#Fukushima 有病率と罹患率の違いを理解して「◯◯病が増えている!何倍!」には踊らされないでくださいねという解説
まずは南相馬(福島県)で震災後に複数の病気が増加しているという言説のまとめをご覧ください。
関連(後続)まとめです。
有病率と罹患率の違いを理解して、「◯◯病が増えている!何倍!」には踊らされないでくださいねという解説ツイート
会計システムの主傷病名という時点で限界があるけれど、有病と罹患の違いもわからずに言っていると思う。一つの病院の有病数を出して◯倍という表現をしても意味がない。比べるもの、比べ方を間違えていますね。
2018-10-14 12:32:19参考:有病率と罹患率(日本疫学会)
ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BD%B9… 有病率と罹患率(Wikipedia) pic.twitter.com/uY0nLn2CHA
2018-10-15 13:10:02たとえばがんのように検査から治療、その後のフォローまで長くかかるもののを、 ある年を起点に、毎年ある時点での◯◯がんの有病数を並べていくと、1 4 8 12 15 19 21 29。 ◯◯がんと診断されたそれらの人が継続受診をしている場合、この罹患数は1 3 4 4 3 4 3 8。
2018-10-14 12:45:23加えて疑いも含む数字。どれだけの人たちが継続受診をしているのか離脱をしているのかもわからないデータ、人口あたりの割合調整も年齢調整もだしていないデータ。それを有病数の増加率「29倍」と言ってもそこに何の意義があるのかという話しです。しかも単独施設、診療科の有無にも影響されますし。
2018-10-14 12:51:32この数字から何かを読んだり推測したりするとすれば。事故前後を通してこの病院では毎年3〜4人ほどが◯◯がんの疑いを含む診断がある。多く増えた年もあるが、診療科や専門医の変化は?新規検査導入は?周辺医療機関の変化は?確定診断は?etc.
2018-10-14 13:04:45有病/prevalenceと罹患/発生/incidenceの違いを知らないとデータが表しているものを読めない。がんや慢性疾患と、感染症とでも数字の動き方は大きく違う。数字とはいえ、そこには「人」がいるのだから、乱暴に扱ってはいけない。
2018-10-14 13:21:17こういうグラフでも簡単に印象操作ができてしまう。有病数では右肩上がりでも、罹患数では真逆になることも。津田氏にまで緩やかに指摘されてるのに。ourplanet-tv.org/?q=node/2315 pic.twitter.com/mJSNC0sXg6
2018-10-14 13:34:21医療機関のもつ情報をこういうふうに雑に解釈して公開されるのは…医療機関から抗議してもよいレベルなのではないかな。避難生活や環境変化に伴う健康影響はあるとしても、その数の意味も誤解されてる上に、憶測でしかないものが因果として伝聞されていく。誤解のまま定着したり海外輸出されたり…
2018-10-14 13:51:46@nao73714 この件はほんとうに酷いですね。病院は抗議しないとしても、正しい読み方を公表して、誤った情報に対抗してほしいです。
2018-10-14 14:24:52@endo_noah そうですね、抗議ではなくとも…。誤解が広がるのもよくないけど、患者さん一人一人の存在を誤推測の根拠として利用されるのが本当に腹立たしいです。
2018-10-14 14:35:29有病数: ある「一時点」においてその疾病を「患っている」人の数 罹患数: ある「期間」でその疾患が「新たに発生」した人の数 例: ある集団のある疾患の罹患数が毎年5人ほどの時、死亡や治癒、集団からの離脱がない限り、有病数は毎年5人ほど増え続ける。(5年で25人ほど増加)
2018-10-14 16:50:12同じ集団内での有病数の経年変化は、時間経過以外の何かとの相関を見る上ではあまり大きな意味はない。(5年で25倍!には何の意味があるだろう?10年で50倍、20年で100倍にもなるけれど…)
2018-10-14 16:51:29これがもしも、罹患数が増加(罹患が例年の25倍)、または他集団に比べて有病や罹患が多い(罹患率または有病割合が他の地域の25倍)のであれば、何かの要因があるのではと考える「きっかけ」にはなるんですけどね。 ぜんぜんそういうデータではないですし、レセプトデータですし。問題ありすぎますね。
2018-10-14 16:54:59◯◯病が増えている!何倍!には踊らされないでくださいね。 ◯◯病の何の数値が何と比べて増えているのかまで言わないのなら、何も言ってないのと同じ。
2018-10-14 17:00:48