「医師の働き方改革」は即ち医師の労働時間削減です。

厚生労働省の「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」が始まりました。  「上手なかかり方」自体は患者さん、医療機関双方にとって重要なことです。  懇談会では医師の負担を減らすことを狙いの一つとしているようですが、現状ではそれが実現するだけでは医師の労働時間の削減はそれほど期待できません。
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田舎の元外科医 @inakashoge

良くまとまった記事。 一点補足すると、勤務医を疲弊させ、医療安全を脅かしているのは、日勤ー当直ー日勤の超長時間連続勤務。 そして、多くの勤務医は寝当直でない夜勤中の全時間が時間外勤務に相当することを知らない。 buzzfeed.com/jp/naokoiwanag…

2018-10-07 23:21:23
リンク BuzzFeed まずは信頼できる医療情報を集めたサイトを これからも安心して医療にかかり続けるために 厚生労働省の「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」委員になりました。読者のみなさんと意見交換しながら、会議に参加します。 3 users 321
田舎の元外科医 @inakashoge

「上手な医療のかかり方」は非常に重要なことですが、これが医師の働き方改革に直結するわけではありません。例えば、夜間の救急患者数が多少減少しても、勤務医の労働密度が減るだけで、勤務時間は殆ど削減されないからです。根本的な解決策は急性期病院の集約化による勤務医の交代制導入です。 twitter.com/BFJMedical/sta…

2018-10-07 13:29:18
BuzzFeed Japan Medical @BFJMedical

【New】「急病の時、病院にかかるべきかわからない」。そんな不安の中でみんなが大病院や夜間・休日の救急窓口にかかると病院はパンクします。厚労省の「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」が始動しました。ぜひご意見をお寄せください。(岩永直子 @nonbeepandabuzzfeed.com/jp/naokoiwanag…

2018-10-05 18:05:04
田舎の元外科医 @inakashoge

但し実際に病院が集約化されれば、受診の際に距離的なアクセス制限が増加します。その時患者さんにとって、夜間受診すべきか、救急車を呼ぶべきかのハードルが上がりますから、患者さん向けの「適正受診ガイド」は必要だと思います。togetter.com/li/1243377

2018-10-07 13:36:12
まとめ やっぱり、医療の存続のために急性期病院の集約化が必要 最近TLに流れてくる、勤務医の悲痛なつぶやきが目立っている。 医療の高度化は、患者一人当たりに必要な医師数、医療資源をどんどん増加させているが、今後医師に占める高齢化医師と女性医師の比率は増えていく。 誰もが勤務医を持続するためには、病院当たりの医師数の増加による交代制勤務の導入が必要。 11323 pv 129 3 users 272
田舎の元外科医 @inakashoge

勤務医に交代制勤務を導入すれば、夜勤明けの医師は平日でも日中不在になります。そのためには複数主治医制も必須。懇談会では、病状説明の時間帯の話等を拡大して、現状が異常で、一人の主治医に24時間対応を求めることに無理があることを一般に周知して頂くことを希望します。

2018-10-07 16:40:41
田舎の元外科医 @inakashoge

先日来話題になっていた女性医師の働き方の問題は、男性医師を含めた医師の異常な長時間労働の問題でもあります。「上手な医療のかかり方」としては直接的ではないですが、医療を持続していくために、一般の方に協力して頂くことが必要です。 #上手な医療のかかり方

2018-10-07 16:51:27

まとめ 医師の長時間労働改善のために必要なことは、急性期病院の集約化。その問題点と、実現の困難さ。 東京医大の不正入試の発覚から、勤務医の労働環境の劣悪さに関心が高くなっています。 医療クラスタの見解としては、医療へのアクセスを制限することで、医療の質の低下や医療費の高騰を抑えるということに収斂されそうです。 勤務医の長時間労働の改善のためには病院当たりの医師数を増加し、シフト制を導入することですが、これには、急性期病院の集約化と、複数主治医制、他職種へのタスクシフティングが必要です。 また、医師だけ集約しても病院の生産性が向上しないため、他の資格職や事務系職員、そして患者さんの集約化も必要です。 過去の経験からも病院の集約化は非常に困難が予想されますが、計画的な集約化を行った地域に医師は集まり、そうでない地域の医師は減少していくと考えています。 26989 pv 320 5 users 10

田舎の元外科医 @inakashoge

「医師の働き方改革」は即ち医師の労働時間削減です。全医師の総労働時間を短縮する中で、如何にして医療サービス提供を持続していくのかという問題です。その方策が病院の集約化、主治医制の緩和であり、多職種によるチーム医療です。現状の医療の継続は既にあり得ません。

2018-10-07 17:12:43
田舎の元外科医 @inakashoge

医師の長時間労働が、医療安全に有害であることは明らか。 医師の基本的な行動原理として目前の患者さんを放置できない。構造的に長時間労働を誘発する職場環境であるからこそ、医療安全、医療従事者の安全のために勤務時間を制限し、強制的に休ませる必要がある。 togetter.com/li/1087418

2018-10-08 17:41:14
まとめ 勤務医の長時間労働を改善しないということは、医療安全のリスク因子を放置するということ。 宿直明けの通常勤務に象徴される、勤務医の長時間労働は医療安全にとって有害であることは明らかです。 現在政府が打ち出している、長時間労働規制に対し、医療界の経営陣は医師を働き方改革の対象外にしようと考えているようですが、大きな問題の先送りにすぎません。 河合真先生のTwを中心にまとめました。 纏め主は以前より、医療提供体制を維持していくためには急性期病院の集約化が欠かせないと考えています。勤務医の労働時間縮減のためには、集約化による一病院当たりの医師数を増加することが必要です。 32981 pv 1183 17 users 164
田舎の元外科医 @inakashoge

勤務医の当直は長年に亘って「宿日直」扱いで、労働時間にカウントされず労働時間が偽装されてきた。昨今の労基署の指導の通り、宿直中の実働時間には時間外手当が発生し、通常診療の頻度が多ければ全時間が(時間外)勤務となる。裁判例ではその頻度は全時間の約3割以上。 togetter.com/li/1006664

2018-10-08 18:04:58
まとめ あなたの病院の当直は「宿直」?、それとも「夜間勤務相当」? 医療安全の向上と、医師の心身の健康の確保のため、長時間労働の改善は必須です。 先週来、千葉県立病院などでの宿直許可を巡って話題になっていたので、宿直や時間外勤務手当などについてまとめました。 日勤から当直、明けの翌日日勤へと続く、勤務医の32-36時間連続労働という馬鹿げた就労環境が継続されてきた原因のひとつは、「宿直」制度を利用した、労働時間偽装がまかり通っていることがあります。多くの病院で宿直の時間は勤務時間にカウントされていません。 過去のまとめ、 勤務医がバーンアウトしない為に必要なこと。http://togetter.com/li/663529 診療報酬改正で急性期病院の集約化は進むのか? http://togetter.com/li/655534 急性期病院の集約化は医療の存続、医療レベルの.. 20214 pv 169 5 users 70