- shisuo4202
- 678
- 1
- 0
- 0
『今日はFPS実況をやります! まぁ、私は天才ですし余裕で勝てますよ』 またこの夢か。 私、東北きりたんがゲームをしている夢。 何の変哲もない、人に話せば興味も持たれず流されてしまうような内容。 しかし、私にとっては紛れもない悪夢だ。
2018-10-26 02:54:34『今日はFPS実況をやります! まぁ、私は天才ですし余裕で勝てますよ』 またこの夢か。 私、東北きりたんがゲームをしている夢。 何の変哲もない、人に話せば興味も持たれず流されてしまうような内容。 しかし、私にとっては紛れもない悪夢だ。
2018-10-26 02:54:34『勝てました! 案外皆さん強かったですね。対戦ありがとうございました』 どうやら一位になったようだ。しかし、私はそんなにFPSは上手くないし、好きでもない。 『今日はホラーゲーム実況です……。なんで私こんなゲームやっているんでしょうか……?』
2018-10-26 02:56:17『勝てました! 案外皆さん強かったですね。対戦ありがとうございました』 どうやら一位になったようだ。しかし、私はそんなにFPSは上手くないし、好きでもない。 『今日はホラーゲーム実況です……。なんで私こんなゲームやっているんでしょうか……?』
2018-10-26 02:56:17『キャアアアアアアアアアアアアア!! 助けてずん姉さまぁぁぁぁぁぁぁ!!』 いや、私はホラーゲームをやってそんな情けない声は上げないし、ホラーゲームは大好きだ。
2018-10-26 02:56:41『キャアアアアアアアアアアアアア!! 助けてずん姉さまぁぁぁぁぁぁぁ!!』 いや、私はホラーゲームをやってそんな情けない声は上げないし、ホラーゲームは大好きだ。
2018-10-26 02:56:41まぁ、自分に似た人物が、自分とは全く違う性格。そんな事現実では良くあることだ。 ましてやこれは夢。自分の姿がどうなっていてもおかしくはない。 しかし、私はこの自分とそっくりの『東北きりたん』が自分の意思と違った行動をとることに、酷い嫌悪感を覚えた。
2018-10-26 02:57:10まぁ、自分に似た人物が、自分とは全く違う性格。そんな事現実では良くあることだ。 ましてやこれは夢。自分の姿がどうなっていてもおかしくはない。 しかし、私はこの自分とそっくりの『東北きりたん』が自分の意思と違った行動をとることに、酷い嫌悪感を覚えた。
2018-10-26 02:57:10自分と違う自分を押し付けられるような、塗り替えられるような、そんな意志を感じ、気持ち悪い。 私はこの『東北きりたん』を見ていることができず、掴みかかろうとして気づく――
2018-10-26 02:57:27自分と違う自分を押し付けられるような、塗り替えられるような、そんな意志を感じ、気持ち悪い。 私はこの『東北きりたん』を見ていることができず、掴みかかろうとして気づく――
2018-10-26 02:57:27「はっ!? ……またですか」 最悪の目覚めだ。最後に良い目覚め……いや、普通に目が覚めたのはいつだったか。 酷い汗。 吐き気。 頭痛。 それらを抱えながら、よろよろとベッドから起き上がる。
2018-10-26 02:58:19「はっ!? ……またですか」 最悪の目覚めだ。最後に良い目覚め……いや、普通に目が覚めたのはいつだったか。 酷い汗。 吐き気。 頭痛。 それらを抱えながら、よろよろとベッドから起き上がる。
2018-10-26 02:58:19「何度目でしょうか、この何とも言えない気持ち悪い夢は」 私の知らない所で知らない自分を作り上げられているような感覚。 ただの夢とは思えないような、妙なリアルさが気持ち悪い しかし、結局はただの夢だとしか言うことが出来ないため、今日もいつも通り着替えて姉が待っているリビングに向かう
2018-10-26 02:58:59「何度目でしょうか、この何とも言えない気持ち悪い夢は」 私の知らない所で知らない自分を作り上げられているような感覚。 ただの夢とは思えないような、妙なリアルさが気持ち悪い しかし、結局はただの夢だとしか言うことが出来ないため、今日もいつも通り着替えて姉が待っているリビングに向かう
2018-10-26 02:58:59「あ、きりたん。おはよう」 「おはようございます、ずん姉さま」 「どうかしたの? なんだか、顔色が良くないよ?」 「いえ、ちょっと変な夢を見ただけです」 「変な夢? どんな夢だったの?」 「……すいません、さっきまでは覚えていたのですが……」 これもあの夢の気持ち悪い所だ。
2018-10-26 02:59:38「あ、きりたん。おはよう」 「おはようございます、ずん姉さま」 「どうかしたの? なんだか、顔色が良くないよ?」 「いえ、ちょっと変な夢を見ただけです」 「変な夢? どんな夢だったの?」 「……すいません、さっきまでは覚えていたのですが……」 これもあの夢の気持ち悪い所だ。
2018-10-26 02:59:38起きてしばらくすると、悪夢を見たということ以外、夢に関する記憶は消えてしまう。そして、再び眠りに落ちると、記憶とともに蘇る。 「そう……でも、悪夢を見るようなら、一緒に寝てあげよう「え!? マジですk」嘘だよ」
2018-10-26 03:00:24起きてしばらくすると、悪夢を見たということ以外、夢に関する記憶は消えてしまう。そして、再び眠りに落ちると、記憶とともに蘇る。 「そう……でも、悪夢を見るようなら、一緒に寝てあげよう「え!? マジですk」嘘だよ」
2018-10-26 03:00:24ガーンだな。出鼻を挫かれた。 「ふふふ、とりあえず、朝ごはん食べちゃって。学校に遅れるよ」 「はーい。よっこらしょっと……」 ちゃぶ台に着き、寝不足の頭をうつらうつらと揺らす。そもそも寝た時間が遅く、さらには悪夢で寝起きも最悪な為、近頃はあまり気持ちよく寝れていない。
2018-10-26 03:00:54ガーンだな。出鼻を挫かれた。 「ふふふ、とりあえず、朝ごはん食べちゃって。学校に遅れるよ」 「はーい。よっこらしょっと……」 ちゃぶ台に着き、寝不足の頭をうつらうつらと揺らす。そもそも寝た時間が遅く、さらには悪夢で寝起きも最悪な為、近頃はあまり気持ちよく寝れていない。
2018-10-26 03:00:54いつもならば、自分よりは早く起きる。または同じタイミングで起きてくる長女の姿が見当たらない。まぁ、たまには寝坊もするだろうとそれ自体はあまり気にしていないが、ずん姉さまの朝ごはんが冷めてしまっては勿体ないし、起こしてきてあげよう。 「あの、ずん姉さま。たこn――」
2018-10-26 03:01:35