【北海道地震の現場に入った。】三浦英之記者の記録

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三浦英之 「太陽の子」に新潮ドキュメント賞 @miura_hideyuki

①北海道地震の現場に入った。最大震度7を記録した北海道厚真町では今も、自衛隊や警察、消防などによる懸命の救助作業や復旧作業が続けられている。犠牲者は9日夜現在で42人(1人が安否不明)。厚真町からのリポート pic.twitter.com/iO8AZzh7RE

2018-09-09 22:28:22
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三浦英之 「太陽の子」に新潮ドキュメント賞 @miura_hideyuki

②壮絶な現場だ。家が、車が、自転車が、パソコンが、収穫期を迎えた黄金の稲田が、我々の日常を支えるすべて物が、完全に「山」にのみ込まれている pic.twitter.com/RwQK8tVOzk

2018-09-09 22:32:01
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三浦英之 「太陽の子」に新潮ドキュメント賞 @miura_hideyuki

③自然の猛威が生み出す容赦のない光景を前に、いくつものデジャブが私を襲う。新聞記者になって18年。同じような光景を何度、目の当たりにしてきたか pic.twitter.com/emMFN2ERed

2018-09-09 22:35:25
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三浦英之 「太陽の子」に新潮ドキュメント賞 @miura_hideyuki

④この18年、私が発生直後に現場に飛び込んだ震災だけを数えても、宮城北部連続地震、中越地震、中越沖地震、岩手宮城内陸地震、そして東日本大震災、北海道地震。近年の災害史にはこれに熊本地震や阪神淡路大震災なども加わる。私は何が言いたいのか―― pic.twitter.com/4d4PELLbcG

2018-09-09 22:39:48
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三浦英之 「太陽の子」に新潮ドキュメント賞 @miura_hideyuki

⑤災害現場の取材をする度にいつも感じることがある。真理は可視的だ。我々は災害列島に住んでいる。災害は必ずやってくる。大地震は絶対に避けられない。自然は強大であり、その前では我々は木の葉のように無力なのだ pic.twitter.com/p5SugRoQNL

2018-09-09 22:45:11
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三浦英之 「太陽の子」に新潮ドキュメント賞 @miura_hideyuki

⑥その災害列島で、いざという時に制御ができなくなる原子力発電所を稼働させることがいかに無謀であることか。冷静になってよく考えてみてほしい。我々は激しく揺れ動く小舟の上で、子どもの頭上のリンゴを射ろうとしている pic.twitter.com/KXTf5Iy54N

2018-09-09 22:49:06
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三浦英之 「太陽の子」に新潮ドキュメント賞 @miura_hideyuki

⑦取材はまだ始まったばかりだ。多くの犠牲について悼みながら、一つでもこの島国で生きて行くための教訓のようなものを残せたらと思う。最後に土砂で押しつぶされた家のすぐ側で、ハート形の模様がついた猫を見つけた。一日も早く飼い主の元に戻れることを祈る(終) pic.twitter.com/uUNsxHlwXE

2018-09-09 22:50:29
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三浦英之 「太陽の子」に新潮ドキュメント賞 @miura_hideyuki

①北海道厚真町の現場で取材を続けている。被災の最前線で対応にあたっている厚真町役場の中心席には一輪の花が。実はこの町役場も、今回の震災で地域行政の中心人物を喪っているのだ。町職員は被災町民を動揺させまいと、悲しみをこらえ、不眠不休で業務に当たっている asahi.com/articles/ASL9B…

2018-09-11 09:05:33
三浦英之 「太陽の子」に新潮ドキュメント賞 @miura_hideyuki

②理事兼まちづくり推進課長中川信行さん(62)。町の総合戦略を担うトップとして、60歳で定年を迎えるはずだったが、町が頼み込んで63歳まで延長してもらい、第一線で職員たちを引っ張っていた矢先の被災だった asahi.com/articles/photo…

2018-09-11 09:06:56
三浦英之 「太陽の子」に新潮ドキュメント賞 @miura_hideyuki

③長年、町役場近くの市街地で暮らしていたが、昨年、自らも農村での生活を実践しようと田んぼが広がる吉野地区に移り住んだばかりだった。「役場の職員が初めて市街地から農村に移り住んでくれたって住民からとても感謝されたんです」と宮坂町長は町長室で涙を流した pic.twitter.com/YX7d842trt

2018-09-11 09:11:40
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④災害発生時、信行さんはメディアなどの対応をする広報の責任者を任されていた。今回の地震後、その役割は代わりの職員たちが不休で担っている。 pic.twitter.com/EBmzEah4Or

2018-09-11 09:15:11
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⑤北海道の被災地は今、少しずつ復興に向かって歩み出そうとしている。みんな必死で踏ん張っている。ボランティアの受付も始まった。厚真町災害ボランティアセンター 090-7647-6583(※前日正午までの受付が必要)。可能であれば、無理のない範囲で、ぜひ(終) pic.twitter.com/NDCwKwDg1K

2018-09-11 09:16:22
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①北海道地震の現場で取材を続けている。現状は厳しい。山が崩れて多数の犠牲者を出した厚真町以外でも甚大な被害が散見される pic.twitter.com/LTj9Y4Dt0v

2018-09-14 20:54:23
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②厚真町の南隣り・むかわ町では建物被害が深刻だ。中心商店街を歩くと道の両側の建物が至るところで倒壊している pic.twitter.com/lvKzKfLQDb

2018-09-14 20:55:50
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三浦英之 「太陽の子」に新潮ドキュメント賞 @miura_hideyuki

③町の災害対策本部は不眠不休で対応にあたっている。電気が回復した今も、余震による家屋の倒壊が怖くて、多くの町民が避難所暮らしを続けているのが実情だ pic.twitter.com/z3e6zsrMqg

2018-09-14 20:56:59
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三浦英之 「太陽の子」に新潮ドキュメント賞 @miura_hideyuki

④そんな真っ暗闇の町の中央商店街を昨夜一人で歩いていると、1軒だけ光が漏れている商店を見つけた。店内をのぞいて店主に話を聞いてみると、なんとこの店はノーベル化学賞を受賞した鈴木章・北大名誉教授の生家なのだという pic.twitter.com/HtQviRvhtH

2018-09-14 21:00:04
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⑤店の名は「スズキ」。店主鈴木譲さんは名誉教授の実弟で、約60年前にこの店を始めた。明治神宮の大祭に30年以上地元の名産「鵡川シシャモ」を奉納し続けている名店で、道内外から注文が来る。「伝統を途絶えさせるわけにはいかない」と踏ん張っているのだという pic.twitter.com/DmsN1WNC4X

2018-09-14 21:01:54
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(追加①)厚真町に比べて、むかわ町や安平町の報道が少ないのは事実だと思う。両町の建物被害の状況を以下に添付します。義援金などの支援の参考にして頂ければと pic.twitter.com/v8cZnjOuLE

2018-09-14 21:10:50
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