ビブリアファイト部を読んで、ビブリオバトルの楽しさの原点について思ったこと日記

昨今見かける「それはビブリオバトルじゃない、ルール違反だ」という指摘。その指摘って逆に敷居を高くしてませんか? 間口を狭めてはいませんか? その指摘の100倍の熱意でビブリオバトルで出会った本について語れば、出会った人について語れば、楽しさは伝わるんだよ。楽しくないビブリオバトルはそうやって数で圧倒して駆逐するんだよ。批判って自分の知的さを伝える手段にはなるけど楽しさを伝える手段にはならないよ、と思った日記。 尚、私のビブリオバトルについてのこのような説明は、デマであるから信じるなという指摘がなされていますので、鵜呑みにしないようご注意下さい。 間違いがございましたらご指摘していただければ訂正いたします。
峰守ひろかず ビブリオバトル 読書 読書感想文 谷口忠大 ビブリアファイト 日記
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Tanichu/たにちゅー (Tadahiro Taniguchi, 谷口忠大) @tanichu
ビブリオバトルのことを知的書評合戦ビブリオバトルと呼ぶのは、機動戦士ガンダムのネーミングと同じノリ。何故か文部科学省や東京都を始めとした行政が「書評合戦」という呼称を使いたがる傾向があるけれど、それはガンダムを機動戦士と呼ぶようなもの。ビブリオバトルが正式名称ですよ。権威ある皆様
いちのせやよい @iciinoseyayoi
知的書評合戦ビブリオバトルには4つの機能がある(書籍情報共有機能)(スピーチ能力向上機能)(良書探索機能)(コミュニティ開発機能)なんてはったりかましてますけど、そんなのは大人の事情です。

ビブリオバトルの機能
1「参加者で本の内容を共有できる」(書籍情報共有機能)
2「スピーチの訓練になる」(スピーチ能力向上機能)
3「いい本が見つかる」(良書探索機能)
4「お互いの理解が深まる」(コミュニティ開発機能)

「ビブリオバトル 本を知り人を知る書評ゲーム」より

いちのせやよい @iciinoseyayoi
教室で将棋指してる子も、校庭で鉄棒グルグルしてる子も、ビブリオバトルやってる子も、そんな高尚な考え関係なく、楽しいからやってるのです。
いちのせやよい @iciinoseyayoi
「こんな本を持ってくるな」とか「こんな発表は許せない」とか「こんな質問に答えられないなんて読んでもいない好きでもない証拠だ」とか、そういう人たちの目指す「正しいw読書推進事業」にとっては「知的書評合戦」という名にふさわしいそういうことが大事なんだろうけどね。
いちのせやよい @iciinoseyayoi
そんなわけで今回は、本のプレゼン勝負を無理やりやらされ勝ったり負けたりしながら、好きな本のプレゼンで勝ち負けを決めるよりも好きな人と好きな本の話をするのは楽しいよねと作者の考えた読書推進事業を全否定する青春部活小説、「ビブリアファイト部」を元にお話します。
いちのせやよい @iciinoseyayoi
単行本化された前作の説明は以前のまとめでしましたが、最新刊が出るのであれば遠慮して以前書かなかったネタばれもいいかなと思うので、多少のネタバレを含んで、ビブリオバトルとビブリアファイトと読書の楽しさを伝えていこうと思います。
いちのせやよい @iciinoseyayoi
「主人公達は連戦連勝負け知らず、単純にプレゼンで勝っているだけ」と小説を許せないという人もいれば、「2勝1敗2分け」ぐらいの小説だった気がするという人もいるでしょう。本を読んだ感想は人それぞれでなので、どっちが正しいということを主張するつもりはありません。
いちのせやよい @iciinoseyayoi
私は個人的に、主人公達が負けた時とか、最後の引き分けた後とかがとても好きで、私はこういう気持ちでビブリオバトルをやりたいといつも思っています。

「ビブリアファイト部」第四話 P225
「勝ったとか負けたとか、もういいですから……。本も書評も、勝ち負けを着けるものじゃありません。少なくとも私はそう思います。響平さんはどうですか?」
「え? それは僕も同感だけど……でも」
「本当にもういいんです。今日の響平さんを見た人は、きっと『ゲド戦記』のことを忘れないでしょう。響平さんの言っていることが伝わらなかったとしても、そこまで好きになれる本なんだということは届いたはずです。好きな本のことを知ってもらう機会が増えただけで、わたしは、充分ですから……」
「こぐちさん……」
「響平さんが頑張ってくださっただけで、わたしは嬉しいんです……。本当です。だから、謝らないでください。だから――ありがとうございます」

「ビブリオファイト部」第五話 P277
……でも、わたし、これでいいと思います」
ちょっと呆れた顔をした後、こぐちさんが安心したように微笑む。いいって何が? 視線で尋ねると、こぐちさんは椅子ごと僕に向き直り、晴れやかにうなずいた。
「引き分けだったことです。そもそも、本に勝ちも負けもありませんから……」
「それ、前にも言ってたよね。確か、最初にビブリアファイトを持ち掛けられた時……それに、文化祭でボロ負けした時も」
「はい、色々ありましたけど、その気持ちは変わっていません」
自分の言葉に軽くうなずき、こぐちさんは書架へと目を向けた。
ずらりと並んだ背表紙を慈しむように眺めながら、小さな口がゆっくりと言葉を紡いでいく。
「本との出合い方も付き合い方も、人それぞれ、時と場合によるんじゃないですか。最初に読んだ時は面白くなかった本が、後で読み返すと感動できたりしますし、名作のはずなのに全然ぴんと来ない本もあります。逆に、駄作と言われる作品が、すごく響くことだって……」
「あー、分かるなあ。すごく面白いと思ってたシリーズが不人気で途中で終わった時とか、心の底から思うよ、それ」
「本を読む人は、みんなそうですよね……。去年の秋に響平さんと出会って、ビブリアファイトをやるようになって、わたし、改めてそのことを強く感じました。ビブリアファイトは、本のことを知ってもらう機会を作るには良いアイデアだったと思いますけど……でも、やっぱり、勝ち負けは要らないと思います」
「なるほどね。でも、こぐちさんがそこまではっきり言うのって珍しいね」
「響平さんだからです」
少しはにかみながらこぐちさんが言う。え、どういう意味ですかそれ。詳しく聞きたい気持ちはあったが、掘り下げるとめちゃくちゃ恥ずかしくなりそうなので尋ねることはできなかった。我ながら情けない。
「じゃあ……ビブリアファイトは嫌だった?」
「それは……いいえ、です。書評でもなくて、感想でもなくて、薦めるための切り口を誰かと――響平さんと――一緒に探すのは、とっても楽しかったです、よ? もっとその本が好きになれるみたいで……。響平さんはいかがでした?」
「え? そ、そりゃまあ――僕も楽しかった、ですけど……」
さっぱりとした顔を向けられ、僕は上擦った声で応じた。

いちのせやよい @iciinoseyayoi
好きな本のことを響平君とこぐちさんそして栞子さんが一緒になって語り合う空間は皆お互いにとても楽しい。ただそれだけなのです。その空間に栞子さんがいる事がアンフェアだという人もいるかもしれませんが、本について楽しく語り合う空間にフェアもアンフェアもないと私は思います。
いちのせやよい @iciinoseyayoi
そうまとめた小説の続きってどうするのか、ビブリアファイト否定した小説がどう続くのかという最新刊です。発売してないので連載時の話をします。ファイトという名に惹かれて入部した後輩部員に、ファイトはしないのかとせっつかれる響平は「しないって、元々好きでやってたわけじゃない」と答えます。
いちのせやよい @iciinoseyayoi
そこに図書館でのブックトークへの誘いが舞い込みます。もちろん、ビブリアファイト部という題名どおりそこからビブリアファイトに嫌々巻き込まれ、読書感想文コンクール荒らしと恐れられるライバルとバトルするという、電撃的展開となるのです。読書推進事業てんこ盛りですね。
いちのせやよい @iciinoseyayoi
その中の篠川栞子さんの台詞をビブリオバトルをやる方には知って欲しいのです。 「事情は存じませんけれど……本の知識で人を試したりするのはあまり、良くない振る舞いかと思います……。」 あなたは本の知識で人を試すような質問していませんか?
いちのせやよい @iciinoseyayoi
ビブリオバトルのディスカッションの相手の答えを勝手に超訳して「こいつはこの本を読んだこともない」とか「こいつは作者について何も知らない」とか「ちゃんと答えられないなんて好きでもない本を持ってきた証拠だ」とかいって、ネットや小説で晒すためにビブリオバトルを利用していませんか?
いちのせやよい @iciinoseyayoi
「星の王子様」の面白さを子供に伝えるビブリアファイトでも、なかなか興味深い話がなされています。大人社会のしがらみや面倒さに対して子供の視点で見てみるという「星の王子様」についての説明は、大人は感心し面白いと思うかもしれないけど、子供に子供の視点の話をしたって伝わらんよなという話。
いちのせやよい @iciinoseyayoi
読書感想文コンクールでは審査員に伝わる言葉を選ぶし、ビブリオバトルでは目の前にいる人に伝わる言葉で話す。ただそれだけの話なのです。ビブリオバトルが大規模化することで、目の前にいる人に向けて語るという原点が失われ、大会に勝つことに関心が向けられてはいませんか?

「ビブリアファイト部」

「あなたが原稿を書いたあのプレゼンは、好きな本について、どう好きか紹介しただけのように感じられました。あなたの知識と力量なら、もっと効果的に賛同を得ることもできたはずでしょう。なぜあんなプレゼンを?」
「え、ええと……それは、うーん……。そうですね……。思い出したから、でしょうか」
「思い出した?」
「は、はい……。本も書評も、勝敗を決めるためのものじゃないし、勝ちも負けもそもそもないよね、って」

「本の話をしたいなら、好きな本のことを、好きなように語ればいいんですよね。もちろん、それを聞いた誰かが共感したり興味を持ってくれたら嬉しいですけど、賛同を得ること自体が目的になっちゃうのは、やっぱり違うかなって思うんです。少なくとも、私は『違う』って思いますし……そんなことは去年とっくに分かっていたはずなのに、わたし、ちょっと見失ってしまっていたんです。でも、そのことを響平さんが思い出させてくれて」

いちのせやよい @iciinoseyayoi
ビブリオバトルには原稿を読んではいけないというルールがあるという都市伝説があります。そのルールに縛られ、暗記した原稿を必死に思い出しながら暗唱している人、そういう暗唱も原稿を読んではいけないというルールに抵触するのではないかと指摘する人、そういう人はぜひとも原点を思い出して下さい
Tanichu/たにちゅー (Tadahiro Taniguchi, 谷口忠大) @tanichu
facebook上のビブリオバトル普及委員の迅速な議論で,少し論点が見えてきた.原稿を作ること自体は自由だが,「原稿作りを強要すること」には難があるし「それを提出させて優劣を評価する」というのは問題外だということか.

【公式ルール】
1.発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる。
2.順番に一人5分間で本を紹介する。
3.それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行なう。
4.全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員一致で行い、最多票を集めたものを『チャンプ本』とする。
である。これは最小セットであるので、たとえばレジュメを使ってはいけない、ということは抜けている。実は手元レジュメを持つことについては、現状のビブリオバトル公式ルールでは禁止していない。どこまでをレジュメと見るかの線引きが難しいというのは事実だし、発表者がメモ書き程度に手元資料を作るのは別にいいと思う。また、発表中に小道具として用いるレジュメのようなものなども場合によっては構わないのではないかと思う。ビブリオバトルは五分間を「どう工夫するか」が面白いところであり、その工夫の余地は残しておきたいとも思うのだ。一方で、僕たちが禁じたいのは「ただレジュメを読み上げるだけの発表」なのだが、そのような発表では、公式ルールでわざわざ禁じなくても、まず『チャンプ本』に選ばれることはない。だから、ルールで縛る必要はないだろうというのが、僕たちの考えだ。
つまり、「○○をやったらルール違反」という意味での制約の側ではなく、「○○をやったらまず勝てないのでやめた方がいい」というゲームの勝敗の側でカバーできると考えている。サッカーで言えば、「手を使ってはいけない」というのはルールで禁止すべき前者であり、選手の偏ったポジション取りなどは勝敗の側でカバーすべき後者だろう。

サッカーのルールとして、「闇雲にみんなでボールに向かってはいけない」「フォワードは五名以下でなければいけない」など示す必要はない。

手元のレジュメも準備しないのが基本だが、たとえば、発表のためのメモ書きや付箋を貼ることは構わない。ただし、メモに従って予定調和に読み上げていくだけのプレゼンテーションはたいてい、聴衆の心は掴めずに、票数を得ることができないので、お奨めできない。

以上「「ビブリオバトル 本を知り人を知る書評ゲーム」より

公式HP

ビブリオバトルでは,原則 発表者は 原稿やレジュメ,スライドを準備しません.
※話す内容のメモ書きや,本への付箋,ドッグイヤーなどは構わない.
これは,公式ルールには含められていませんが,ビブリオバトルの暗黙のルールです.
なぜ,レジュメやパワーポイントを使ってはいけないのでしょうか?
それは,レジュメやパワーポイントなど原稿を用意すると,その語りは,
その場で生まれたものではなく,ただ読むだけの いわば死んだ語りになってしまいがちだからです.
その場で,みんなの顔をみて語られる言葉こそ,活き活きとした語りですし
それが,きっとみんなの心にも届く語りになるのだと思います.
もう一つ,ビブリオバトルは「遊び」ですので
「気楽にやろうよ!」
というメッセージもあります.
ところで,これが公式ルールに入っていないのには理由があります.
原稿を棒読みしているのでは,チャンプ本になれない
からです.みんなの心に響く語りにはなりません.
みなさん,是非,原稿やレジュメは用意せず,
アドリブファイトで,ビブリオバトルのライブ感を楽しみましょう!
また,ビブリオバトルは「その場にいるみんな」に向けた言葉を語るゲームです.
学校でのビブリオバトル導入の際に,先生方が生徒に発表原稿の作成を強要し,提出させ
先生方が目を通して優劣を評価するというのはビブリオバトルの主旨からは大きく外れることですので,
必ず避けていただければと思います.

いちのせやよい @iciinoseyayoi
谷口さんの説明、ならびにHPにはどう書かれていただろうか。原稿を読んではいけないなどと言っているだろうか。原稿を用意したってむしろ読んでの発表だって構わないのである。ルールの補足には「原則」とある。しかし、あくまでも原則であって面白ければどうでもいいのだそんな補足。
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コメント

いちのせやよい @iciinoseyayoi 2018年10月5日
tiltintninontun ビブリオバトルのルールに興味を持っていただいて非常に光栄です。ルール違反をぶったたくんでなく、ルールを守ったほうが楽しいんだよと実際に見せてあげたほうが楽しさが伝わるとみんなに伝えたいですよね
いちのせやよい @iciinoseyayoi 2019年3月29日
このまとめはデマです。私のビブリオバトルの説明はすべてデマであり間違いです。まじめにビブリオバトルをしている人たちを愚弄するものであるという山本弘様の指摘が正しく、本当に申し訳ございませんでした。
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