atAEuOg

2018-07-22 00:19:59
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笹崎・(T)・譲 @udupho

9/24メトロポリタン・マンドリン・オーケストラ 曲順変更のお知らせ。 チラシに書いてあるフォーレの「夜想曲第11番」と「前奏曲第3番」の曲順を入れ替えることにしました。編曲してみたら、想像以上に「夜想曲第11番」が内省的な悲しみに満ちたので。今までほとんど曲順変えたことないんですけどね。 pic.twitter.com/9s8SUIYw4N

2018-08-20 00:08:08
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笹崎・(T)・譲 @udupho

初めにFaure4曲。リディア(原曲:歌曲)、前奏曲第3番(原曲:ピアノ)、夜想曲第11番(原曲:ピアノ)、楽園(原曲:歌曲)。 「リディア」。演奏会開始にあたって明るく透き通った初期作品を選出。愛する女性リディアの名前とリディア旋法をかけていて、これがストレートに美しいのです。

2018-09-15 12:40:32
笹崎・(T)・譲 @udupho

「リディア」の編曲は、いったん編曲した前半部分を全部書き直したのですが、その部分は、僕の編曲には珍しい登場楽器数の極めて少ないオーケストレーションとなりました。そして、気が付いたら、コントラバスは全曲通して3音しかないという(笑)。でも美しい響きの世界になると思います。

2018-09-15 12:40:32
笹崎・(T)・譲 @udupho

「前奏曲第3番」と「夜想曲第11番」は原曲がピアノ曲。2つとも悲しみに満ちた曲。ピアノではできない持続の表現と、管弦楽のように厚塗りにはならないマンドリン・オーケストラの特性によって、ほかの楽器編成にはない、客観的な悲しみが滲み出る独自の表現になることを期待。

2018-09-15 12:40:33
笹崎・(T)・譲 @udupho

「楽園」は連作歌曲「イヴの歌」の第1曲。第9曲「たそがれ」とどちらにしようと思ったんだけど、やっぱりこちらかなと。Faureの3つある連絡歌曲の中でもっとも規模の大きい作品の中で、もっとも長い1曲なのです。有名な「ペレアスとメリザンド」と共通の主題と、天国的な響きが交互に出てきます。

2018-09-15 12:40:33
笹崎・(T)・譲 @udupho

こういう半透明で儚い響きって、マンドリン・オーケストラならではのものだと思うんですよね。 Faure4曲に限りませんが、マンドリン・オーケストラとは何者なのか、ずっと考えて続けて試行錯誤を繰り返してきたからこそ、「この選曲でこの響き」になったと自負していますので、ぜひお楽しみください。

2018-09-15 12:40:33
笹崎・(T)・譲 @udupho

9/24のメトロポリタン・マンドリン・オーケストラ第29回演奏会では、近藤譲さんの「眠るヴェニス」を、2001年以来、17年ぶりに取り上げます。マンドリン・オーケストラ屈指の名曲だと思うのですが、他の団体はなかなか取り上げてくれず。

2018-09-15 21:07:25
笹崎・(T)・譲 @udupho

1995年ジュネス・ミュジカル・マンドリン・オーケストラで初演、1998年と2001年にメトロポリタン・マンドリン・オーケストラで再演、2001年に他団体が1度取り上げた、という演奏頻度です。年に1度くらいはどこかの団体が演奏してよいくらいの名曲なのでは、と思うのですが。

2018-09-15 21:07:25
笹崎・(T)・譲 @udupho

近藤譲さんといえば、「線の音楽」ですが、まさにその書法で書かれています。マンドリン属の線による静的な世界に、鐘のアクセントのようなギター、コントラバスのハーモニクスとアルト・フルートによる旋律的線が絡み、独特の音色と独特の音楽がお楽しみいたけると思います。

2018-09-15 21:07:25
笹崎・(T)・譲 @udupho

近藤譲さんとは「眠るヴェニス」初演の時にはあまりお話しできなかったのだけれど(理由はあるけど忘れたい……)、再演時にさまざまお話しできて、その時いただいた言葉が、今までの僕の活動を支えているのです。

2018-09-15 21:09:50
笹崎・(T)・譲 @udupho

その時の言葉は「マンドリン・オーケストラって弦楽のオーケストラとは全然違うんだよね。いちばんの違いは、各楽器が個性的で独立して聞こえることかな。オーケストラだと楽器を重ねることで新しい音色を作り出すことができるのに、マンドリン・オーケストラではそれができない。

2018-09-15 21:09:50
笹崎・(T)・譲 @udupho

R.Straussとか、管楽器と弦楽器をうまく重ねて新しい音色を作り出すでしょう。マンドリン・オーケストラはいくらやってもそうはならない。絵の具で言えば、油絵用の絵の具は混ぜ合わせて新しい色を作るけれど、パステルでは混ぜ合わせるのではなく違う手法をとらなければならないことに近いかな。

2018-09-15 21:09:51
笹崎・(T)・譲 @udupho

その意味で、マンドリン・オーケストラは雅楽の合奏と近いものがあるかもね」。 細かい言葉はともかくこんな感じ。大きな勇気をいただいたと同時に、それを超えた世界もあり得るんじゃないか、とあがく音楽人生であります。 また、再演時にいただいたサイン入りのプレゼントは大切にしています。 pic.twitter.com/brYsudwvZC

2018-09-15 21:09:51
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笹崎・(T)・譲 @udupho

まず、前奏曲集第2集より『カノープ』。2004年に自主的にオーケストレーションしたものの、カップリングが難しく、取り上げる機会ないままでした。その時とは僕のオーケストレーションの方法論も変わったので、一から全部書き直し。ピアノ曲にも管弦楽にもない世界観が出るはずと確信しています。

2018-09-16 09:53:59
笹崎・(T)・譲 @udupho

9/24のメトロポリタン・マンドリン・オーケストラ、最後にDebussy『弦楽四重奏曲』。Ravelの『弦楽四重奏曲』を2011年に編曲・演奏した時にはすでにDebussyはやろうと思っていたのですが、なかなかその機会が来ず。没後100周年のタイミングで実現するのは何かのご縁なのかも、と思います。

2018-09-16 09:55:37
笹崎・(T)・譲 @udupho

この曲、弦楽四重奏の編成でももちろんいいのですが、Debussyの頭の中には楽器の制限さえなければもっとやりたいことがあって、より豊かな音響が鳴っていたような気もするのです。可能な限りDebussyの頭の中にあった音響世界を想像して立ち戻り、その音を書き取る、という編曲を行いました。

2018-09-16 09:55:38
笹崎・(T)・譲 @udupho

また、楽曲分析を試みたところ、想像以上に緊密な主題連関で書かれており、数少ない音形からほすべての主題が作られていることがわかりました。さらさらと気が趣くままに書いているイメージは完全に崩れました。少しでも主題連関が伝わりやすいオーケストレーションに仕立てたつもりです。

2018-09-16 09:55:38
笹崎・(T)・譲 @udupho

また、最近僕は、同一作曲家の他曲のスタイル引用を行うことがあるのですが、この編曲でも行っています。『交響組曲 春』『ペレアスとメリザンド』『イベリア』『春のロンド』『牧神の午後への前奏曲』などなど。直接的な他曲の引用も1か所あります。わりとわかりやすいはずなのでお楽しみに。

2018-09-16 09:55:38
笹崎・(T)・譲 @udupho

『牧神の午後への前奏曲』と並んで、次世代の音楽世界への扉を静かに開いた楽曲が『弦楽四重奏曲』だと思うのです。Franckを受け継いだと思われる主題労作の技術に加え、独自の形式、旋法や平行進行の使用など、この音楽の新しさが伝われば幸いです。(あ、打楽器もけっこう入ります!)

2018-09-16 09:55:39