Erotic Love ~ side T ~ 透・中学三年

【R18】 小夜子が女子校へ進学し、透は中三に進級した。学び舎が変わっても、二人の肉体は近付いてゆく。そして、二人に引き寄せられるように・・・ 女主人公、小夜子 視点の side S はこちら→ https://togetter.com/li/1276183
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ツイートまとめ Erotic Love ~ side T ~ 透・中学二年/後半 【R18】 小夜子との愛情を深めた夏休みも終わって二学期。二人きりの時間は減っても関係は深まってゆく。 女主人公、小夜子 視点の side S はこちら→ https://togetter.com/li/1177927 2047 pv 12

 

T-43. 時計塔
夢乃 @iamdreamers
「明日、社長の家の時計塔の点検に行くんだが、透も見学に来るか?」 春休み初日の日曜日、夕食の後に父さんが言った。 「突然なんで?」 今まで、そんなこと聞かれたこと無かったのに。 「最近、時計への興味が大きくなっている様子だから。大時計の中を見るのも勉強になるぞ、と思ってね」 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
そう言うことか。 「僕なんかが行ってもいいの?」 「家主さんの許可があればね。透なら社長も首を横に振ったりはしないよ。小夜子ちゃんとも上手く行ってるんだろう?」 ニヤニヤとニコニコの間くらいの顔で僕を見る父さん。まったく、こう言う時に揶揄わないで欲しいな。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
それを無視して、少し考える。 「うん、行く」 答えはすぐに出た。ああいう時計の中を覗く機会なんてあまりないだろうし、しかも小夜子の家の時計だし。それに、父さんの仕事振りを見るのも悪くない。 「よし。決まり。俺は一度会社に行ってからだから、透は自転車で行っててくれ」 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
「解った。時間は?」 「十時半から始める予定だから、十時過ぎってところだな」 「十時過ぎね。解った」 小夜子に連絡しておこう。今日はデートだった(もちろん、セックスもした)けど、明日会う約束はしていないから。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
明日は、間近に迫っている小夜子の誕生日のプレゼントを選びに行こうと思っていたけど、それは明後日に回そう。 「あ、なら、あたしも見たい〜」 「うんうん、あたしも行っていい?」 織絵と姫子が騒ぎ出した。 「お前たち、行っても退屈してるだけだろ」 僕は言った。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
本音はもちろん、妹たちが付いてきたら小夜子と二人の時間を作れないだろうから、だけど。 「そんなことないよ〜」 「お父さんのお仕事、見たい〜」 二人が駄々を捏ねる。 「透の言い分じゃないけどな、二人には退屈だと思うよ。機械の仕組みにあまり興味ないだろう?」 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
父さんが助け舟を出してくれる。いや、助け舟ってつもりじゃないと思うけど。あれだけ大きい時計塔の点検、時間もそれなりにかかるだろうし、その間、二人が大人しくしていられるとは思えない。 「お昼休憩を入れて、四時間半の予定だからね、興味がないとしんどいぞ」 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
四時間半か。昼食に三十分取るとして、四時間。やっぱり結構かかるんだな。それを聞いた妹たちは顔を見合わせた。 「四時間半・・・」 「ちょっときついかな?」 無言で相談すること数秒、二人は諦めたようだ。 「無理っぽい気がする」 「お父さんのお仕事は別の時見る」 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
「そうしなさい。二人とも、琉太さんが腕時計を作っているところも、十分もしないで飽きちゃうんだから」 人数分のお茶を淹れて椅子に座った母さんが笑った。 「でも、お兄ちゃんだけなんてずるいなぁ」 何がずるいだよ。自分たちが飽きっぽいだけだろ。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
とは言え、二人とも好きなことならいくらでも続けるから、“飽きっぽい”のとは違うかもしれない。 「こらこら、拗ねないの。二人は私がどこかに連れて行ってあげるから」 「ほんと?」 「明日は女三人で、楽しみましょう。どこに行きたい? ショッピング? 遊園地?」 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
「えーと、どこがいいかなぁ」 「明日までに考えとくっ」 「できれば、今日のうちがいいかな。行き先次第でお弁当を作るから」 「わかったっ」 「どこにしよっか」 二人はお茶をほとんど一息に飲み干すと、騒ぎながら自分たちの部屋に戻って行った。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
「琉太さんはいつもだけれど、明日は透にもお弁当を用意するわね」 「え、いいよ、別に」 「だ〜め。お昼を挟むんでしょう? あちらにご迷惑はかけられないもの」 そう言われると、そうかもしれない。僕は素直に、母さんの好意を受けることにした。 #twnovels

夢乃 @iamdreamers
翌日、父さんは三人の人と一緒に小夜子の家にやって来た。僕? 僕は自転車で先に来ていたよ、もちろん。二台のライトバン─横に会社のロゴが入っている─で来た四人は、澤名さんが鍵を開け、明かりを点けた塔の中に入って行った。最初に、中の清掃をするらしい。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
一年間に溜まった埃を落とすそうだ。と言っても、締め切ってあったせいか、それほど汚れてはいないように見える。 「午前は掃除で終わるから、午後からでもいいぞ」と父さんは言ったけれど、僕は邪魔にならないように入口近くで時計塔の中と、働くみんなの様子を眺めた。 #twnovels
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「意外と何にもないのね」 僕の隣で、一緒に見学している小夜子が言った。僕と同じく、ヘルメットを被ってマスクを着けている。父さんが用意してくれていたものだ。 「小夜子は、ここに入ったことはないの?」 「うん。いつもは鍵を掛けてあるし、開けるのも年一回だから」 #twnovels
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「ふうん。一年間、よく止まらないね。壊れたりすることない?」 「私が物心ついてからは、ないかなぁ。その前は判らないけれど」 「へぇ」 四人は上の方で掃除機を使っている。埃をあまり落とさないように、かな。真上に誰もいないのを確認して、少し中に入る。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
塔の中央、僕の身長の倍くらいの所に、止められた振り子が下がっている。その周りには、ぶら下げられた六つの布袋。五つは僕の視線の高さにまで下がっていて、残る一つは少し上の方。 「ね、あの真ん中の丸いのが振り子?」 小夜子も僕の隣に来ていた。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
「うん、そうだね」 「周りの袋は何?」 「あれは錘。六個もあるのって珍しいんじゃないかと思うけど」 こういう時計塔に入ったのって初めてだから、珍しいのかどうか、判らない。そもそも、最近の大時計はほとんど電気式だと思うけど。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
「時計に錘? 何の?」 「ゼンマイの代わり、って言えば解るかな」 「ゼンマイの代わり?? 解らない」 「えーと、何て説明すればいいかな、んーと。例えば僕の時計だけど」 僕はパンツのポケットからいつも持ち歩いている懐中時計を取り出し、蓋を開いた。 #twnovels
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「こういう時計だと、ゼンマイを巻いて、その戻る力で針を動かしているのね。ここまではいい?」 「うん」 「それに対してこの時計は」 僕は上を見上げた。ほとんどがらんどうの空間から振り子と錘を吊るしたワイヤーが下がっている。 #twnovels
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「錘を上に持ち上げておいて、それが重力で落ちる力を利用して針を動かしてるわけ。もちろん、一気に落ちたら意味ないから、ストッパーで止めておいて、振り子を揺らして定期的にストッパーが外れて少しずつ降りて来るようにしているんだよ」 「ふーん」 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
視線を感じて横を向くと、小夜子がまじまじと僕を見つめている。もう見慣れた顔なのに、なんだかドギマギする。 「何?」 「透、私なんかよりずっと時計に詳しいのね。私、そんなこと全然知らなかった。時計屋の娘なのに」 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
「僕だって、家で父さんが時計を弄ってるの見て、たまたま興味を持ったからだよ。そうじゃなきゃ、これを見ても何がなんだか解らないだろうし」 「ふうん。お父様に教えてもらったりするの」 「ううん、頼めば教えてくれるだろうけど、ほとんど見てるだけ。あと、分解してみたりとか」 #twnovels
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