白エルフの夜這者のはなし

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デロいち @dero_ichi

白エルフの夜這者ナイトクロウラー 装備は弓とミスリル刀 pic.twitter.com/NvlVZRI9ia

2018-09-29 23:31:49
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デロいち @dero_ichi

エルフの強姦魔 夜這者ナイトクロウラー アンノール 年増エルフの締まりのない女穴に満足できず、女体の神秘を求めて旅に出る きつい女戦士が好みだけど、ゲテモノも食う pic.twitter.com/gQZcYt0Exk

2018-01-14 20:50:35
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樵女をナイトクロール

帽子男 @alkali_acid

エルフ仔メイジと出会う前のアンノール君。エルフ女は顔のよさが武器になりにくいので喰いっぱぐれると人里へこっそり出かける。フードで頭を隠して。妖精族の顔立ちだけでメロメロっと来る女も多いが、気味悪がって悲鳴を上げる女もいる。

2018-09-29 23:44:41
帽子男 @alkali_acid

なので獲物選びは慎重に。今日は樵(きこり)の暮らす開拓村。エルフにとっては天敵みたいな連中なので警戒も強いが適当にごまかしていりまじる。今日は宴の席のようす。大木の切り出しが終わり、丸太を筏に組んで下流の街へ送った。

2018-09-29 23:46:26
帽子男 @alkali_acid

くつろいだ雰囲気で、厳しい暮らしの人間達もよそものに寛大になっている。蜜酒がめぐり、普段扱う丸太ほどもある腕をした男等が高笑いを放つ。やはり逞しい女達も肩を組んで歌う。足元をじゃりが走り回る。わずかな年寄りも炉のそばを離れて輪に加わっている。

2018-09-29 23:49:30
帽子男 @alkali_acid

「むーん!」 広場の真ん中にしつらえた木挽き台の上で筋肉を盛り上がらせた片肌脱ぎの男がうめき、ひっくりかえる。腕相撲の試合だ。勝ったのは女。しかしでかい。ほかの男と変わらぬ図体。まだ若いが貫禄がある。 「酒だ!奢りだろ!」 「酒だ!酒だ!」 わいわいがやがや。

2018-09-29 23:51:18
帽子男 @alkali_acid

アンノールの眼がきらりと光る。 「たいした女だ。デイラのやつは」 「あのひょろひょろと契ったのが信じられねえな」 「腕っぷしじゃ男を選ばねえさ。どのみち誰も勝てねえ」 「違いねえ」 隣の酔漢達の会話に耳を傾ける。

2018-09-29 23:53:17
帽子男 @alkali_acid

「デイラ。いい勝ちっぷりだ!すかっとしたね!」 「力を持て余してるんだろ」 「そうそう。旦那さんが川下から戻ってくるまであとひと月はかかるからねえ」 「は!およし!」

2018-09-29 23:54:42
帽子男 @alkali_acid

飲み干した木の杯を木挽き台にたたきつけるとずんと重い木の細工が跳ね上がるよう。 大柄な女樵は腕組みをした。 「うちのがいてもいなくても、あたしに変わりはないね!」 「強がってまあ」 「赤くなってるよあんた」 「しつこいね!おかわり!」 「ほら注いだ注いだ。デイラがお怒りだ!」

2018-09-29 23:57:06
帽子男 @alkali_acid

さざめく女達、笑う男達。 妖精の悪党は頭巾をまぶかにかぶったままそれとなく宴の場を巡り歩く。銅貨をはじいて酒場から滓酒を革袋に一つ買い、口の軽そうな呑み助を見つけて差し出す。 「どういう風の吹き回しだい」 「よそものの俺と飲んでくれる話相手が欲しくてさ」 「へ、よろこんで」

2018-09-30 00:00:11
帽子男 @alkali_acid

まずい酒を回し飲みしたアンノールはさりげなく尋ねる。 「この村じゃ、女も樵をやるのか」 「デイラか?あいつは別格さ。巨人の血でも入ってるってうわさだが。さあどうかなあいつのおやじもおふくろもでかかった。倒れた木に挟まったり、狼に追われてくたばったが…」 「ふうん」

2018-09-30 00:01:53
帽子男 @alkali_acid

「だが頭を叩き潰されて死んだ狼もいたんだぜ」 「たいしたもんだな」 「デイラは狼を巣まで追っていって、全部ぺしゃんこにして、仇を討った。今じゃあいつの小屋の敷物さ。こわいもの知らずで、村から離れたところに住んでる。森の中にね。妖精に食い殺されると脅しても知らん顔だ」

2018-09-30 00:03:32
帽子男 @alkali_acid

「なんでまた」 「樵仕事に便利だからとさ。まったくね。あいつのへそまがりに付き合えるのはヲカシンだけさ」 「旦那かい」 「そうよ。ひょろっとしてるが筏を操らせりゃ右に出るもんはねえ。無口だがいい男だぜ。デイラは飲んべだがあいつは酒も博打もやらねえ。まあつり合いだな」

2018-09-30 00:05:16
帽子男 @alkali_acid

「しかしいい女だな。あんたもデイラに惚れた口じゃないのかい?」 「とんでもねえ。皆腰が引けてるさ。ヲカシンだけはしれっと櫛だのなんだの贈って女扱いしてたが、まあおさまるところにおさまったというやつさ」 「ヲカシンはいつ戻る」 「さあな。川下の木場での取引次第だろ」

2018-09-30 00:07:42
帽子男 @alkali_acid

「もめるときにはヲカシンみたいなのにいて欲しがるもんだ。ひょろっとしてるがあいつは喧嘩も仲裁もうまい…へへ、喋りすぎたかな」 「いいじゃないか。さびしい流れものに人情を恵んでくれよ」 「はは。面白ぇやつだ」 「もっと飲みな」

2018-09-30 00:09:30
帽子男 @alkali_acid

やがて眠りこけた呑み助を放って妖精の悪党は樵の女のあとをつける。 大柄な人妻は途中で何度か振り返った。なるほど狼を殺せるだけのことはあるが、さすがに狩と野伏せりに長けた種族の隠身に気付けるほどではない。

2018-09-30 00:12:25
帽子男 @alkali_acid

夫婦の暮らす丸太小屋に引き上げると、やがて炉の火が赤々と燃える。 あたりはとっぷりと暮れている。 煙突からゆらめきが一筋、星空にのぼっていく。アンノールの双眸がまた光る。やもりのごとく壁を這いあがり、屋根を進むと、煉瓦積みの筒にたどりつき…

2018-09-30 00:14:57
帽子男 @alkali_acid

ふところから、干した花の束を一房とって、口づけすると、燻る穴に落とす。 しばらくして雷のような家主のいびきが聞こえ始める。 普通の夜這いならここで興ざめするところだが、尖り耳の若者はにやり。

2018-09-30 00:16:08
帽子男 @alkali_acid

また滑るがごとく音もなく玄関まで降りると、かんぬきのかかった戸口にはりつき、今度は髪の毛から、薄い錘のついた糸を一筋取り出して、恐るべき技巧で扉の隙間に通し、くるりと横に渡した棒に巻き付け、引っ張り上げる。かんぬきが外れる。

2018-09-30 00:18:49
帽子男 @alkali_acid

普段はきしむ扉をそっと開けると、するすると中へ入る。しなやかななめし革沓を履いた足が、狼の毛皮を踏んでゆく。途中に木組みの揺り籠が一つ。気の早い夫が作ったものらしい。人間にしてはよくできているが、妖精からするとごみも同然だ。

2018-09-30 00:20:45
帽子男 @alkali_acid

「んぅ…ヲカシン…あんた…かい…」 眠たげにつぶやくデイラに、アンノールはちょっと眉を上げて、枯れた花をもう一束、暖炉に放り込む。 「…さみしかった…んだよ…もう…んぅ…」 またいびき。獲物の前で服を脱ぐ妖精の悪党。しなやかな裸身を見るものとてない小屋の薄闇にさらし、寝台へ。

2018-09-30 00:24:00
帽子男 @alkali_acid

大柄な肢体のはちきれんばかりの乳房や、六つに割れた腹をおおう、麻の服を真銀の短剣で裂くと、肌に赤い舌を這わせる。 「塩辛い」 妖精の言葉でぽつり。それから丸太のような両脚を開かせ、抱え込んで、秘裂に秘具をあてがう。

2018-09-30 00:26:21
帽子男 @alkali_acid

意外や豪放磊落な女樵は、濃い茂みを刈り込み、見目よく整えていた。最近夫として結ばれた幼馴染に好かれたい気持ちからなのだろう。 アンノールは小首をかしげてから、にやっとしてそのまま抽送を始める。ものなれた腰使いで、すぐにまどろむデイラから快感を呼び覚ます。

2018-09-30 00:28:31
帽子男 @alkali_acid

「んぅう!!」 獣のごとく吠え、しがみついてくる怪力の人妻を、細身の妖精は脂汗をかきながらも、いなしつつ欲望を満たしてゆく。夜が白む前に四度ほど、子種を放ち、すっかり満足して引き上げる。

2018-09-30 00:31:40