学びのインフラとしてのFabとIoT〜新たな情報環境の到来と図書館が切り拓く未来〜
#fab_forum 登壇者は、中澤 仁氏(慶應義塾大学 環境情報学部准教授/湘南藤沢ITC所長)、 柴田 寛文氏(経済産業省 商務・サービスグループ 教育産業室 室長補佐(総括))です。
2018-10-31 15:32:59#fab_forum 議論の前提となる用語の確認 IoT・・・《Internet of Things》 あらゆる物がインターネットを通じてつながることによって実現する新たなサービス、ビジネスモデル、またはそれを可能とする要素技術の総称。(デジタル大辞泉より)
2018-10-31 15:35:51#fab_forum 議論の前提となる用語の確認 社会の中のIoT 〇IoTデバイスの数:2017年時点の270億個から2020年には400億個 〇今後はスマホなどの「通信機器」よりも「自動車・輸送機器」「医療」「産業用途」が高成長
2018-10-31 15:36:50#fab_forum 議論の前提となる用語の確認 大学の中のIoT 〇大学施設のスマート化 〇研究活動や学生のプロジェクトの手法あるいはツール 〇授業内容としてのIoT
2018-10-31 15:37:35#fab_forum 議論の前提となる用語の確認 Fabの語源・・・Fabrication(製造、製作)、Fabulous(素晴らしい、愉快な)
2018-10-31 15:38:50#fab_forum ファブスペース・・・3Dプリンターやデジタルミシンなどのデジタルファブリケーション機器が置かれている空間。HackerspaceやMakerspaceと呼ばれ、その中でもMITのFab Lab Programから派生したNPO、Fab Foundationが提示する一定の条件に則って設置されたファブスペースをFabLabと呼ぶ
2018-10-31 15:39:52「図書館総合展:フォーラム:学びのインフラとしてのFabとIoT」で勉強中。(^-^)。#fab_forum pic.twitter.com/2zNu7wgebd
2018-10-31 15:40:43#fab_forum Fab>ものづくり? Fabという考え方は、Fab City(Locally Productive, Globally Connected Cities )などにも広がっており、ファブスペース は 巨大なグローバルネットワークの端末と捉えることも可能かもしれない。
2018-10-31 15:41:54#fab_forum 未来の考え方・・・ OECD(経済協力開発機構)によると、社会は今後、より一層相互依存性が高まり、複雑化する=未来の社会は予測不可能なものである pic.twitter.com/DTwEiFHg74
2018-10-31 15:43:41#fab_forum ここから中澤先生のご講演 中澤先生・・・慶應義塾大学の湘南藤沢ITC所長で、ユビキタスコンピューティングやIoTが専門。 湘南藤沢キャンパス(SFC)ではインターネットの黎明期にメディアセンターを設置。単に図書だけではなく、様々なメディアを設置・所蔵
2018-10-31 15:47:29#fab_forum 図書館をwikipedeiaで調べると3フェーズくらいありそう。 図書館1.0・・・知識をものに固着して永続化(石板に文字を刻んで資料として所蔵した、または写本をつくって保管)→アッシュールバニパルの図書館、アレクサンドリア図書館など
2018-10-31 15:52:07#fab_forum 図書館2.0・・・グーテンベルクの技術による大量印刷によって、図書館が同質化。また、民衆に対して知をオープン化できるようになった。
2018-10-31 15:54:04#fab_forum 図書館3.0・・・知のデジタル化に対応する時代。この時代では、デジタルパブリケーション(デジタル化された知)、デジタルモデル(デジタル化されたモノ)、デジタルデータが所蔵されるものになってくる。
2018-10-31 15:55:55#fab_forum デジタルパブリケーション(デジタル化された知)について: 図書館はすべてインターネットでつながり、蔵書を融通しあう地域が知的に豊かになっていき、図書館の同質化はさらに進む。さらに言うと、自宅もインターネットで図書館とつながると、「館」はいらなくなるかもしれない。
2018-10-31 15:58:06#fab_forum Toshokan as a Service・・・サービスとしての図書館 インターネットの普及により図書館はすべての人のPCやスマホの中にあるようになる。 図書館のクラウド化。
2018-10-31 15:59:42#fab_forum デジタルモデル(デジタル化されたモノ)の場合: 慶應SFCメディアセンター内にはファブスペースがあるが、これによりデジタルモデルの双方向のやりとりができる。誰でも自分が想像したモデルを「出版」できるように。
2018-10-31 16:02:20#fab_forum どこかで誰かが知(例えばデジタルモデル)を創造すると、誰かがどこかで複製することができる。→図書館は知を共有するプラットフォームとしてよりグローバルな役割を持つようになる。
2018-10-31 16:03:38#fab_forum デジタルデータと図書館: デジタルデータとして、知と呼べないような時空間的局所性の高い値も今後は図書館で所蔵されるようになる。例えば、ある日の天気、イベントの客足・・・など
2018-10-31 16:05:48#fab_forum データセットをコンピュータに学習させることで一般的な知識を持ったAIを作ることができる。 大学保有データセットとして、顔認識、風景とオブジェクトなどが公開されている。一方非公開のデータセットも各大学で保有されていると考えられる。
2018-10-31 16:08:11#fab_forum つまり、貴重な非公開データセットを持っている大学は、それを使って研究において優越することができる。また、地域に根差したデータセットによる研究などはその地域にしかできないことであり、他の地域で保有するインセンティブはない。
2018-10-31 16:09:53#fab_forum こうしたレアデータセットを図書館で保有し、提供することで、利用者がそれらを使ってさらに何かを創造することが可能に。
2018-10-31 16:10:55メモキーワード:「YOLO2 & Deep Learning」→データセットの共有と図書館 #Fab_forum
2018-10-31 16:11:09#fab_forum 図書館に求められる3つの対応 ①異形の知への対応・・・ものからはがされたデジタルの知への対応 ②即時性への対応・・・リアルタイムで収集されるデジタルデータなど即時性の高いデータへの対応
2018-10-31 16:12:34#fab_forum (つづき) ③知の局所性への対応・・・レアデータセットのような、ある図書館中だけにおいておくことで他の図書館との差別化が図られるような知への対応
2018-10-31 16:12:48