【実写版デビルマンTIPS・改訂版】第4回:さらばウシくん!ジンメン登場とデーモンの秘密

漫画原作の実写映画の中でも随一の知名度を誇る『デビルマン』に関する小ネタや考察を垂れ流す企画。 第4回はジンメン戦まで。 (2019.06.08改訂)
デビルマン 映画 実写版デビルマン 実デビTIPS
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グレイト斎藤 @hachidaioh
本企画は、漫画原作の実写映画の中でも随一の知名度を誇る『デビルマン』に関する小ネタや考察を垂れ流すものです。いずれも独自研究に基づく内容である事をご了承下さい。 #実デビTIPS
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4回目となる今回は、シレーヌ戦終了後からジンメン戦までを解説します。 #実デビTIPS
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「でも腹が……」 「細胞が細胞を呼ぶ感じで、あっという間に治っていった。お前と合体したデーモンは、強靭な細胞の復元力を持つすごい奴だったんだな」   「……??? いや言いたい事はなんとなく分かるけどさ……いややっぱり分かんねぇぞ???」となる迷台詞。 #実デビTIPS
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この謎の言い回しにも理由があるのですが、それは後述します。 #実デビTIPS
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「アモンって言うんだ」 「アモン……。シレーヌはアモンが好きだったんだ。アモンに会いたかったんだよ」 あれれ~? つい最近デーモンになってしまった了クンが、なんでデーモン同士の関係について知ってるのかな~? #実デビTIPS pic.twitter.com/9ZPhZ71T7g
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ちなみに「シレーヌはアモンの事が好きだった」という設定は、小説版のデビルマンや『デビルマンレディー』等に存在します。 脚本の那須真知子氏がそれらの設定をフィードバックしたのか、たまたま被っただけなのかは不明です。 #実デビTIPS
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「お前、どうして俺の居場所が分かったんだ?」 「デーモンだからな」 「お前はデーモンじゃない。誰も殺してないだろ」 いやデーモンだよ見ただろお前、と言いたくなるところですが、第2回で説明したように明はデーモンという単語を「残虐非道の殺戮者」という意味で使用しています #実デビTIPS pic.twitter.com/pGY3MTIV0N
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従ってこの会話は 「なぜ俺の居場所がわかったんだ」 「人間じゃない異能者だから」 「お前は殺戮者じゃないだろ」という……実にトンチンカンなやり取りなのです。 故に、ここで了がかけるべき言葉は 「今そういう話はしていない」 なのですが……。 #実デビTIPS
グレイト斎藤 @hachidaioh
「……デーモンは泣かないよ、明」 ンモー、了はすぐそうやって明を甘やかすんだから~。 お陰で会話が明後日の方向にすっ飛んだまま終了して、観客が置いてけぼりになるんだぞ~。 #実デビTIPS pic.twitter.com/8epCp9g7hK
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「デーモンって何で合体するんだ?」 「それ自体は弱い生き物だからだよ。生き残る為に他の強い生物と合体し、即座にその遺伝子を取り込む能力を身に着けたんだ」 「じゃ、鳥と合体したデーモンは飛べるとか、そういう事か?」 唐突に始まる設定開示パート。何で了はデーモンに詳しいの #実デビTIPS pic.twitter.com/zohqthSaAO
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しかしこの会話は、実写版デビルマンを解釈する上で極めて重要な情報なのです。 #実デビTIPS
グレイト斎藤 @hachidaioh
まず、「原作デビルマンにおけるデーモンと実デビのデーモンは成り立ちの異なる存在」である事が分かります。別物です。 そして「デーモン単体では弱く」「他生物と合体することで対象の固有能力を取り込める」 #実デビTIPS
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ではここで問題です。 「人間と合体したデーモンは、いかなる能力を取り込めるのか?」 #実デビTIPS
グレイト斎藤 @hachidaioh
答えはそう。「何もない」です。 #実デビTIPS
グレイト斎藤 @hachidaioh
実デビに登場するモブデーモン達が一様に弱いのは何故か? そう、彼らは「不運にも人間と合体してしまった事で、戦闘能力を得られなかったクソ雑魚デーモンだから」なのです。#実デビTIPS
グレイト斎藤 @hachidaioh
無策の力押しでもシレーヌがデビルマンに完勝した理由もこれで説明できます。 勇者アモンは人間と合体してしまった事で大幅に弱体化していると分かっていたからです。 それでもデビルマンが多少善戦していたのは、本来のアモンがそれだけ規格外の存在だったという事でしょう。空飛べるし #実デビTIPS
グレイト斎藤 @hachidaioh
では何故そんな設定になったのか? という点も、今から解説します。 #実デビTIPS
グレイト斎藤 @hachidaioh
那須監督はデビルマンの実写化にあたり、現代でも通用するリアリティを持たせる為の施策として「デーモンを実在しうる生物として定義し直す」ことを行いました。 脚本候補でもあった監督助手に生物学・進化論・悪魔関連等の本を数十冊読ませた上でデーモンの設定を作るよう指示しました。 #実デビTIPS
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こうして作られたのがデーモンの裏設定資料集『図説デーモン白書』です。 図説デーモン白書はデーモンの生物学的な特徴を纏めた「ハード編」と、デーモン族の辿ってきた歴史を纏めた「ソフト編」の2つに分かれています。 #実デビTIPS
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そしてこれらの設定は那須監督のイメージの基盤となり、脚本にもそれを反映するよう要求しました。 「細胞が細胞を呼ぶ感じで~」の台詞も、図説デーモン白書に記された生物学的特徴をナントカ反映させようと真知子氏が努力した結果なのです。 #実デビTIPS
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「デーモン族の歴史って何だよ」と思われた方の為に、映画パンフレットに記載されたものをお見せします。#実デビTIPS pic.twitter.com/3kpV9F00dL
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「俺は運命だと思う事にしたよ」 「俺は人間を守る為にデビルマンになった。美樹ちゃん達を守る為にそうなった。…そう思わないと耐えられないんだよ」 明の悲壮な呟き。 自らの意志でデーモンと合体した原作とは違い、実デビの明はほとんど事故のような形でデビルマンになりました #実デビTIPS pic.twitter.com/n2V48HqzSD
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グレイト斎藤 @hachidaioh
なのでこの台詞も決意表明ではなく、自分の心を守る為の口上に過ぎません。 この後も積極的に人間を守る行動を取らないのも当然ではあります。 #実デビTIPS
グレイト斎藤 @hachidaioh
……悲壮な呟きなんだけど、映像とか演出が全然悲壮じゃないんだよなぁ。監督はこの台詞の重要性を分かってたのかなぁ?
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コメント

あのときのとき @anotokinotoki 2018年10月27日
設定とかちゃんとしてるのになんでこんなのが出来たのか……
XX_ouga @XX_ouga 2018年10月28日
明らかにデーモンの存在がおまけなんですよね。なんというか、デーモンも人間も全員巻き込まれただけみたいな気すらしてくる。それで全体的にとぼけた感じになるのかな。
グレイト斎藤 @hachidaioh 2019年6月8日
まとめを更新しました。
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