なろう書籍化作家です。小説を愛しており、おもしろい物語の作り方を研究しています。『ライトノベル創作教室』を含め5つのラノベ関連書籍を刊行。AMGのノベルス学科で特別講師を何度か担当。プロ作家が次々に生まれている小説家オンラインサロン「エンタメノベルラボ」を運営。amazonアソシエイト参加中。 創作論を中心に呟きます。
最近、なろうから書籍化される作品が売れなくなってきていて、出版社も拾い上げの仕方を変えてきているらしいです。 ランキングやブックマーク数ではなく、レビュー数の多さで書籍化が決まる傾向があるそうです。 レビュー数が多い=熱心な固定ファンが多い。ということで売れると判断されるそうです。
2018-08-24 15:18:27元々、Webで人気のある小説を書籍化したとしても必ずしも売れる訳ではない。と言われていました。 サイトに集まっている層と、書籍を買ってくれる層にズレがあるためです。 なろうは承認欲求を満たすことに特化し過ぎた結果、一般受けしにくい物になってきたのではないかと思います。
2018-08-24 15:20:15なろうの書籍化作品が売れなくなったのは 1・ランキング上位作品が世間一般の人が求めるおもしろさとはズレて来てしまったため。 2・複垢を作ってランキングを操作するような不正行為が横行したため 3・異世界転生が供給過多になった の3つが原因ではないかと思われます。
2018-08-26 09:44:49なろうが売れなくなった原因。 ラノベの過去の歴史からも、黎明期のころの実験的な作品が最もおもしろく、人気の型が定まり、そこに最適化がされていくと、だんだんつまらなくなっていく傾向があります。なろうも最適化が極まった結果、売れなくなってしまったのではないかと考えています。
2018-08-26 09:51:39私は、なろうは「転生したらスライムだった件」「魔法科高校の劣等生」あたりの作品が、もっともおもしろかったと思います。 実験的で、今までにないおもしろさがありました。 今では、このような新しいおもしろさを持った作品がなろうから生まれることは、たぶんないのではないかと思います。
2018-08-26 09:54:36ランキング上位作品が書籍化される。 となると、純粋におもしろい小説を作ろうとするよりも、ランキング上位を取るためのテクニックが研究されるようになります。 これが極まると、ランキング上位作品がつまらなくなるというパラドックスが生まれてしまいます。
2018-08-26 10:03:19脳科学者の中野信子さんによると、成功するのに必要なのは「やらないことを決めること」だそうです。 目標達成のために無意味どころか、有害である行為をしてしまうことがあります。 例えば、Twitterで自分の小説を宣伝するのは有効ですが、誰かと喧嘩するのは有害で時間の無駄です。
2018-10-17 08:35:22女性がBLを好きな理由とは? 1・女性が嫌い 2・真実の愛に憧れる 3・イケメンが好き 同性愛という社会から抑圧される関係に、女性は損得勘定抜きの真実の愛を見出しているようです。 百合が好まれないのは、女性が嫌いだから。大好きな物だけの世界に没入したい。 itsennryuu.com/whybl/public/bl
2018-10-19 08:23:58女性が嫌いなのは女性らしい女性であり、DXの大門未知子のように社会の理不尽に直面しながらも、それを自分の力で切り開いていく女性は人気があります。 ラノベでもスレイヤーズが2000万部も売れたのは、主人公のリナが男に頼らない自立した女性であり、女性層からも大きく支持されたのが要因です。
2018-10-19 08:44:07ラノベの主流な購入層は、30代、40代になっているようです。 若い子がラノベを読まないのはLINEやTwitterなどの影響で長文読解能力が落ちているから、という理由もありますが、 おそらく単純にラノベの値段が高くなっているからという理由が大きいです。
2018-10-20 08:29:51ラノベが出始めた1990年代は、ラノベ文庫は450円ぐらいでしたが、今は650円ぐらい。なろう系は1000円以上もします。 これが5巻以上のシリーズになってくるとするなら、出費は5000円以上。大人でも購入を考える金額です。 子供のお小遣いは少なくなっていますが、ラノベの値段は上がっています。
2018-10-20 08:30:27ラノベの値段が上がった理由は、おそらくイラストに力を入れる必要が大きくなったためでしょう。 ラノベの売り上げは、タイトル、表紙イラスト、帯の煽り文句の3つで決まると言われており、特にイラストの力は大きいです。 スレイヤーズ1巻のイラストの質は今のラノベに比べると格段に低いです
2018-10-20 08:31:09ラノベは本来、10代の子供でも楽しめる小説として値段の安い文庫本としてスタートしましたが、現在は、少子化、子供の貧困化などを背景にして、その前提が変わってきています。
2018-10-20 08:31:35ラノベは10代の子供が楽しむものではなくなっています。 現在のラノベは経済力のある30代以上の男性をメインターゲットにし、彼らから支持され人気が出たらアニメ化されて、下の年齢層にも波及していくという構造になっています。 raitonoveru.jp/cms2/2018/10/2…
2018-10-20 08:50:58キャラ文芸の人気の秘密は、一話が短いので、現代の時間がない読者には読みやすくてありがたいからだと思います。 キャラ文芸は「ビブリア古書堂の事件手帖」によって確立した、一話完結の短編を積み重ねて、一つの長編になっているという形式が主流です。
2018-10-23 11:59:42なろう小説も最近は、一話3000文字くらいに収めるのが良いと言われています。 これも長すぎると、スマホで一話を読むのが大変だからです。
2018-10-23 12:00:57ラノベとは、漫画やアニメ、ゲームの世界を描写した小説。登場人物は人間ではなくキャラクター。 一般文芸とは、現実の世界を描写した小説。登場人物は生身の人間で、キャラクターという概念は存在しない。 キャラ文芸とは、現実の世界を舞台にしながらも、登場するのはキャラクター。
2018-10-24 11:03:22@ranokenn 電撃文庫に(後に一般文芸になったとはいえ)現実世界+登場人物な半分の月が上る空がありますし、所謂一般文芸にもファンタジーや“現実的ではない”ものは多いと思います。 後、一般とキャラ文芸の違いは人に焦点を当てているかという事ですか? 今一人物とキャラの違いがよく分からないのですが……。
2018-10-25 12:19:59@asugimemuy キャラクターとは本来、複雑で多面的な人間の一面を取り出して、単純化したものだと解釈しています。 舞台がアニメやゲーム的な架空の世界か、登場人物が人間(多面的存在)かキャラクター(単純、記号的)かで分類した、かなり大雑把なジャンル分類になります。
2018-10-25 13:14:25実はキャラクターには、現実:虚構の比率があります。どれだけ現実の人間に即しているか。 現実:虚構の比率は ラノベ 1:9 だとしたら、 キャラ文芸は 4:6 ~ 6:4 シャーロックホームズのように現実はまずいないけれど、いるかも知れないと思わせるギリギリのラインにいます
2018-10-24 11:05:09ラノベ新人賞で銀賞、準入選を受賞した人は、その後、成功する確率が高い。 銀賞とは粗削りだけれどオリジナリティがある作品に贈られる賞だから。 オリジナリティのある作品を書ける作家さんは、伸びしろがあり、その他大勢に埋没しにくいのだそうです。 例えば、榊一郎、神坂一、和ヶ原聡司など。
2018-10-25 09:56:23