【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第185話「征呉南伐軍」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第11巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」01】 第185話です。前回、曹操により敢え無く最期を迎えてしまった馬騰。その長男である馬超のおやすみシーンから始まります。この時点では、父親に起こった悲劇はまだ知り得なかったのですが…。

2018-10-23 12:32:28
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」02】 横山三国志の中でもいくつか夢のシーンがあります。今回は、馬超の夢の中にご案内。夢の中で目覚めた馬超は、三匹の虎に襲われるというもの。虎に飛びかかられてきたところでガバっと起きた馬超。夢で安堵したものの、この夢は果たして吉夢か凶夢か…。

2018-10-23 12:34:47
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」03】 一方、都の曹操。思惑通り、西涼の馬騰ならびに、次男の馬休、三男の馬鉄を討ち果たした曹操は、これで心おきなく南伐ができると言いますが、側近の一人が、西涼にはまだ長男の馬超が残っていると指摘します。

2018-10-23 12:36:34
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」04】 馬超一人に何ができる、と多少見くびった言い方をしますが、そこはそれ、用意周到な曹操は、すでに手を打っていました。すなわち、西涼の韓遂に手紙を出して、馬超を捕らえて差し出せば西涼候に任ずると。

2018-10-23 12:37:57
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」05】 西涼対策はバッチリということで、すぐに南伐の支度にかかれ、と命令する曹操。たちまち三十万の南伐軍が編成され、南に動き出しました。すでに既定路線として南伐は計画されていたわけなので、準備は万端だったのでしょう。いつでも臨戦態勢。

2018-10-23 12:40:23
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」06】 この動きは、間者によってすぐに呉の孫権のもとに報告されます。呉とて、魏の動きには注意していたわけです。とはいえ、赤壁の大敗から立ち直り、本当に動き出すとなると、孫権も驚きを隠せません。急遽重臣を集め、それに応じるべき策をはかります。

2018-10-23 12:43:30
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」07】 三十万という大軍に対し、何か良い知恵はないか、と尋ねる孫権。周瑜が生きていれば、再び天下をあっといわせるような策を考えつくだろうが、それを望んだどころで周瑜はもういません。ここで魯粛が、玄徳の協力を求めるべきだと言います。

2018-10-23 12:45:05
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」08】 何かと玄徳とは諍いが絶えなかったので、協力に応じるか疑問の孫権。魯粛は、呉がやられたら次は荊州がやられる番。玄徳もそのくらいのことはわかります、と説得。孫権は決断し、すぐに使者を出すように言います。

2018-10-23 12:47:01
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」09】 その荊州。孫権からの使者は玄徳を訪れ、協力の要請をした模様です。とうとう曹操が動き出したかと玄徳。返事を求める使者に、孔明が、魏軍三十万が来たら、直ちに打ち破ってみせる、と協力要請に応えるとの返事。

2018-10-23 12:48:51
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」10】 共に戦わねばならぬ相手だからな、という玄徳の言葉に、使者は首尾よく話がまとまったと見て、かたじけのうござると言って呉に復命。玄徳は、あんな大きなことを言って大丈夫なのか、と三十万の敵に対して豪語した孔明に尋ねます。

2018-10-23 12:50:39
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」11】 孔明は、大丈夫だと断言。荊州も呉も兵を出さずとも、魏軍を動けぬよう出来ると言います。なにっ、と玄徳。魏軍が実際に呉に向けて進発しているなか、そのようなことが果たして出来るのでしょうか。

2018-10-23 12:52:00
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」12】 孔明は、西涼の馬騰が許都で殺されたという情報を耳にしていました。しかし、西涼にはまだ長男の馬超が残っているので、彼を動かそうと。今の馬超なら復讐の念に燃え、すぐにでも行動を起こすだろうといい、西涼に密使を出すように玄徳に促します。

2018-10-23 12:54:08
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」13】 舞台は再び西涼です。落ち着かない様子の馬超は、酒を飲んで気を紛らわせています。そんな様子を見かねた部下が、何かあったかと尋ねます。そこで、馬超はさきほど見た夢の話を打ち明けます。

2018-10-23 15:44:51
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」14】 雪の中で寝ていたところに虎が現れ、自分に襲いかかったというところで目が覚めたという話に、それは大悪夢でございます、と言った武将。これは龐徳なのですが、まだしばらく名前が出てきませんが、説明の都合上、龐徳で進めます。

2018-10-23 15:47:28
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」15】 龐徳は、昔から雪中に虎に遭う夢は、不吉の兆と言われていると説明します。まことか、都にのぼった父の身が心配になったという馬超に、龐徳は、まあ逆夢ということもございますからあまり気にしないように、と言った矢先に、急報がやってきます。

2018-10-23 15:50:19
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」16】 馬岱が大変な身なりで帰ってきたという報告に、なにっ、と馬超。すぐさま外に出ます。すると、ボロボロの衣服をまとった馬岱が。その姿はどうした、と馬超。無念でございます、と馬岱は説明を始めます。

2018-10-23 15:51:30
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」17】 (馬騰)将軍は曹操の凶刃に倒れ、ついて行った者もことごとく…。自分だけは乞食に身をやつし、敵の目をくぐってやっとここまで…。と馬岱も苦労して帰ってきたようで。すると弟達もか、と馬超が尋ねると、はいと応えるのが精一杯の馬岱。

2018-10-23 15:53:35
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」18】 みんな、殺された…、と馬超。ここで三国志屈指の号泣シーンが繰り広げられます。父上っ!休!鉄!と家族の名を叫び、おおおお、オオオオオとひらがな、カタカナ交えての大号泣。部下たちも馬超の気持ちを思うと鎮痛な表情に。

2018-10-23 15:55:38
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」19】 膝をついて泣き続ける馬超に、さらなる注進がやってきます。涙をぬぐう馬超。馬騰亡き今、西涼を率いるのは馬超のみ。報告に対して後にしろとは言えません。何か、と尋ねる馬超に、荊州から密使が来たとの報告。馬超はすぐに通すように言います。

2018-10-23 15:58:18
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」20】 荊州の劉備玄徳から手紙を預かってきたという密使。すぐに読んだ馬超。父の仇である曹操を共に倒そう、馬超が兵を起こせば玄徳も兵を起こすという内容です。馬超は玄徳の気持ちはよくわかった、と言います。

2018-10-23 16:00:41
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」21】 しかし馬超は、荊州の助けがなくとも、曹操に決戦を挑むつもりであったと。父や弟を殺され、このまま泣き寝入りをすれば、馬家の武門が立たぬと。そういうわけだから、玄徳にはよろしく伝えてくれと言います。孔明の狙い通り、馬超は曹操と戦うことに。

2018-10-23 16:02:33
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」22】 今のように電話も電子メールもない時代ですから、情報伝達の速度は地域によってバラつきがあるわけです。今回はたまたま馬超が出発する前に玄徳の密使が到着できましたが、もしかしたら、馬超が出発した後に密使が到着することも考えられます。

2018-10-23 16:04:39
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」23】 ただ、孔明がけしかけるまでもなく、馬超はほぼ単独で曹操と事を構えるつもりでいますので、荊州、呉の危機は当面は回避できそうです。逆に曹操は自らの策で、強敵を呼び寄せることになってしまいました。

2018-10-23 16:06:28
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【横山光輝「三国志」講座185「征呉南伐軍」24】 ともあれ、父や弟達の仇討ちに燃える馬超は、戦の準備をするように号令をかけます。西涼と魏との戦いが始まります。一方、曹操が手を打ったという韓遂への密命ですが…、とこれは次回のお話になります。 今回はここまで。

2018-10-23 16:08:59