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先日、Space Xの社内でElon Muskさんが、初の民間の月旅行の乗客としてZozotownの前澤友作さんを紹介した時、最初に「ロケット開発は重要だ。火星に人類の人口を分散して、地球で何かあった時のバックアップをしなくちゃ」みたいなことを言っていて、やっぱりこの人の気持ちはそこにあると思った。
2018-09-24 06:09:58
TEDでElon Muskさんの話を聞いたときも、地球だけに人類がいるのはリスクがあるとか言っていて、あと、火星に移住する、くらいのことを考えないと、地上の(退屈な)日常が耐えられない、みたいなことを言っていて、この人はかなりぶっとんでいるんだなあと感じた。
2018-09-24 06:11:01
そしたら、TEDのその後のセッションで、Elon Muskさんの話を受けて、別のスピーカーが、「地球のバックアップの火星とか言うけれども、そもそも、この地球を大切にすることから考えたらいいんじゃないか」と話していて、聴衆の拍手を受けていた。確かにそれはそうだろうと思う。
2018-09-24 06:12:13
火星を含む宇宙空間への人類の人口分散というシナリオは、人工知能がもたらす存在論的危機(existential risk)の文脈の中でしばしば語られる。フェルミのパラドックスで、地球外知的生命体からの交信がない理由は文明が不安定で短時間で消滅するからという説明とも結び付けられる。
2018-09-24 06:14:10
火星への移住には、純粋に科学的な興味や技術的チャレンジというだけでなく、地球や宇宙、生命に関する私たち人類の夢や恐れや神話的構造など、さまざまな要素がからんでくるところが面白いといえる。そして、Elon Muskさんの中にも、そんな神話的情動がある。
2018-09-24 06:15:29
ロシアの初期宇宙開発の背景には、宇宙に行き無重力状態に置かれると人類は次の段階に進化するという神学があったとされる。宇宙開発は、科学技術の問題であると同時に人類の無意識を反映するのかもしれない。前澤友作さんの月アーティストプロジェクトがどうなるか楽しみだ。
2018-09-24 06:17:16