アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、F-エフ-22話脚本:支える者達

アニメカイジに感動し、かつ高屋敷英夫さんは子供~大人になるまで、よく見る名前なので気になった…と思ったがこの方の歴史は膨大すぎた。 今回は、F-エフ-22話脚本。 前回はF-エフ-21話脚本。 https://togetter.com/li/1274141 続きを読む
0
まきもgpfb @makimogpfb

カイジが好きで始めた、カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの歴史を追うシリーズの続きやります。今回は、F-エフ-22話脚本。 前回は、同作21話脚本。 ブログ:makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2018/10/… 上記ブログのtogetter版: togetter.com/li/1274141 他: togetter.com/id/makimogpfb

2018-10-14 14:01:46
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話1 アニメ・F-エフ-は、六田登氏の漫画のアニメ化作品。破天荒だが天才的な運転技術を持つ青年・赤木軍馬が、レーサーとなり成長していく姿を描く。 監督は真下耕一氏で、高屋敷氏はシリーズ構成・全話脚本を務める。今回はコンテが澤井幸次氏、演出が遠藤徹哉氏。

2018-10-14 14:04:22
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話2 詳細は、ブログに書きました: F-エフ-22話脚本:支える者達 - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2018/10/… #はてなブログ F-エフ-のブログ記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…

2018-10-14 14:06:36
リンク カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 F-エフ-22話脚本:支える者達 - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 アニメ・F-エフ-は、六田登氏の漫画をアニメ化した作品。破天荒だが天才的なドライビングテクニックを持つ青年・赤木軍馬が、様々なドラマを経てレーサーとなり、数々の勝負を繰り広げていく姿を描く。監督は真下耕一氏で、高屋敷氏はシリーズ構成・全話脚本を務める。今回は、コンテが澤井幸次氏、演出が遠藤徹哉氏、脚本が高屋敷英夫氏。 ─── 今回の話: FJ1600レース(参戦3度目)決勝。親友・タモツが聖(軍馬のライバル)のメカニックになってしまったことで、メンタルトラブルを起こした軍馬は出遅れ、ドンケツになる。そこで
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話3 今回の話: FJ1600レース(参戦3度目)決勝。親友・タモツが聖(軍馬のライバル)のメカニックになってしまったことで揺れる軍馬は出遅れ、ドンケツになる。 そこで岸田(軍馬を慕うインテリ青年)は、タモツを模した人形を作り、タモツがいるように見せかける。効果は抜群だが…

2018-10-14 14:07:37
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話4 ビリになってしまった軍馬に腹を立てる根本(代打のオネエ系メカニック)の手を、森岡(軍馬の雇用主で後援者)が握り、彼が腕のいいメカニックであると評価。原作通りであるが、強調されている。手と手の触れ合いを、高屋敷氏はよく出す。ワンダービートS・グラゼニ脚本と比較。 pic.twitter.com/vml7MvVinJ

2018-10-14 14:12:45
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話5 森岡は根本の腕を保証し、マシンではなく、(親友・タモツに去られた)軍馬のメンタルに問題があると解説。 コース上の軍馬はというと、疑念や不安で頭が一杯になり、思うように走れず。カイジ2期脚本の、パチンコ台「沼」に恐怖するカイジと被ってくる。 pic.twitter.com/iZMKWfID5g

2018-10-14 14:14:25
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話6 軍馬は、根本がマシンを支配しているのではないかと、不安に駆られる(アニオリ)。 イメージ映像で、根本が回転するのだが、不思議なことに、空手バカ一代演出/コンテや、ベルサイユのばらコンテと重なる。 ともあれ、高屋敷氏が演出時代によく使っていた表現ではある。 pic.twitter.com/VW8HfuxTPh

2018-10-14 14:15:49
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話7 そこで岸田(軍馬を慕うインテリ青年)は、タモツを模した人形を作成し、タモツがいるように見せかける。 岸田の思惑通り、軍馬はそれをタモツだと錯覚。ほぼ原作通りだが、元祖天才バカボン演出/コンテにて、本官さんが山口百恵パネルを崇拝する場面が思い出される。 pic.twitter.com/EUuULFhsIf

2018-10-14 14:19:34
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話8 タモツが来ていると勘違いしたままの軍馬は、ぐんぐん順位を上げ、仲間達は大喜び。これまた高屋敷氏の不思議な特徴だが、演出・脚本作ともに、喜び方が可愛い。太陽の使者鉄人28号脚本、家なき子演出、DAYS脚本と比較。 pic.twitter.com/FsnVqGFeCL

2018-10-14 14:20:53
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話9 そこへ雨が降ってくる。吹っ切れた軍馬は、雨を味方にした攻めで、上位を走る砂井(軍馬と確執のあるレーサー)を抜き、根本の腕を認める。 それを見る根本も大喜びし、軍馬を応援する(アニオリ)。 ちなみにワンナウツ脚本でも、雨を味方にするのを大きく強調する回がある。 pic.twitter.com/YTn77bbVzx

2018-10-14 14:22:15
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話10 雨は上がるが、濡れたタモツ人形は崩壊、カラクリが軍馬にバレる。幼稚な手にひっかかり、自分のプライドが傷ついたとして、軍馬は怒りの走りを見せる。ここで虹が出る(アニオリ)のだが、高屋敷氏は虹をよく出す。 エースをねらえ!演出、ベルサイユのばらコンテと比較。 pic.twitter.com/ziwxpxjPSm

2018-10-14 14:23:27
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話11 リタイアした砂井を尻目に、遂に軍馬はトップに肉薄。その時、雲の合間から光が射し込む。この表現も、高屋敷氏の担当作によく出る。二舎六房の七人脚本、家なき子演出と比較。 pic.twitter.com/hY9k3logR1

2018-10-14 14:24:46
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話12 トップも抜き、チェッカーを受けようかという時、僅かに向きをピット方向に変えた為、軍馬は2位フィニッシュ。 彼はそのままピットすれすれをコーナリングし、仲間達に雨水をぶっかける。原作通りであるが、高屋敷氏は水ぶっかけに縁がある。らんま・カイジ2期脚本と比較。 pic.twitter.com/QFT1excbcC

2018-10-14 14:27:07
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話13 マシンを降りた軍馬は、早くギャラを寄越せと根本に迫られるが、値引き交渉を開始。根本と醜いドタバタを繰り広げ、ギャラリーに笑われる。 「未練がましい男は嫌いよ」「嫌いで結構」など、二人の会話が原作より幼く、かつ軽妙で、高屋敷氏の筆が乗っている。

2018-10-14 14:29:38
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話14 アパートに帰った皆は、とりあえず準優勝の軍馬を祝うが、余計な事をしなければトップを取れたのに…と彼を責める。 軍馬は軍馬で、人の心を弄ぶからだ、と反論。ここも高屋敷氏らしさが出ており、軍馬が幼い。めぞん一刻脚本と比較。 pic.twitter.com/AEk0mLvgWd

2018-10-14 14:31:06
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話15 岸田から、タモツがいかに軍馬の精神的支柱だったか分かった、と言われた軍馬は、岸田をどつく。 更に、「そんなに腹が立つか?ズバリ言われて」と森岡に言われた彼はハッとするも、タモツがいなくても平気だ、と強がりを言う。ここも子供っぽい。 pic.twitter.com/6OHp9ZZEYp

2018-10-14 14:32:06
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話16 一方、タモツは聖(軍馬のライバル)から、チーフメカニックに任命される。それを快く思わないチームの皆を制し、現チーフはタモツを認め、彼と握手(アニオリ)。高屋敷氏のポリシーである手と手の触れ合いが、ここでも出ている。MASTERキートン・ルパン三世2nd脚本と比較。 pic.twitter.com/HTAU7q0sQ5

2018-10-14 14:34:00
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話17 軍馬の方は、木に登って月を眺める。月も、重要な「役」として、よく出てくる。空手バカ一代演出/コンテ、はじめの一歩3期脚本と比較。 離れていても同じ月の下にいる…という点で、はじめの一歩3期脚本と、かなりシンクロ。 pic.twitter.com/mcGfrxaQP3

2018-10-14 14:35:20
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話18 そんな軍馬を、仲間達が見守る。純子(ヒロインの一人)は、彼がいつもの調子に戻った…と安心する。仲間愛の強調も、よく出る。ど根性ガエル演出、はだしのゲン2・めぞん一刻脚本と比較。 pic.twitter.com/xlOChvVkXL

2018-10-14 14:36:12
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話19 軍馬は、「勝って勝って勝ちまくってやるぜ」と、いつかF3に上がることを誓うのだった(アニオリ)。 カイジ2期脚本における、カイジのモノローグと比較↓ 「勝って…勝って勝って獲得する…!必ず自由を…!」 連呼でリズムを取る、高屋敷氏の言い回しの癖が出ている。 pic.twitter.com/6I2uzGWhDI

2018-10-14 14:39:15
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話まとめ1 タモツに去られた事で、孤独に苛まれて不安の塊になっていた軍馬を、仲間達が救う。高屋敷氏は、「孤独・孤独救済」を多くの作品で描く。 原作では森岡が、「走っているのは、お前だけか?」と軍馬を諭すが、アニメでは、映像でわかるようになっている。

2018-10-14 14:41:48
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話まとめ2 結果的に怒らせてしまうが、岸田のアイディアによって軍馬が奮起したのは事実で、カラクリがバレてからも、彼は怒りをエネルギーに変えて驚異的な走りを見せた。 ただし、その怒りのせいで準優勝となるが。 これも、友情や仲間愛を強調したい高屋敷氏の意図が見える。

2018-10-14 14:42:44
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話まとめ3 また、雨を味方にした走り、虹の出現、射し込む光など、「天」の活躍も強調・追加されている。何度か書いているが、高屋敷氏は「天」をはじめ、「自然」「物」など、「物言わぬもの」に役割を与えて活躍させる。「脚本」でも、そのポリシーが表れるのが、毎度面白い。

2018-10-14 14:43:48
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-22話まとめ4 あと、今回含め、「手と手によるコミュニケーション」が、数々の作品で描写される。 ワンダービートS脚本では、「手は第二の脳と言われている」という台詞があるほどであり、高屋敷氏がいかにこれを重視しているかがわかる。

2018-10-14 14:44:55