茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第2148回「貴乃花親方と相撲協会」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２１４８回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、「貴乃花親方と相撲協会」について。

茂木健一郎 @kenichiromogi

貴乃花親方の「引退」は、ほんとうに残念だと思う。会見でNHKの記者の方が指摘されていたようだが、貴乃花親方に対する、一門への所属や告発状の問題をめぐる「圧力」のようなものは、事実としたら問題だが、認識の相違の可能性もあり、できれば親方が協会に残って引き続き活躍されることを望む。

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貴乃花親方はまっすぐで、類まれなる個性を持つ大横綱だった。人気も高く、親方として土俵際に審判として座るだけで、現役力士ではないのに歓声が飛ぶ。貴乃花親方が引き続き相撲協会に残ることを望んでいるファンは多いと思う。

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一方、相撲協会の方々は「仲間」としての連帯感が強く、大相撲の世界を自分たちだけで支えている。国技館の入り口のチケットのもぐりから、警備まで、親方たちが分担してやっている。床山、行司、呼び出し。みなさん、それぞれの仕事を分担して大相撲の世界を支えている。

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相撲協会のことをあれこれと言われる方がいらっしゃるが、相撲が好きな方はあまり揺らがないと思う。土俵の上で、鍛えられた力士同士がぶつかる、その真剣勝負の迫力、人間の魂の輝きのようなものは観るものの心に響いてくるから、それがある限り、相撲は愛され続けるし、支持する人はなくならない。

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暴力事件はあってはいけないことだし、反省すべきは反省すべきだけれども、今回の一連の事態は、貴乃花親方のまっすぐな個性と、相撲協会の、お互いを支え合って一つの「大相撲」という世界をつくるという文化が不幸にしてすれ違った結果だと感じる。そして、すれ違いである以上、歩み寄れるはずだ。

茂木健一郎 @kenichiromogi

一連の報道を見る限り、ここで貴乃花親方が引退しなければならない理由はないと思うし、認識のすれ違いやボタンの掛け違いをのぞけば、相撲協会も貴乃花親方の引退を望んでいるとは思えない。ぜひ、話し合いの場を持って、引き続き貴乃花親方には活躍していただけたらと願う。

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私は小学校の頃からずっと相撲を見ている。先代の貴ノ花が大関になってもその軽量で、「クンロク大関」（９勝６敗の意味）と言われていたのが、ついに初優勝して、国技館で座布団が待ったのが今までで最高の瞬間だった。そのお父さまの精神を受け継いだ貴乃花親方。これからも末永く活躍されてほしい。

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以上、連続ツイート２１４８回、「貴乃花親方と相撲協会」のテーマで、７つのツイートをお届けしました。